快適なモバイルライフを楽しむのに、外出先での充電対策は欠かせません。
買ったときは十分長持ちしたスマートフォンのバッテリーも、使い込んでいるうちに徐々に切れがちになってきます。
バッテリーが減ってきたときに、街中の充電スポットは頼りになりますが、それとはちょっと異なる、新しいバッテリーレンタルサービスが登場しています。
ドコモショップに設置のChargeSPOTについて、料金、使い方を含めたそのサービス全般を見ていきましょう。
- 無人で対応の、モバイルバッテリーレンタルサービス
- アプリで簡単に借りられる
- ドコモ以外のキャリアも利用可能
- d払いで決済可
ドコモのChargeSPOTとは?
ChargeSPOTとはドコモショップなどでモバイルバッテリーを貸し出すレンタルサービスとなります。
ドコモショップでの無料充電サービスは2020年8月にひっそりと終了し、新たにChargeSPOTでの有料のスマホ充電が可能になりました。
有料ですが、その利便性は無料サービスよりもずっと大きいもの。
従来のドコモショップでの充電は、店内の充電器に携帯を指して数十分待たなければいけなかったので非常に使いやすくなっているといえるでしょう。
料金も決して高くなく、使い勝手に不満は感じないはずです。
ChargeSPOTは、従来の充電サービスとはコンセプトがまったく異なり、こんな特徴を持っています。
- 「NTTドコモならではのサービス」ではない(すでにある仕組みにドコモも参加したもの)
- モバイルバッテリーをレンタルする方式
- スマートフォンアプリで操作して借りる(自分でレンタルし自分で返却)
- 借りたモバイルバッテリーは、どのドコモショップおよびUQスポットでも返却可能
- さらにファミリーマートやローソン等、ChargeSPOTのある店舗でも借入れ・返却可
- 料金は「1時間まで」「48時間まで」「48時間を超えて最大7日間まで」の3パターン
- ドコモ以外の携帯ユーザーもOK
- 災害時に2日間無償で貸し出しする機能あり
ドコモもすでに提供している、バイクシェアやカーシェアによく似ている仕組みです。設置店舗からモバイルバッテリーをレンタルし、使い終わったら返却するというもの。
実際、ChargeSPOTのサービスは、モバイルバッテリーシェアリングサービスと定義づけされています。共通の規格のアイテムを、会員同士で使うサービスだという点が「シェアリング」という言葉に表れています。
このようにNTTドコモの既存のサービスと共通点がみられるものの、ChargeSPOTはドコモの提供するサービスではありません。
すでに実施されているサービスに、ドコモショップも参加したというのが正解です。
ChargeSPOTを使うにはスマートフォンアプリが必要です。
バッテリーが足りなくなってきたときに、慌ててアプリをインストールするのも大変ですから、あらかじめ不測の事態に備えてインストールしておきたいですね。
ChargeSPOTは他社キャリアのスマホでも使える?
ドコモの新たなサービス、ChargeSPOTはキャリアの制限はまったくありません。
もともとChargeSPOTのサービス自体、キャリアを問わないものです。
「ドコモショップで充電できるサービス」と理解してしまうとわかりにくくなりますが、このサービス自体はもっと多くの店舗に開かれていて、さらに今後拡大が予想されます。
ドコモショップも、ChargeSPOT加盟店のひとつだと考えればわかりやすいでしょう。
他キャリアの人も、ファミリーマートやローソンとまったく同じ感覚でドコモショップに来ればいいだけです。
ドコモショップで充電できるChargeSPOTの料金
ドコモショップのChargeSPOTの料金です。
レンタル時間 | 料金 |
---|---|
1時間まで | 150円 |
48時間まで | 300円 |
48時間を超えて7日間まで | 1日150円 |
ドコモショップで借りたからといって、以前の無料充電のように、そこにスマートフォンを置いておくような仕組みではありません。
モバイルバッテリーを持ち出し、好きな場所で充電をすればいいのです。プラグは3方式対応なので、機種を問いません。
充電が済んだら、1時間以内に借りた店舗、その他の空きスロットに返却すれば、費用はわずか150円で済みます。
あるいはそのままモバイルバッテリーを持って帰り、数日使っても構いません。バッテリー自体に再充電もできます(充電機器は自分で用意すること)。
可能性として、借りたショップに返せない(別のお店から持ってきた誰かが返してしまい、スロットが塞がっている)ということもあり得ますが、街中であれば他にも返却場所があるので、この点は特に問題ないはずです。
1時間借りるにしても、これまでと異なり自由度が大幅に高いわけですね。充電しながら、SNSもできるわけです。
ChargeSPOTの使い方
ChargeSPOTはスマートフォンのアプリで借り入れをします。一般の方法と、ドコモユーザーにふさわしい使い方があります。
まず、アプリで操作する一般の使い方から。ドコモユーザーであってもこの使い方ができます。
スマートフォンアプリでChargeSPOTを使う
ChargeSPOTアプリはiOS、Android共通です。
まずAppStoreまたはPlayストアからChargeSPOTアプリのインストールをしましょう。これはドコモのアプリではありません。
電話番号と、SMSで届く認証コードを入れれば準備OKです。さらに追加でメールアドレスを入れると利用明細を受け取ることもできます。
アプリには、現在地付近の地図が表示されます。スクロールして店舗を探すと、店舗ごとに「貸出可」「返却可」それぞれの台数が表示されます。
バッテリーチャージャーのスロットがすべて塞がっている(バッテリーが格納されている)と、返却可能台数0となります。もちろん、借り受けると返却可能台数は1に増えます。
現地に出向き、「QRスキャンして借りる」をタップすると、カメラが開きます。
カメラで、バッテリーチャージャーの機器にプリントされたQRコードを読み取ると、バッテリーのロックが解除されます。
初回で、事前に料金支払方法をセットしていなかった場合は、ここで支払方法を選ぶことができます。支払方法は後述します。
返却時は、開いているスロットにバッテリーを差し込めば完了です。
アプリ以外に、LINE版ChargeSPOTを使うという方法もあります。
d払いアプリでChargeSPOTを使う
ChargeSPOTはドコモのサービスではありませんが、ドコモユーザーならではの使い方があるので見てみましょう。
ドコモユーザーやdカードユーザーなら使っている人の多い、QRコード決済のd払いアプリでも、ChargeSPOTが利用できます。
どちらのユーザーでなくても、d払いは利用可能です。
d払いアプリのトップの「ウォレット」から進むと、バイクシェアや吉野家などと並んで、ChargeSPOTミニアプリがあります。これをタップすると、ChargeSPOTアプリのインストールをせずにChargeSPOTが使えます。
アプリを開いた場合と使い方は同じで、カメラでQRコードを読み取ればOKです。
借入れの店舗も、返却店舗もドコモショップに限りません。
ChargeSPOTの支払方法
ChargeSPOTの支払い方法は次の通りです。
- クレジットカード
- d払い
- ソフトバンクまとめて支払い
- auかんたん決済
- LINE Pay(LINE版のみ)
- WeChat Pay(一部)
- Paidy(後払い)
クレジットカードは、全ブランドに対応しています。VISA、Mastercard、JCBというどこでも使えるブランドに限らず、アメックスやダイナースもOKです。
d払いも支払いに使えます。d払いのミニアプリだけでなく、一般のChargeSPOTアプリでも、d払いに対応しています。
auやソフトバンクの携帯料金一括払いも可能となっており、ドコモユーザー以外にも向けられていることがわかります。
店舗のスタッフにお金を渡したりすることは一切ありません。すべてキャッシュレスで支払います。
クレジットカードを持っていない人でも、d払いのウォレットには現金チャージができるため、現金から支払額を拠出すること自体は可能です。d払いの設定により、ドコモの料金合算払いも可能です。
ChargeSPOTの対応店舗
ドコモショップ、ファミリーマート、ローソン以外にもChargeSPOT加盟店は無数にあります。以下は一例です。
- TSUTAYA
- カラオケ館
- マルイ
- ヤマダ電機
- 森ビル
- 小田急電鉄
ほかにもたくさんの設置店舗があるので、公式サイトやアプリから近所の設置店舗を検索してみるとよいでしょう。
設置店舗は今後もさらに増えていくはずです。
街中で使えるドコモの「d Wi-Fi」も非常に便利なので、是非チェックしてみてください。
ドコモのChargeSPOTまとめ
新しいモバイル充電サービス、ChargeSPOTについて見てきました。
ドコモのサービスとしてリリースもされていて、実際既存の無料充電サービスに替わるものですが、ドコモのサービスというわけではありません。
コロナ禍で、事前予約がないと入りづらいドコモショップも増えてしまいましたが、コンビニなどでもバッテリーが借り入れできます。
最後に、ChargeSPOTの活用のしかたです。
- アプリをインストールしておいて、不測の事態に備えよう
- d払いユーザーはd払いアプリ内のミニアプリでもOK
- ファミリーマート、ローソンとドコモショップを押さえておこう
- ChargeSPOT取り扱いのお店のどこでも返却できる
コンセントを探して歩く必要もないので、自前の充電器より役立つかもしれません。
いつでも使えるよう、準備しておくのがおすすめです。