機種変更から新規契約まで、ほとんどの手続きがオンラインでできる「ドコモオンラインショップ」。ドコモショップが混雑しがちなこともあり、新しいスマートフォンの購入もオンラインで済ませる方が増えてきました。
そこで困るのがスマートフォンの初期設定です。ショップではデータ移行なども含め、すぐに使える状態で端末を受け取れますが、オンラインで購入した場合は、ある程度自分で設定しなければなりません。
本記事では、ドコモオンラインショップで購入したAndroid端末が使えるようになるまでを完全サポート。
ドコモオンラインショップを初めて利用した方も本記事を読み進めながら設定してみてください。
届いた商品を確認する
ドコモオンラインショップで商品を注文したら、まずは届いた商品の内容を確認しましょう。機種変更なら2~3日程度、新規契約・乗り換え(MNP)なら10日程度で商品が到着します。
商品は主に「スマートフォン本体、オプション品、UIMカード」の3種類。新規契約やUIMカードのサイズが変わる場合は、UIMカードが同封されます。UIMカードが同封されている場合は、新たに電話開通手続きが必要で、同封されていない場合は、旧端末からカードを差し替えるだけで大丈夫です。
UIMカードとは?
UIMカードは、ドコモ用のSIMカードの名称で、呼び名が違うだけで中身はSIMカードと一緒です。ドコモ回線を利用した通信に必要なので、スマートフォンの必需品。SIMカードと同じく3種類のサイズがあり、混同しやすいので注意しましょう。
UIMカードの種類
一番大きいのがドコモUIMカード(miniSIMカード)。Android、iPhoneともに2007年~2011年の間に発売された機種に対応しているものが多いです。1回り小さいのがドコモminiUIMカード(microSIMカード)で、2010年以降に発売された端末に使われています。
さらに小さいのがドコモmicroUIMカード(nanoSIMカード)で、iPhone Xをはじめ、2018年現在の最新機種のほとんどが採用しているサイズです。
【Android→Android】間でデータを移行する
ここからは、新旧端末を使った具体的な手順を説明していきます。まずはこれまで使っていた端末のデータのバックアップと移行についてです。データの引継ぎをしないという方は、読み飛ばしてください。
現在はアプリやクラウドサービスが充実しているので、データ移行にもいろいろな方法があります。本記事では【Android→Android】の機種変更には「ドコモデータコピー」アプリを使用します。
「ドコモデータコピー」とSDカードでバックアップ&復元
SDカードを利用している場合は、旧端末の「ドコモデータコピー」でバックアップして、新端末で復元するのがおすすめです。対象となるデータが多く、失敗時のバックアップにもなります。また、スマートフォンではないドコモケータイからのデータ移行にも使用できます。
対象となるデータは以下の通りです。
- 電話帳 / メッセージ / スケジュール・メモ / 画像・動画 / 音楽 / メール / トルカ / ブックマーク / 通話履歴 / ユーザ辞書
バックアップ手順
- 旧端末でアプリを起動し「バックアップ」をタップ
- バックアップしたいデータを選択し、「バックアップ開始」をタップ
- SDカードにバックアップデータが保存される
バックアップが完了したら、新端末で保存したデータを復元します。
バックアップ復元手順
- 新端末にSDカードを挿入する
- アプリを起動し「バックアップ&復元」から「復元」をタップ
- 復元するデータと、「追加」か「上書き」を選択し、「復元開始」をタップ
- 復元が完了したら、「トップに戻る」をタップ
一度バックアップを取ったデータは、いつでも復元できますので、その他の手続きを終えてからデータ移行することも可能です。
「ドコモデータコピー」と新旧端末で移行
SDカードを持っていない場合は、新旧端末を並べて直接データを移します。両端末に「ドコモデータコピー」アプリをインストールしてから、最新バージョンであることを確認してください。データ移行の対象となるデータは以下の通りです。
- 電話帳 / メッセージ / スケジュール・メモ / 画像・動画 / 音楽
- 両端末で「ドコモデータコピー」を起動
- 両端末で「データ移行」>「はじめる」をタップ
- 旧端末で「今までのスマートフォン」、新端末で「新しいスマートフォン」をタップ
- 両端末で「Android」をタップ
- 端末に表示されたQRコードをもう一方の端末で読み取る
- 旧端末で移行するデータを選択し、「移行開始」をタップ
- データ移行が完了するまで待つ
- 旧端末で「トップに戻る」、新端末で「次へ」をタップ
- 新端末で「トップに戻る」をタップ
電話帳・メモ・カレンダーのデータは新端末に上書きされます。「追加」に変更する場合は「移行開始」をタップ後に変更しましょう。
【iPhone→Android】間でデータを移行する
逆もしかりですが、iPhoneからAndroidへのデータ移行はなかなかに困難。データの形式などが異なるため移行できないものがあるので注意が必要です。
本記事の【iPhone→Android】の機種変更では「ドコモデータコピー」と「Google ドライブ」を使用した例を紹介します。対象となるデータと手順を確認して、どちらかから選んでください。
「ドコモデータコピー」でデータ移行
「ドコモデータコピー」の対象となるのは以下のデータです。
- 連絡先・画像・動画・カレンダー
手順はAndroid間のデータ移行とあまり違いはありません。ですが、端末を間違えないように注意しましょう。
- 両端末で「ドコモデータコピー」を起動
- 両端末で「データ移行」>「はじめる」をタップ
- コントロールセンターが開いたら、Wi-FiをON、BluetoothをOFFにし、「次へ」をタップ
- 旧端末で「今までのスマートフォン」、新端末で「新しいスマートフォン」をタップ
- 旧端末で「iPhone / iPad」、新端末で「それ以外」をタップ
- 端末に表示されたQRコードをもう一方の端末で読み取る
- 旧端末で移行するデータを選択し、「移行開始」をタップ
- データ移行が完了するまで待つ
- 旧端末で「トップに戻る」、新端末で「次へ」をタップ
- 新端末で「トップに戻る」をタップ
「Google ドライブ」からバックアップ&データ移行
Wi-Fi環境で「Google ドライブ」を利用する方法もあります。他キャリアや格安SIMへの乗り換えでも利用できるので、「Google ドライブ」を利用する方が一般的かもしれません。
「Google ドライブ」では「連絡先 / カレンダー・メモ / 写真・動画」のバックアップ&データ移行ができます。手順は以下の通りです。
- iPhoneに「Google ドライブ」アプリをインストール
- アプリを起動し、Googleアカウントでログイン
- サイドメニューから「設定」>「バックアップ」をタップ
- バックアップするデータを設定し、「バックアップを開始」をタップ
- バックアップが完了する
- 新端末で同じGoogleアカウントにログイン
- 自動的にGoogleアカウントに同期される
Android端末は初期設定時にGoogleアカウントの入力がある場合も多いので、そのタイミングでログインするか、あるいはバージョンによって多少異なりますが「設定」>「アカウントの追加」からもログインできます。そのほか音楽やアプリについては個別で対応が必要です。
音楽・アプリデータの移行、注意点
iPhoneアプリのデータは基本的にAndroid端末へ移行するのが難しいです。App StoreとGoogle Playに同じアプリがあったとしても、データに互換性がないこともしばしばあります。一方で、TwitterなどのSNSアプリは、アカウント単位で管理しているので、新端末でログインするだけで簡単に移行可能です。
アカウント作成が不要なアプリやゲームについては、機種変更の注意が記載されていることも多いので、しっかりと公式アプリ・サイトで確認しておきましょう。アカウントが引き継げても、ゲーム内コインなどは移行できないパターンも多くあります。
ここでは、移行することも多いであろう音楽データとLINEのデータの移行方法を載せておきます。ぜひこちらも参考にしてみてください。
音楽データの移行
音楽データの移行はPCを経由して行います。主にiPhoneで音楽を買っている方はPCのiTunesも同一のApple IDでサインインして、購入した楽曲データをPCでもダウンロードしてください。PCで購入している方はダウンロード不要です。
それから、PCにAndroid端末を接続し、「ミュージック」>「iTunes」の楽曲データを、Androidの内部ストレージにある「MUSIC」フォルダにコピーすれば移行完了です。また、microSDなどに保存したい場合は、SDカード内にMUSICフォルダを作成してコピーすれば移行できます。
LINEのデータ移行
LINEはあらかじめメールアドレスを登録しておくことで、「スタンプや友達」を移行することができます。登録は「設定」>「アカウント」>「メールアドレス登録」から、メールアドレスとパスワードを入力して行います。
それから「アカウントの引継ぎ設定」をオンに切り替え、新端末で起動したLINEで同一のメールアドレスとパスワードを入力すれば引継ぎは完了です。
一方で、LINEのトーク履歴は引継ぎできず、テキストのバックアップのみ対応となっています。「トーク設定」>「トーク履歴を送信」からテキスト形式でPCなどに送信できますが、スタンプや写真などは残せないので、注意しましょう。
映画や電子書籍はなるべく互換性のあるアプリを選択しよう
iTunesでは映画、iBooksでは電子書籍をそれぞれ購入できますが、2018年7月現在、Android端末には対応していません。
これからもiPhoneとAndroidの間で機種変更する可能性のある方は、できるだけ互換性のあるアプリを利用するのがおすすめです。Amazonの「Amazonビデオ」や「Kindle」は、映画や電子書籍をさまざまな端末で楽しむことができるので乗り換えに向いています。
一連の手順につまづいたら……
データ移行やこれから説明する開通手続きなどでつまづいたら、新旧端末を持って近くのドコモショップへ持ち込みましょう。マイドコモショップに立ち寄るか、以下のページからも近くのドコモショップを検索できます。
ドコモUIMカードを挿入する/差し替える
新端末でドコモ回線を利用するためには、ドコモUIMカードの装着が必要です。端末本体にUIMカードが付属していた場合は、新端末にUIMカードを挿入し、UIMカードが付属していない場合は、旧端末から新端末へUIMカードを差し替えます。
作業に必要なものは以下の3点です。
- SIM取り出しツールか、ペーパークリップ
- 端末本体(差し替えの場合は旧端末本体も)
- ドコモUIMカード
UIMカードの取り付け方
UIMカードを挿入する場所は機種によって違いますので、取扱説明書などで確認してから、端末を平らなところにおいて作業しましょう。
- UIMカードトレイの穴にSIM取り出しツールか、ペーパークリップの先端を挿し込む
- UIMカードトレイを引き出して、対応するUIMカードをセットする
- UIMカードトレイを押し込む
電話開通手続き
ドコモUIMカードが付属していた方は、電話の開通手続きが必要です。開通手続きの期限に注意して、「ウェブサイト」か「電話」のどちらかで手続きしましょう。
電話開通手続きの期限
契約の種類 | 手続きの期限 |
---|---|
機種変更 | 商品出荷日から20日以内 |
新規契約 | 商品出荷日から15日以内 |
乗り換え(MNP) | MNP予約番号有効期限内 |
「機種変更・新規契約」で、期限内に手続きを行わなかった場合、自動で開通手続きが進みますので注意しましょう。「乗り換え(MNP)」の場合は、前の携帯会社で発行したMNP予約番号の有効期限内に手続きします。期限は発行日含めた15日間で、予約番号の期限が切れた場合は再発行が必要です。
ウェブサイトでの開通手続き
ウェブサイトで手続きする場合は、ドコモオンラインショップから行います。それぞれの手続きに必要なものと、受付時間は以下の通りです。
契約の種類 | 必要なもの | 受付時間 |
---|---|---|
機種変更 | dアカウント | 24時間いつでも |
新規契約 | 受付番号・電話番号・ネットワーク暗証番号 | |
乗り換え(MNP) | 午前9時~午後9時 |
「受付番号・電話番号・ネットワーク暗証番号」は、いずれも注文時登録したものを用意しましょう。開通手続きは以下の手順で進めます。
- 「お申込み履歴」をクリックする
- 「電話機の開通手続き」をクリックする
- 「開通前のご連絡事項」を確認する
- メール送信先を選び、「次へ」をクリックする
- 内容を確認し「ご注文を確定する」をクリックする
電話での開通手続き
電話で手続きする場合は、「機種変更・新規契約」は切替専用ダイヤルから、「乗り換え(MNP)」はドコモインフォメーションセンターから手続きします。
機種変更・新規契約
- UIMカード装着後、電源を入れる
- 「切替専用ダイヤル」に発信する
- ネットワーク暗証番号を入力し、#をプッシュする
- ガイダンスに従い、開通手続きが完了
- 電話機を再起動する
切替専用ダイヤルは以下の通りです。
切替専用ダイヤル | 携帯電話から:1580 |
受付時間 | 24時間 |
乗り換え(MNP)
乗り換え(MNP)は、インフォメーションセンターに電話して、オペレーターに手続きしてもらいます。番号は以下の通りです。
電話番号 | ドコモ インフォメーションセンター 0120-800-000 |
受付時間 | 午前9時~午後8時 |
Androidへの機種変更もドコモオンラインショップで
最近はデータ移行アプリなどのサービスも充実し、自分で機種変更するのもお手軽になりました。ドコモが提供している「ドコモデータコピー」アプリは、iPhone・Android間のデータ移行にも対応していて、かつ初めての方でも簡単。また、オンラインショップで手続きすると、2,000円~3,000円かかる事務手数料が無料になるので財布にも優しいです。
どこかの手順でつまづいた場合は、ドコモショップに持ち込んでショップ店員さんに対応してもらうこともできます。ドコモショップでの待ち時間を長く感じる人は、積極的にドコモオンラインショップを活用してみてはいかがでしょう。
次のステップ
ドコモオンラインショップのメリット|お得に新規契約・機種変更する手順
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トップ画像引用元:https://www.nttdocomo.co.jp/