シャープから秋・冬モデルとして、AQUOS zeroそしてAQUOS sense2が発表されました。
AQUOS zeroが有機ELディスプレイを搭載したハイエンド機なのに対して、AQUOS sense2は手頃な価格のスマホになります。
このページでは、ドコモから発売が予定されているAQUOS sense2について、発売前の最新情報をまとめると共に、一足先にレビューについても行っていきます。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
大ヒットしたAQUOS senseの後継機!
画像引用元:docomo with | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
AQUOS sense2は、現在ドコモなどから発売しているAQUOS senseの後継機に当たります。
AQUOS senseは手頃な価格と必要十分な性能、そしてdocomo with対象機種だったこともあってか、高い人気を博しています。
docomo withとは、ドコモが指定する機種を購入することで、毎月の利用料金が1,500円割引されるというサービスです。期限付きではなく、「ずっと毎月」割引されます。
そんなAQUOS senseの後継機だけあって、今回も手頃さと性能の両立が期待されます。
AQUOS sense2もドコモ販売&docomo with対象か?
画像引用元:docomo with | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
まだ発表はありませんが、AQUOS sense2もドコモから発売かつdocomo with対象機種になる可能性は高いのではないかと思います。
販売価格は、AQUOS senseを参考にするなら、AQUOS sense2も3万円台前半となるでしょう。高価格のAQUOS zero、低価格のAQUOS sense2という区別になることは間違いありません。
AQUOS sence2のスペック
AQUOS sence2のスペックは以下のようになります。
スペック表 | AQUOS sence2 |
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OS | Android™ 8.1 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ SDM450/1.8GHzオクタコア |
RAM | 3GB |
内部ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSD/SDHC/SDXC(最大512GB) |
大きさ | 約71×148×8.4mm(最厚部約9.4mm) |
重さ | 約155g |
ディスプレイ | 約5.5インチ IGZO(フルHD+) |
解像度 | 2,160×1,080 |
アウトカメラ | 有効画素数 約1,200万画素CMOS |
インカメラ | 有効画素数 約800万画素CMOS |
防塵・防水 | IP68 |
バッテリー容量 | 2,700mAh |
ディスプレイが5.5インチと大画面化!
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
AQUOS senseでは5.0インチだったディスプレイが、sense2では5.5インチになります。アスペクト比は流行りの縦長である18:9です。
液晶もシャープで培われたIGZOというテクノロジーにより、他製品の液晶ディスプレイよりも鮮やかかつ省電力であることも売りのひとつとなっています。
iPhone X以降は画面上部にノッチを設けるデザインも増えてきましたが、AQUOS sense2は採用していません。これを好意的に受け取るユーザーも少なくないでしょう。
解像度も2,160×1,080のフルHD+と文句の言いようがありません。真新しさこそありませんが、いい意味で無難なディスプレイで、多くのユーザーを満足させてくれるでしょう。
のぞき見ブロック機能あり!
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
ディスプレイには、のぞき見ブロックという機能を適用することもできます。これは、横や斜めから覗いたときに、わざとディスプレイの表示を見にくくする機能です。
例えば電車内でLINEや動画視聴などをしているときに、周りの目が気になることはありませんでしょうか。それほど深い意味はなくても、何となく他人には見られたくないことが往々にしてあると思います。
そんなときに役に立つのがこの機能で、正面からの視線をシャットアウトすることができます。他のスマホには中々ない個性的な機能ですね。
片手持ちも可能なサイズ感
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
5.5インチというそれなりに大きなディスプレイを有しているAQUOS sence2ですが、本体サイズは約71×148×8.4mmに収まっています。
同じ5.5インチのiPhone 8 Plusが約78.1 ×158.4×7.5mmであることを考えると、比較的コンパクトな作りと言えます。
機種名 | ディスプレイサイズ | 横幅 | 縦幅 | 厚さ | 重量 |
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AQUOS sense2 | 5.5インチ | 71mm | 148mm | 8.4mm | 155g |
iPhone 8 Plus | 5.5インチ | 78.1mm | 158.4mm | 7.5mm | 202g |
重量にも約50gの差がありますね。AQUOS sense2のサイズと重量は、片手持ちも可能は範囲と言えます。
フォルムも全体的に丸みを帯びていて、手に馴染みやすいデザインになっています。「大画面」と「片手持ち」をギリギリのところで両立しようとした工夫と努力が伝わってきます。
安心して使える防水性能
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
防塵・防水の保護等級はIP68です。これは、防塵の保護等級が6、防水の保護等級が8であることを示しています。
防塵は等級6が最高
等級 | 種類 | 説明 |
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PI0X | 無保護 | 特に保護されていない。 |
PI1X | 50mmより大きい固形物に対する保護 | 直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない状態。 例えば手などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。 |
PI2X | 12.5mmより大きい固形物に対する保護 | 指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。 直径12.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
PI3X | 2.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。 |
PI4X | 1.0mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。 |
PI5X | 防塵形 | 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。 |
PI6X | 耐塵形 | 粉塵が内部に侵入しない。 |
防水は等級8が最高
等級 | 種類 | 説明 |
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PIX0 | 無保護 | 特に保護されていない。 |
PIX1 | 滴下する水に対する保護 | 1ミリメートル毎分の水を10分間鉛直落下しても有害な影響を受けない。 |
PIX2 | 15°傾斜したとき落下する水に対する保護 | 正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、 3ミリメートル毎分の水を各方向から2.5分間ずつ、計10分間鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。 |
PIX3 | 噴霧水に対する保護 | 鉛直から60°以内の角度で、 0.07リットル毎分の水量で10分間噴霧上に落下する水によって有害な影響を受けない。 |
PIX4 | 飛沫に対する保護 | いかなる方向から0.07リットル毎分の水量で5分間水が飛沫しても有害な影響を受けない。 |
PIX5 | 噴流水に対する保護 | いかなる方向から12.5リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、 合計3分間以上直接噴流させても有害な影響を受けない。 |
PIX6 | 波浪に対する保護 | 波浪またはいかなる方向から100リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、 合計3分間以上直接散水しても有害な影響を受けない。 |
PIX7 | 水中への浸漬に対する保護 | 水深1メートルの水槽に機器を30分間没しても浸水しない。 |
PIX8 | 水没に対する保護 | 製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造。 |
このように、IP68というのは防塵・防水共に最高等級です。IP67のスマホも多い中、とても頼もしい性能です。
また、濡れても大丈夫なだけでなく、濡れた手でも操作できるように設計されています。キッチンなどの水回りでもしっかり操作できそうですね。
顔認証と指紋認証どちらにも対応
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
AQUOS sence2は、セキュリティとして顔認証にも指紋認証にも対応しています。この2つは度々、どちらのほうが便利かという議論が起こりますが、2つとも対応しているAQUOS sence2ならば関係ありませんね。
どちらも同時に設定できますし、片方だけ設定することも可能です。場面やユーザーの事情に応じて使い分けましょう。
カメラにはAIが搭載されている!
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
AQUOS sence2のカメラにはAIが搭載され、自動でシーンごとに最適な設定をしてくれます。それなので、ユーザーは自分でいちいち設定する必要はありません。
ハイスピードオートフォーカスによる正確なピント調整機能もあり、自然と手ブレの少ないキレイな写真を撮ることができます。暗所での撮影にも強くなりました。
自撮りなどに使うインカメラは広角レンズとなっていて、より広範囲を写すことができる他、「美肌」や「小顔」といった調整が可能です。また、「AQUOS beauty」という新機能により、自撮りをいっそう美しく行えるようになったそうです。
おサイフケータイの対応
AQUOS sence2はしっかりおサイフケータイにも対応しています。これは一見当たり前のようですが、海外製の低価格スマホには対応していないものも少なくありません。
このあたりはさすが、シャープらしいそつのなさです。
AQUOS sense2の物足りないところ
ここまではAQUOS sense2の良いところにフォーカスしてきましたが、次は物足りないところ・悪いところについても見ていきます。
CPUの性能が控えめ
AQUOS sense2に搭載されているCPUはクアルコム社のSnapdragon 450となっています。これは、決して高性能を売りにしているものではありません。
今のスマホの中では、性能は低い部類に入ります。携帯電話として普段使う分にはまったく問題はないでしょうが、ゲームなど高度な処理を必要とするものに対しては、過度な期待はしてはいけません。
ゲームを中心としたエンターテイメントに力を入れたいユーザーなどは、AQUOS sense2ではなくAQUOS zeroのほうがオススメです。AQUOS zeroに搭載されるCPUはSnapdragon 845という、現状では最高クラスのものだからです。
処理能力はどうしても価格と比例するので、安さと性能はトレードオフの関係にあります。
ライバル機種のカメラのほうが魅力的?
AQUOS sense2のカメラは決して悪いものではありませんが、強い売りとは言い難いです。なぜなら、今は低価格スマホでもカメラに力を入れている機種が多いからです。
例えばHUAWEI P20 liteは3万円未満という価格ながら、デュアルレンズを搭載しています。それによって、被写体を強調する背景ぼかし撮影が可能となっています。
AQUOS sense2には背景ぼかし機能はありません。元々使わないのなら問題ありませんが、カメラに特にこだわりたい方には強くオススメはできません
代わり映えのない退屈な外観
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
AQUOS sense2のデザインは洗練されていますが、AQUOS senseとサイズ以外はほとんど変わりません。デザイン自体もまるでスマホのサンプル品を見るようで、真新しさやワクワク感はありません。
今はノッチを中心に各メーカーがデザインにも独自の新しい要素を入れてきている中、AQUOS sense2のデザインは時代が止まっているようにも思えてきそうです。
スマホに新鮮さも求める方にとっては、あまり惹かれないのではないでしょうか。
「わたしに、ちょうどいい。」優等生的なスマホ!
画像引用元:【AQUOS sense2】CONCEPT MOVIE – YouTube
以上、AQUOS sense2に対するレビューでした。総じて、AQUOS sense2はまさに必要十分といった感じの、そつのない優等生のようなスマホと言えます。
反面、CPU性能を中心に飛び抜けた要素はなく、良くも悪くも小さくまとまっている印象を受けます。あまり「最新スマホ」という感じではありません。
「わたしに、ちょうどいい。」とはAQUOS sense2のキャッチコピーですが、よく的を射ています。真新しさや驚きこそないが、使っていて何の問題もない、そういった意味が込められているのではないでしょうか。
実際、ゲームなどをしないユーザーにとっては本当に十分な性能が詰まっています。高い防水性におサイフケータイを両立しているのは大きいです。
自身をライトユーザーと考えている方にはとてもオススメできるスマホです。価格にもよりますが、AQUOS senseに続いて、sense2も恐らくヒットするのではないでしょうか。
逆にヘビーユーザーにとっては高い確率で物足りなくなるスマホです。Sense2の性能を過信せず、AQUOS zeroの方を見たほうがいいでしょう。
画像引用元:AQUOS sense2 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ