ドコモで自分の回線を親回線に切り替えるのに必要な手続きは?

  • 23.11.09
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  • ※本記事は21.01.17に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。

ドコモでの手続きと言えば、機種変更や新規契約・解約などをはじめ様々なものがあります。ドコモのサポートを受けられるため手続き自体は難しくありませんが、内容によっては親回線への切り替えが必要になることもあるでしょう。

子回線のままだと手続きの度に親回線への承諾が必要になったり、手続きを中断しなくてはいけない場合もあり面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは自分で親回線に切り替える方法を詳細に紹介しています。今後のあらゆる手続きに備え、自分で親回線へ切り替える方法を確認しておきましょう。

親回線と子回線の関係性とは?

「ドコモの親回線と子回線」と聞くと、多くの方は家族でパケットを分け合うシェアパックの事を思い浮かべるのではないでしょうか。

シェアパックは親回線がデータパックを契約してしまえば、子回線は月額500円のシェアオプションに加入する事でパケットを分け合える魅力的な制度です。

ただしドコモで「親回線・子回線」と呼ばれているサービスはシェアパックを含めて複数あるため、自分の回線を親回線に切り替える手続きを検討しているならしっかりと理解しておく必要性があるでしょう。

シェアパックはファミリー割引への加入が必須


画像引用元:ファミリー割引 | 料金・割引 | NTTドコモ
ドコモのシェアパックに加入するためには、ドコモの家族向けサービスの1つである「ファミリー割引」に加入する事が必須条件です。ファミリー割引は代表回線契約者から三親等以内の方が利用する事が出来るサービスであり、合計で20回線まで加入する事が出来ます。

三親等以内という事で代表回線契約者の家族はもちろん、親戚なども加入する事が出来るためファミリー割引に他の家族・世帯が複数加入しているという事も珍しくありません。

ファミリー割引>シェアパック&一括請求グループ


画像引用元:シェアパックのしくみ | 料金・割引 | NTTドコモ
シェアパックと同じく、ドコモの家族向けサービスには請求を一括請求代表回線にまとめる「一括請求グループ(サービス)」もあります。

ファミリー割引の代表回線契約者は1人しか決められませんが、シェアパックや一括請求グループの親回線・代表回線契約者はファミリー割引内に複数設定する事が可能です。

このため、同じファミリー割引内に複数のシェアパック代表者や一括請求グループ代表者がいるという事もあるのです。

また、ドコモの公式HPを参照するならシェアパックは親回線・代表回線、一括請求グループは一括請求代表回線という呼び方になりますが、子回線まで含めると用語が似ている・併用されている事もあり分かりにくくなっているのは間違いありません。

本記事内ではシェアパックで用いられる親回線・子回線という表記を中心としていますが、基本的にはファミリー割引が大前提でありその下にシェアパックと一括請求グループがあると理解しておくと良いでしょう。

サービス名内容回線などの用語
シェアグループパケットを共有(シェア)するグループ。同一ファミリー割引グループで設定可能。親回線(代表回線)と子回線
ファミリ―割引三親等以内で入れるグループ。家族内通話が無料になるサービス。代表回線契約者と他回線(子回線)
一括請求グループ(サービス)請求を一つにまとめるサービス。同一名義・三親等以内が対象のためファミリー割引と併用されやすい。一括請求サービス契約者(親回線である必要無し)

自分が親回線なのか確認するには

上記でご紹介した一括請求グループ・ファミリー割引グループ・シェアパックグループに加入しているが、長く使っている事もあって親回線・代表回線が誰か分からなくなっているという方もいらっしゃるはずです。

それぞれ確認方法は異なりますがドコモショップやドコモインフォメーションセンター、My docomoなどを利用する事で親回線・代表回線を探し出す事が可能です。

My docomoでの確認方法

一括請求グループの場合、自分のIDとパスワードでMy docomoにログインした後に「料金」「自回線」「一括請求合計」という項目で進んでいきましょう。

もし自分の回線が一括請求グループの親回線であった場合、「一括請求合計」を閲覧することができます。しかし、自分の回線が子回線であった場合は「自回線」の項目のみしか閲覧できません。

また、シェアパックグループの親回線が自分であるかどうかの確認もMy docomoから簡単に行えます。

シェアパックグループの場合は一括請求グループの親回線かどうかを確認する時と同じくMy docomoにログインした後に「自回線」の項目を選択し、毎月の「利用内容内訳」を見れば一目瞭然です。

内訳の中に「Xiシェアオプション定額料」という項目で500円(税抜)の金額表示があった場合は、自分の回線が親回線ではなく子回線である証拠です。一方、親回線だった場合はシェアパックの定額料金の記載があります。

ファミリー割引グループ親回線確認方法

ファミリー割引グループの場合は、自分が現在親回線なのか子回線なのかの確認がMy docomoではできません。また、ドコモインフォメーションセンターに問い合わせしても親回線の番号を教えてもらうことは出来ないのです。

しかし、問い合わせた番号が親回線であるか子回線であるかは教えてもらうことが可能です。ドコモショップでも同様で誰が親回線なのか番号を教えてもらうことはできませんが、自分が親回線なのか子回線なのかは確認できます。

この「問い合わせ番号が親回線か子回線か教えてもらえる」という点を利用して、ドコモインフォメーションセンターに電話を行いこちらから該当する可能性がある番号と名義を伝え相手の反応で確かめるという事は可能です。

この場合親回線に当たるまで問いかけを繰り返す事になりますが、どうしても他の手段が無い場合は検討の余地があるでしょう。

各サービスの確認方法まとめ

  • シェアパックと一括請求グループはMy docomoから
  • ファミリー割引の親回線確認はMy docomoから出来ない

親回線に切り替える必要性

親回線への切り替えが必要となるタイミングがわかれば、前もって検討し準備ができるものです。ユーザーによっても異なりますが、切り替えが必要となるのは例えば親回線がドコモの契約を解約・または他社に乗り換えをする時などが最も多いのではないでしょうか。

近年では格安SIMが急速に普及している事もあり、毎月の携帯代金を安く押さえたり新しい携帯を購入するために家族に合わせず単独で乗り換えをする方も増えています。

子回線であれば解約やMNPも特に問題ありませんが、親回線がドコモを解約してしまう場合は注意が必要です。一括請求グループの親回線がいなくなってしまえば、今まで親回線に請求していた携帯代金を個々に請求しなければなりません。

また、シェアパックを利用している場合シェアパックグループの親回線を新たに立てるのか、今後子回線でどのようにしてデータ通信を行うのかプランを検討し手続きを行わねばならないでしょう。

しかしこれから親回線になる方の中には、ドコモのファミリー割引・シェアパック・一括請求グループがどのようなものなのかまったくわからないという方もいらっしゃるはずです。

これから親回線になる方のため、下記ではドコモの各サービスの親回線のメリット・デメリットを少しご紹介しています。

親回線になるメリット

一括請求グループを利用すると、親回線が毎月の携帯代金を一括管理することが出来るようになります。携帯料金や契約内容をインターネット上で確認できる「My docomo」から、親回線・子回線それぞれの携帯代金がいくらかかっているかも知ることが出来るのです。

また、シェアパックのプランを何GBにするかなど親回線の方が自由に変更することができます。子回線はあくまでも既存のシェアグループに加入する手続きのみしか行えませんので、親回線の方が優位性は高いと言えるでしょう。

更にポイント共有グループ組んでいる場合は子回線の携帯代金に応じて発生するドコモポイントも全て親回線にまとまります。

ポイント共有グループはドコモの携帯電話を契約していなくともdアカウントさえ所持していれば使う事が出来ますし、ポイントをまとめて利用するのに大変便利です。

毎月の請求額を把握し、プラン変更などをこまめに行いたい方は自分の回線を一括請求グループやシェアパックの親回線にする事をおすすめします。

親回線になるデメリット

既にご紹介していますが、一括請求グループやシェアパックを引き続き利用する場合は解約や乗り換えを行う前に親回線の変更手続きを行う必要があります。子回線であれば前もって何か手続きをする必要性もありませんし、グループから抜けるのも自由です。

しかし子回線と比較すると親回線が解約する際の手間は多いため、手続き上の負担が増える事は言うまでもありません。

また、プランや引き落とし口座の変更など内容によっては親回線が全て手続きを行わねばならず、子回線の方が一人でドコモショップなどに行く場合は委任状が必要な場合もあります。

これらを含めて考えると、請求金額についてあまり確認されない方や面倒な手続きを管理するのが苦手な方は自分の回線を親回線にしない方が良いでしょう。

切り替え手続きはどこでできるのか

ドコモでの各種手続きはドコモショップやドコモインフォメーションセンターをはじめ、郵送やWeb上からも行う事が出来ます。しかし、ファミリー割引や一括請求グループなどの親回線変更の場合手続き場所が限られているため注意が必要です。

ドコモショップ

一括請求グループ・ファミリー割引グループ・シェアパックグループのどの手続きでも、ドコモショップであれば親回線の切り替えが可能です。もちろん手続きに必要な書類や本人確認証は準備しなければなりませんが、他の方法と比較してもスムーズに手続きを進めることができます。

全てのグループで親回線の切り替えをするならドコモショップで行った方が手間もかかりませんし、解約やMNP予約番号の発行などの手続きも併せて済ますことができます。

「151」で手続き


「151」はドコモのインフォメーション窓口であり、毎月の請求額の確認や契約内容やプランの変更・紛失盗難対応やMNP予約番号の発行など様々な内容の問い合わせを受け付けしています。

シェアパックグループ・ファミリー割引グループの2つに関しては親回線の切り替えを151ドコモインフォメーション窓口で進めることが可能です。

現在の親回線の方、これから新たに親回線になる方のそれぞれの本人確認が取れることと現在の親回線の方からの同意を得ることが切り替えを行う基本条件となります。

ただし契約内容や状況次第では必ずしも対応して頂けるわけではないので、最終的にドコモショップに行く可能性がある事も念頭に置いておきましょう。

オンライン手続き

My docomoと呼ばれるオンラインサービスでは、151のドコモインフォメーション窓口と同様に毎月の請求額の確認や契約内容・プラン変更などの手続きを行えます。

しかし、親回線の切り替えについては残念ながら手続きを進めることができません。一括請求グループのみならず、ファミリー割引グループ・シェアパックグループも切り替えることが出来ないのです。

ドコモショップや151ドコモインフォメーション窓口の営業時間外でも契約内容やプランの変更を行うことができるのがMy docomoの魅力ですが、現状は難しいようです。

郵送手続き

現状ではファミリー割引・一括請求グループ・シェアパックグループともに郵送での親回線変更手続きには対応していません。どちらにしても親回線の切り替えには各種書類・本人確認が必要となりますので、対応していたとしてもあまりメリットは無いはずです。

親回線の切り替えはドコモショップかドコモインフォメーションセンターの2つで行うと覚えておきましょう。

自分の回線を親回線にするには

親回線の切り替えは、ドコモショップまたはドコモインフォメーションセンターでしか受け付けていない事はご理解頂けたかと思います。最後に、実際手続きを行う上での注意点や必要な書類や持ち物もしっかり確認していきましょう。

現在の親回線が同一名義の場合

親回線も子回線も同一名義の場合は、本人確認ができるものを持ってドコモショップで手続きを依頼すれば大丈夫です。親回線も子回線も同じ名義なのであれば複雑な処理や、必要な書類もありません。

ただし、一括請求グループの親回線の切り替え行った場合は改めて毎月の請求額の引き落とし先設定を行わなければならず、金融機関のキャッシュカードや通帳と印鑑・クレジットカードのいずれかが必要となります。

引き落とし先の設定をしないと紙請求となりコンビニなどで支払う必要が出てくる上、今後新しい機種の購入の際に分割が組めなくなるなどのデメリットがあります。

可能であればドコモショップ予約の際に必要な持ち物を聞くなどし、改めて確認しておくのが良いでしょう。

現在の親回線が異名義の場合

現在の親回線が自分以外の家族名義で、子回線の方が一人でドコモショップにて新しく親回線に切り替える手続きを行う場合いくつか事前に用意する書類などがあります。

必要な書類は下記にまとめてありますが、このうち委任状・同意書に関しては手続きの時に直接現在親回線の名義であるご家族に電話し口頭での意思確認を行えば問題ありません。

キャッシュカード・通帳と印鑑・クレジットカードに関しては新しく親回線になる方のものが必要ですので、その点には注意しておきましょう。

苗字と住所が同一の家族の場合の必要書類

  1. 新しく親回線になる方の本人確認書類原本(運転免許証など)
  2. 現在親回線である方の本人確認書類のコピー
  3. キャッシュカード、通帳と印鑑、クレジットカードのどれか
  4. 委任状
  5. 同意書

現在親回線の方が手続きに行く場合

新しく親回線になる方ではなく、現在親回線である方が一人で手続きに行く場合は少し持ち物が異なります。通常新しく親回線になる方の本人確認書類は原本が基本ですが、現在親回線の方が手続きに来られる場合はコピーで問題ありません。

それ以外の持ち物に関しては、上記でご紹介した「苗字と住所が同一の家族の場合の必要書類」と同じです。委任状や同意書の用意が難しければ、こちらも新しく親回線になる方の口頭での意思確認で対応が可能です。

ただし、引き落とし先の再設定は新しく親回線になる方の意思確認が取れたとしても、本人がその場に居ない状況で手続きを行うことができません。

そのため、親回線の切り替え手続きを行ってからできるだけ早いタイミングで新しく親回線になった方にドコモショップかMy docomoで引き落とし先の設定をしてもらう必要があります。

どちらにしても親回線切り替え後にもうひと手間かかるため、可能であれば新しく親回線になる方が手続きを行うか現在親回線の方とご一緒にドコモショップに行かれる方がスムーズではないでしょうか。

親回線の切り替えは事前準備が大切


自分の回線を親回線へ切り替える方法を詳しくご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

すぐに必要な手続きがない方も事前に親回線が誰なのか、どのような手続き方法があるのかチェックしておくだけでドコモの家族サービスへの理解度がずいぶん変わってくるはずです。

ドコモのサービスの内容を把握しておく事はもちろん、プランや違約金について知っておく事がスムーズな親回線の切り替えのポイントとなるでしょう。今後解約やMNPの予定があるのなら、まずはドコモのサービス内容やプランについて改めて確認してみてはいかがでしょうか。


この記事を書いた人
みけねこ
契約社員・ウェブライターのWワークで活動しています。 10年以上ドコモユーザーでしたが3年ほど前に格安SIMを使い始めました。特にお得なキャンペーン情報には目がありません。「スマホはお得が一番」をモットーに、 最新機種はもちろん料金プランなどの情報をユーザーの目線からわかりやすくご紹介していきます。