もし、今使用している端末が故障したらどうしますか?NTTドコモでは端末が何らかの理由で故障した際に利用できるケータイ補償サービスというものがあります。
ケータイ補償サービスに含まれるものはいくつかあり、例として今まで使用していた同型の端末と交換してもらえる、「交換電話のお届けサービス」があります。
これらサービスの利用には一定の条件があるものの、店舗が近くにない場合でも利用できます。この記事では、ケータイ補償サービスについての解説や利用条件や店舗に訪れずにサービス利用をする方法を紹介します。
ケータイ補償サービスの概要
この章ではケータイ補償サービスの内容や、サービスの利用条件といったケータイ補償サービスの概要を説明をします。
ケータイ補償サービスは契約が必要
ケータイ補償サービスを利用する前提として、ケータイ補償サービスの利用契約が必要です。ケータイ補償サービスの利用契約をすると月額料金が発生しますが、この料金価格はケータイ補償サービスに加入する端末によって異なります。以下に金額例を記載しています。
サービス対象機種 | 月額料金 |
---|---|
2017年冬モデル以降のdocomo with対象機種・spモードケータイ | 330円 |
2014年冬モデル以降のスマートフォン・タブレット | 500円 |
上記以外の機種 | 380円 |
もし、今利用されている端末がいつ発売されたかわからない場合でも、ドコモ公式サイトから端末名を入力するだけでケータイ補償サービスの月額料金がいくらか検索できますので、気になる方は確認してみてください。
なお、iPhoneやiPadはケータイ補償サービスの契約ができません。そのかわりにケータイ補償サービス for iPhone&iPadという別のサービスが用意されています。
サービス内容や月額料金が異なるなど多くの差異があるため、詳しい内容はこちらで確かめてください。
ケータイ補償サービスのサポート内容
ケータイ補償サービスは3つのサービスが含まれています。1つ目は「交換電話のお届け」、2つ目は「修理代金のサポート」、3つ目は「ケータイデータ復旧代金の割引」です。1つずつ内容を紹介していきます。
「交換電話のお届け」
ケータイ補償サービスに含まれるサービス内容として「交換電話のお届け」があります。このサポートの内容は、一定の金額を支払うことで故障などが発生している端末と正常に動作する端末を交換してもらえるという内容です。
「交換電話のお届け」サービス対象になる故障内容は、画面割れのような端末本体の破損から水漏れや電源が入らないといった故障、さらに紛失といったどのような内容でも対象です。
また、交換の際に一定金額を支払う必要があると紹介しましたが、交換時に支払う金額はケータイ補償サービスの月額料金に応じて変わります。
以下に月額料金と「交換電話のお届け」サービス利用時に支払う金額を紹介します。
月額料金 | 交換時に支払う金額 |
---|---|
330円 | 5,000円 |
500円 | 7,500円 |
380円 | 1回目:5,000円/2回目:8,000円 |
「交換電話のお届け」の利用に関していくつかの注意点があります。まず、交換端末が届いたら紛失時を除いて、今まで使っていた端末を送る必要がある点です。
次に「交換電話のお届け」サービスの利用は1年間で2回までしかできないという点です。そして、在庫状況によっては同じ端末でも色違いのものになってしまう可能性があるという点です。
「修理代金のサポート」
修理代金のサポートはその名前の通り、今利用している端末を故障修理に出した際に発生する修理代金の減額もしくは無償化してくれる内容となっています。
「修理代金のサポート」はケータイ補償サービスの月額料金と故障内容に応じて利用可能期間が変わります。以下にケータイ補償サービスの月額料金とその内容を紹介します。
月額料金 | 修理金額 |
---|---|
330円 | 保証対象の故障:無料(修理可能期間まで)/保証対象外の故障:上限5,000円 |
500円 | 保証対象の故障:無料(修理可能期間まで)/保証対象外の故障:上限5,000円 |
380円 | 保証対象の故障:無料(3年間)/保証対象外の故障:上限5,000円(3年間) |
なお、端末の故障修理中は希望すれば代替機を貸してもらえます。
「修理代金のサポート」の利用する際の注意点として、利用可能期間があるということです。3年間、もしくは各端末には決めてある修理受付終了年月を過ぎるとサポートの利用ができない点は注意が必要です。
修理受付の可否はドコモ公式サイトで、各端末の修理受付対応状況を見ることができます。サービスを利用される前に確認してみてください。
また、修理できない故障があるという点も注意が必要です。例えば水漏れや内部基盤の破損は修理できません。送付してもそのまま返却されてしまいます。
その他にも多くの注意事項があります。詳しくは、こちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
ドコモのスマホが故障したら確認するべきこと|修理にかかる費用と期間
「ケータイデータ復旧代金の割引」
「ケータイデータ復旧代金の割引」はドコモが提供している「ケータイデータ復旧サービス」を利用した際の復旧代金を割り引いてくれるというものです。
参考までに「ケータイデータ復旧サービス」の概要はは水漏れや端末の破損等で電源が入らなくなった端末から、電話帳などのデータをどうしても取り出したいときに、データの復旧を依頼できるサービスです。
復旧できたデータの受け取り方としては、店舗へ復旧データが記録してあるDVD-Rを受け取りに行くか、もしくは専用のアプリを利用してサーバー上に保管してある復旧データを取得しに行くという2つの方法から選べます。
主な注意点として、データ復旧に約2週間かかる点と、復旧可能なデータに限りがある点です。ほかにも注意事項があるので、こちらで確認してください。
「ケータイデータ復旧サービスの割引」の割引額、はケータイ補償サービスの月額料金に応じて異なります。以下に割引額の一覧を記載しています。
月額料金 | 通常料金 | 割引後の料金 |
---|---|---|
330円 | 8,000円 | 1,000円 |
500円 | 8,000円 | 1,000円 |
380円 | 8,000円 | 2,000円 |
なお、「ケータイデータ復旧サービス」および「ケータイデータ復旧サービスの割引」は故障修理とは異なるため、今回多くは取り上げません。
ケータイ補償サービスの料金
ケータイ補償サービスは有償であり、月額料金がいくらかかるため、長く契約すればするほど費用が大きくなります。この項では契約期間ごとにどれくらい金額を支払うかを計算してみました。以下にケータイ補償サービスの月額料金のうち、最も高い500円の場合を例として期間ごとの金額を紹介します。
契約期間 | ケータイ補償サービス月額料金合計 |
---|---|
6ヶ月 | 3,000円 |
12ヶ月 | 8,000円 |
24ヶ月 | 12,000円 |
32ヶ月 | 16,000円 |
昨今の携帯端末が5万円を超えることが多いことを考えると、契約してから3年後に端末が故障した後に、サービスを利用して交換したとしても本体を購入するよりお得ということがわかります。
「交換電話のお届け」サービスを利用して同じ機種を利用できるようにする
この章では「交換電話のお届け」サービスの利用方法や注意点を紹介します。
なお「交換電話のお届け」サービスを含めた、ケータイ補償サービスはどのサービスでも街の中にある店舗、「ドコモショップ」でも受け付けてもらえますが、今回は店舗が近くにないときなどもに対応できるよう、店舗で受け付けてもらう以外の方法を紹介します。
「交換電話のお届け」サービスの利用を申し込む
「交換電話のお届け」サービスの利用は以下で受け付けてもらえます。
受付方法 | 受付先 | 連絡先 |
---|---|---|
パソコンから | My docomo | My docomo |
一般電話などから | ケータイ補償 お届けサービスセンター | 0120-210-360 |
ドコモの携帯電話から | ケータイ補償 お届けサービスセンター | 15711 |
参考:ドコモショップ | 街の中にある店舗 | ドコモショップを検索 |
各受付方法のうち、最も待ち時間が無いのはMy docomoから依頼する方法です。インターネットのWebページ上で受付するため、24時間いつでも受付してもらえます。
そのため、受付時間内に連絡が必要といった、時間に縛られないという大きなメリットがあります。しかし、パソコンでの操作が必要となるので、パソコンの操作になれていない人には難しいかもしれません。
一方、ケータイ補償 お届けサービスセンターへ電話する方法は受付時間が定まっており、午前9時~午後8時の間に電話する必要があります。
My docomoでの受付と異なり、時間に縛られるというデメリットはありますが、電話を介して受付をしてもらうため、不明点や心配なことがあれば電話で質問することができるというメリットがあります。
My docomoでの受付、電話での受付共にメリット・デメリットがあるため、どちらが良いか考えた上で受付先を選択してください。
なお、ケータイ補償 お届けサービスセンターの混雑状況および、おおよその端末到着時期が受付前に確認できます。こちらのページ、やや下側にある「ケータイ補償 お届けサービスセンター 混雑予想タイムスケジュール」に記載してあります。
受付前に見ることで端末の届く日が想定できるので、受付してもらうと決めたら先に見ておくことをおすすめします。
「交換電話のお届け」サービスを利用した際の端末受け取り方
「交換電話のお届け」サービスを申し込むと、ケータイ補償 お届けサービスセンターから同じ機種の端末が梱包・発送されます。
ケータイ補償 お届けサービスセンターの混雑具合や送り先などで変動しますが、おおよそ受付から1~2日で送付されます。
端末受け取り後、第1章で紹介した通り今まで利用していた故障端末を送付する必要があります。
端末と一緒に緩衝材と送り先が記載してある封筒が送られてくるので、これらを利用して故障端末を送付します。なお、送料はNTTドコモが負担しているので不要となっています。
注意点として端末受け取り後、故障端末を送付しなかった場合40,000円もしくは60,000円の違約金が発生します。違約金の支払いが発生しないよう忘れずに故障端末を送付してください。
受付方法 | 受付先 | 連絡先 |
---|---|---|
パソコンから | My docomo | リンク |
一般電話などから | ケータイ補償 お届けサービスセンター | 0120-210-360 |
ドコモの携帯電話から | ケータイ補償 お届けサービスセンター | 15711 |
参考:ドコモショップ | 街の中にある店舗 | ドコモショップを検索 |
「修理代金のサポート」を利用して故障端末を修理してもらう
ここからは「修理代金のサポート」を利用して故障端末を修理してもらう方法を順番を追って紹介します。
修理を受付してもらう
手元にある故障端末の修理を受け付けてもらう方法として以下の方法があります。
受付方法 | 受付先 | 連絡先 |
---|---|---|
Webサイトから | オンライン修理受付サービス | My docomo |
一般電話などから | ドコモ インフォメーションセンター | 0120-800-000 |
ドコモの携帯電話から | ドコモ インフォメーションセンター | 113 |
参考:ドコモショップ | 街の中にある店舗 | ドコモショップを検索 |
いくつかある受付方法のうち、オンライン修理受付サービスは24時間受け付けてもらえます。
そのため、受付時間や電話の順番待ちといった拘束時間が発生しないメリットがあります。デメリットとしては「dアカウント」が必要になるという点です。
一方ドコモ インフォメーションセンターへ電話した場合、電話した時刻が午前9時~午後6時以外であれば、再度午前9時~午後8時に故障担当からの折返しをもらわないと受付完了となりません。
そのためオンライン修理受付サービスと比べて手間がかかることが欠点です。
なお、どちらの受付方法でも受付時に代替機を借りることができます。修理は端末の故障状況に応じて1~2週間かかりるため、代替機を借りておくことをおすすめします。
修理依頼受付後の流れ
この項では、いずれかの方法で修理依頼の受付を終えたあとの流れを紹介します。修理依頼受付後の流れは「交換電話のお届け」サービスと比べて手順が多いため、段階を追って1つずつ説明します。
1.修理機種お預かりキット・代替機の受け取り
修理受付が完了すると、「修理機種お預かりキット」と呼ばれる配達伝票や、箱といった故障した端末を送る道具一式を送ってきます。また、代替機の貸し出しを希望していれば同時に代替機も送られてきます。
2.故障端末の送付
「修理機種お預かりキット」を使用して故障端末をドコモへ送ります。修理機種お預かりキットの利用方法はマニュアルとして同梱されているので、マニュアルの指示に従って送付します。送付時に送料は必要ありません。
なお、送付前にデータのバックアップが必要であればバックアップを取得してから送付しましょう。バックアップの方法についてもマニュアルに記載されているため、確認しつつバックアップの取得をしてください。
3.故障端末の送付
「修理機種お預かりキット」を使用して故障端末をドコモへ送ります。修理機種お預かりキットの利用方法はマニュアルとして同梱されているので、マニュアルの指示に従って送付します。
4.修理後の機種の受け取り
故障状態によって前後しますが、送付後、概ね1~2週間で修理された端末が送らてきます。これで修理完了です。なお、別途「修理結果票」が後ほど送られてきます。
修理結果票には修理内容や修理結果などが記載されており、どこが故障してたかがわかるようになっています。参考として修理結果表の見方が記載してあるWebページを紹介しておきます。リンクはこちらです。
なお代替機を借りていた場合、代替機と同時に送られて来た返送用封筒を利用して返却します。こちらも返送する際に送料は必要ありません。
「交換電話のお届け」と「修理代金のサポート」のどちらかを選択
「交換電話のお届け」と「修理代金のサポート」は方法は異なるものの、端末の交換や修理によって再度同じ端末や同型機を利用できるサービスです。
そのため、いざサービスを利用しようとした際、どちらを選べばよいか分かりずらいかもしれません。
NTTドコモは、故障時にどんなサポート受けるのがいいのかを提案してくれるWebページを用意してくれています。Webページ上で、端末名・ケータイ補償サービス契約の有無・端末をいつ購入したかを選ぶだけで、最適な補償サービスを紹介してくれます。
当該ページへリンクを用意しているので、いざという時のために確認しておいてください。
リンクはこちらです。リンク先のページ、シミュレーションという項から確認できます。
場合に応じた適切な端末の修理方法
この記事ではケータイ補償サービスを利用した故障端末の修理方法を紹介しました。昨今の携帯端末の価格は高性能化に伴って高騰を続けており、端末を補償なしに買い替えるのは容易ではないと言えます。
ケータイ補償サービスを利用すれば、同じ端末を再度購入するよりも安価に故障対応が完了します。また、Webページ上で受付が終わるため、拘束時間が発生しないという利点も大きいです。
もちろん、不安なことがあれば電話や店舗でも受け付けてもらえるなど、故障修理の受付方法が複数あるのが大きな利点です。
ドコモで故障した端末を修理に出すべきか、交換した方がいいのか利用者には一概に判断はつきにくいものです。こちらの記事では、故障している原因の確認と原因で修理か交換のどちらがいいのかを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事が購入した端末を長く利用できるよう、場合に応じた適切な修理方法を選ぶ手助けになったらと思います。
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