dカードGOLDや楽天ゴールドカードに限らず、「ゴールドカード」と呼ばれるクレジットカードには必ず付与されている「海外旅行保険」と「空港ラウンジ利用権」。
どちらもゴールドカードユーザーに相応しい特典ですが、dカードGOLDと楽天ゴールドカードを比較した場合、どちらの特典がお得なのでしょうか。
今回はそんなdカードGOLD、楽天ゴールドカードの海外旅行保険と空港ラウンジ利用について詳しく解説をしていきます。
またdカード GOLDについてさらに詳しく知りたい方は、dカード GOLDのメリット・デメリットまとめをご覧ください。
項目 | ||
---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 11,000円(税込) |
還元率 | 1% | 1% ドコモ料金:10% |
ケータイ補償 | 購入後1年間1万円 | 購入後3年間10万円 |
入会特典 | 最大2,000P | 最大5,000P |
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- 18歳以上の学生から申込可能に
- 会員数が1,000万人突破(2023年6月時点)
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ゴールドにふさわしい特典を持つ2つのカード
dカードGOLDと楽天ゴールドカードはゴールドカードの中でも比較されることが多く、実際に悩みに悩んだ末どちらかを選択したという人は少なくありません。
確かに、2つのカードは年会費や審査基準、特典などが似通っており、人によってはどちらが良いのか決めかねることもあるでしょう。
しかし、実はdカードGOLDと楽天ゴールドカードは似ているようで、細かな仕様は異なっています。
特に海外旅行保険に関してはかなり大きな違いがあるため、海外旅行に行くことが多いなら、両者の違いは必ず確認しておきたいです。
空港ラウンジ利用権についても同様で、利用できるラウンジ数こそ大差ありませんが、年間の利用可能回数はまったく違います。
通常のクレジットカードと違い、年会費の問題で何枚も作るのは難しいゴールドカードだからこそ、作る前にはしっかり特典内容を把握しておきましょう。
dカード GOLD vs 楽天ゴールドカード|ネット通販で本当に得なのはどっち?海外旅行保険を比較
dカードGOLDの海外旅行保険
年会費が1万円前後のゴールドカードの中では、dカードGOLDはかなり海外旅行保険に力を入れている部類に入ります。
流石にダイナースやアメックスなどのハイステータスカードに比べると質は落ちますが、一般的なカード付帯の海外旅行保険としては破格と言えるでしょう。
保険項目 | 最大損保額 |
---|---|
傷害死亡 | 1億円 |
傷害後遺障害 | 400万円~1億円 |
傷害・疾病治療 | 300万円 |
賠償責任 | 5,000万円 |
救援者費用 | 500万円 |
携行品損害 | 50万円 |
手荷物遅延費用 | 1万円 |
手荷物紛失費用 | 2万円 |
乗継遅延費用 | 2万円 |
出航遅延・欠航費用 | 1万円 |
死亡保険などももちろん大事ですが、海外旅行保険で最も重要なのは傷害治療や疾病治療などの項目。
というのも、国内とは違い海外では医療費を100%自費で支払わなければならないため、怪我をした時や病気になった時の準備は万全にしておかなければならないのです。
その点、dカードGOLDの傷害・疾病障害は各300万円と高額。ちょっとした怪我や風邪程度なら自腹を切ることなく治療費を賄えます。
省かれることの多い手荷物遅延費用や手荷物紛失費用、出向遅延・欠航費用まで付帯しているのも嬉しいポイントです。
更にこれらの海外旅行保険は自動付帯となっているため、旅行前に煩わしい手続きをする必要もありません。
何かとバタバタしてしまいがちな海外旅行の際に、手間がひとつ無くなるのは大きなメリットと言えるでしょう。
- dカードGOLDの傷害・疾病障害は各300万円で高額
- 手荷物遅延費用や手荷物紛失費用、出向遅延・欠航費用もカバー
- 海外旅行保険は「自動付帯」
- 海外旅行保険は楽天ゴールドカードよりdカードGOLDがお得
楽天ゴールドカードの海外旅行保険
画像引用元:価格.com – 楽天ゴールドカード|クレジットカード比較
海外旅行保険に力を入れているdカードGOLDに比べ、楽天ゴールドカードの海外旅行保険の内容は平均的なものです。
保険項目 | 最大損保額 |
---|---|
傷害治療 | 200万円 |
疾病治療 | 200万円 |
傷害死亡 | 2,000万円 |
傷害後遺障害 | 2,000万円 |
救援者費用 | 200万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
表の通り楽天ゴールドカードの海外旅行保険はどの項目も損保額でdカードGOLDに負けており、保険項目の数も少なくなっています。
特に少しでも多く確保しておきたい傷害・疾病治療がdカードGOLDに比べて100万円も低いのは問題と言えるでしょう。
旅行する国にもよりますが、海外では骨折の手術だけで費用が100万円を超えることも珍しくありません。
そんな中、少しでも重い怪我や長期の入院をしてしまうと、たちまち高額な治療費を請求されることになりますから、200万円というのは些か不安な数字です。
また、傷害死亡・傷害後遺障害の損保額がdカードGOLDは5,000万円が上限であるのに対し、楽天ゴールドカードの2,000万円というのは少なすぎる額と言えるでしょう。
更に楽天ゴールドカードの海外旅行保険は、航空券などの海外旅行に掛かる費用を楽天ゴールドカードで支払った場合のみ適用される「利用付帯」を採用しています。
そのため、保険を適用させるには何かしらの旅行に纏わる費用を楽天ゴールドカードで支払わなければなりません。
元々楽天ゴールドカードで支払いをするつもりだったなら問題ありませんが、ポイント等の関係で別のカードを使いたい場合などは不便な思いをすることになるでしょう。
海外旅行保険は圧倒的にdカードGOLDがお得
解説した通り、海外旅行保険に関してはdカードGOLDの方が圧倒的にお得です。
単純な損保額の高低はもちろん、自動付帯かどうかという点も踏まえると、dカードGOLDは海外旅行にとってかなり相性の良いクレジットカードと言えます。
更にドコモユーザーの場合はdカードGOLDを持っていることで、月々の携帯料金の10%が還元される特典まで享受することが可能です。
そのため、dカードGOLDは海外旅行の際だけでなく、普段の生活コストを抑えるためにも最適なクレジットカードと言えるでしょう。
- dカードGOLDの傷害・疾病障害は各200万円
- 傷害死亡・傷害後遺障害の損保額は2,000万円でdカードGOLDより少ない
- 海外旅行保険は「利用付帯」
- 海外旅行保険は楽天ゴールドカードよりdカードGOLDがお得
使える空港ラウンジは?
dカードGOLDで使えるラウンジ
dカードGOLDを持っていると、国内の空港ラウンジのほとんどを利用できます。
ラウンジを利用可能な空港は、
- 成田国際空港
- 羽田空港
- 伊丹空港
- 関西国際空港
- 神戸空港
- 中部国際空港
- 那覇空港
- 福岡空港
- 長崎空港
- 大分空港
- 鹿児島空港
- 熊本空港
- 岡山空港
- 米子空港
- 山口宇部空港
- 広島空港
- 新潟空港
- 小松空港
- 富山空港
- 仙台空港
- 秋田空港
- 青森空港
- 函館空港
- 新千歳空港
- 徳島空港
- 松山空港
- 高松空港
以上27箇所。所謂「拠点空港」と呼ばれる空港のほとんどに対応しています。
そのため、dカードGOLDがあれば、そもそもラウンジが存在しない空港でない限り、国内ならどこでもラウンジを利用することが可能です。
一方、dカードGOLDは海外空港のラウンジに関しては苦手としており、海外でラウンジを利用することは出来ません。
現状ではプライオリティパスの付与も予定していないため、海外の空港でもラウンジを利用したいのなら、別の手段を講じる他ないでしょう。
楽天ゴールドカードで使えるラウンジ
楽天ゴールドカードではdカードGOLDで利用できるラウンジに加え、静岡空港のラウンジも利用することが可能です。
また、海外のラウンジにも一部対応しており、ハワイのダニエル・K・イノウエ空港、韓国の仁川空港のラウンジも利用可能となっています。
僅かとは言え海外のラウンジを利用出来るのはdカードGOLDには無い明確なメリットと言えるでしょう。
ただ、楽天ゴールドカードは楽天プレミアムカードが新設されたこともあって、既存の特典の見直しを行っています。
特に手痛いのは無料でのラウンジ利用可能回数が無制限でなく年2回までになったことです。
これまでなら年に何度でも無料でラウンジへ入場することが可能でしたが、現在では3回目以降の利用時は1,100円のラウンジ入場料が掛かってしまうようになりました。
海外のラウンジも利用出来る楽天ゴールドカードを取るか、無制限でラウンジを利用出来るdカードGOLDを取るかはかなり悩みどころです。
利用出来るラウンジにほとんど差は無い
dカードGOLDを使うにしろ、楽天ゴールドカードを使うにしろ、国内に限って言えばどちらを選んでも利用出来るラウンジに差はありません。
大きな差があるとすれば、ラウンジの利用可能回数でしょう。
ご紹介したようにdカードGOLDは無制限で利用出来るのに対し、楽天ゴールドカードの場合は年に2回までしか無料でラウンジを利用することが出来ません。
また、ラウンジを利用する際には注意しておきたいことがひとつあります。それは「混雑時は利用できない」ということ。
というのも、クレジットカードの特典として入場できるラウンジはお金を払えば誰でも利用できるため、混雑するシーズンだと人でごった返してしまうことがあるのです。
例えばGWや年末年始などは多くの人がラウンジに押し寄せるため、ラウンジに入る権利を持っていても入場することが出来なくなるケースがあります。
確かにdカードGOLDや楽天ゴールドカードにはラウンジへの入場権利が付与されていますが、場合によってはラウンジを利用出来ないこともあると覚えておきましょう。
すべてのラウンジが利用出来るわけではない
国際空港など大きな空港になると、複数のラウンジを備えていることが多く、持っているクレジットカードや航空券によって入場できるラウンジも異なります。
例えば成田空港のANA SUITE LOUNGEなどはかなり排他的なラウンジであり、同じラウンジでも他のラウンジとは別格のサービスを受けることが可能です。
しかし、その分入場の敷居も高く、ANA SUITE LOUNGEは原則ファーストクラス搭乗者以外の入場を受け付けていません。
もちろん、成田空港のラウンジ利用権を持つdカードGOLDや楽天ゴールドカードを持っていたとしても、ANA SUITE LOUNGEに入ることは不可能となっています。
このように、大きな空港には複数のラウンジがあり、ラウンジの中にはdカードGOLDや楽天ゴールドカードでは入場できない箇所も少なくありません。
ラウンジを利用する際はどのラウンジなら利用出来るのか、予め調べておきましょう。
- dカードGOLDも楽天ゴールドカードも国内の空港ラウンジのほとんどを利用できる
- dカードGOLDは海外でラウンジを利用することはできない
- 楽天ゴールドカードははハワイのダニエル・K・イノウエ空港、韓国の仁川空港のラウンジが利用可能
- 楽天ゴールドカードは無料でのラウンジ利用可能回数が無制限でなく年2回までになった
- 大きな空港になると複数のラウンジがあるので、どのラウンジなら利用出来るのか、予め調べておくとよい
旅行によく行くならdカード GOLDがおすすめ!
海外旅行保険と空港ラウンジ利用権の2つに関して言えば、優れているのは楽天ゴールドカードではなく、dカードGOLDの方でしょう。
dカードGOLDに付帯している海外旅行保険はどの項目も楽天ゴールドカードより損保額が多く、カバーできる範囲も広いです。
ラウンジに関しては使える空港こそ楽天ゴールドカードに負けてしまうものの、年間利用可能回数が無制限というのは非常に魅力的。
少なくとも、旅行関連の特典についてはdカードGOLDの圧勝と言えます。
ただ、楽天市場を使うことが多い、JCBのクレジットカードが欲しいなどの事情があるなら楽天ゴールドカードにも検討の余地があるでしょう。
クレジットカードを作る時に大切なのは「総合的に見て自分が最もお得に使えるカードを選ぶこと」です。
dカードGOLDと楽天ゴールドカードを比較する際は、海外旅行保険・空港ラウンジ利用権以外の項目も比較してみることをおすすめします。