携帯料金の支払いや海外旅行の際に使える保険、コンビニでの買い物がお得になるサービスなどdカードはとても便利なカードです。
実際にドコモと契約をしていて、尚且つdカードを持っているという方は少なくありません。
とは言え、「ライフスタイルが変わり恩恵を感じなくなった」、「他のキャリアに乗り換えてしまった」などを理由にdカードが必要無くなるケースが存在するのもまた事実です。
今回はそんなドコモを解約したいと考えている方でdカードの必要性に悩んでいる方のために、解約に纏わる疑問や注意点、解約の手順を解説していきます。
ドコモの解約を考えている方は是非目を通して見て下さい。
ドコモを解約するとdポイントはどうなる?継続利用の方法とメリットdカードを解約する際の疑問
まずはdカードを解約する際によくある疑問を解消していきましょう。dカードにはdポイントを貯めたり使ったりする機能など他のクレジットカードには独自の機能があるため解約の際は多くの疑問が生じますが、この項目に目を通せばほとんどの疑問を解消することが出来ます。
違約金は発生する?
dカードはドコモが発行しているクレジットカードであるため、ドコモとの契約を打ち切る際と同じく「解約時に違約金が発生してしまうのでは?」と疑問に思っている方は多いでしょう。
しかし、結論から言うとdカードは違約金を支払うことなく解約することが出来ます。これはdカードの上位グレードであるdカード GOLDも同様で、解約をするタイミングで違約金等の支払いが発生することはありません。
ただ、解約をする月が年会費の支払い月であった場合は当年分の年会費を支払う必要があります。詳しくは後述しますが、解約したいと考えたタイミングで年会費の支払いが迫っている場合は迅速に解約手続きを進めた方が良いでしょう。
貯まっているポイントは消えてしまう?
画像引用元:欅坂46×dポイントキャンペーン | d POINT CLUB
dカード経由でdポイントを使用できる関係上、dカードを解約すると貯めていたdポイントも消えてしまうのではと考えてしまいがちですが、例えdカードを解約したとしてもdポイントが失われることはありません。
ただし、dカードの解約と同時にⅾポイントクラブから退会してしまった場合はこの限りではなく、今まで貯めていたdポイントのすべてを失うことになります。
余談ですがdポイントはドコモユーザー以外でもⅾポイントクラブに入会していれば貯めたり使ったりすることが出来るポイントであるため、ドコモとの契約を解除した後でも引き続きポイントの利用を続けることが可能です。
dカードとdカード GOLDでは解約方法が違う?
dカードとdカード GOLDには得られるサービスや年会費などに複数の違いがあります。しかし、解約方法に関しては両者共に同じで、dカード GOLDだからといって面倒な手続きが増えるというわけではありません。
詳しい解約手順に関しては『dカードの解約手順』の項で解説しますが、どちらのdカードを使っている方でも後述の方法で問題なく解約することが出来ます。
しかし、海外旅行保険などdカード GOLDにのみ付帯しているサービスを利用し、終わっていない手続きがある状態で解約を申請した場合は、dカードを解約する際とは違った手順を踏むことになるケースも存在します。
一度解約すると二度とdカードを作れなくなる?
『クレジットカードを解約すると二度と同じ会社では発行してもらえなくなる』という噂はよく耳にしますが、少なくともdカードには当てはまりません。
とは言え、何度も入会と解約を繰り返しているとどこかのタイミングで入会を拒否される可能性が高く、再入会の際には審査を受け直す必要があります。
dカードを解約できるのは電話窓口のみ
クレジットカードの解約方法はカードによってそれぞれであるため、解約を考える際は事前に解約方法を考えておかなければいけません。dカードの場合は電話窓口からの解約のみとなっており、他の方法での手続きは出来ないことになっています。
例外として書面での解約をすることも可能ですが、これはカードの契約者本人が病気等の事情で電話をすることが出来ない場合の申請方法です。解約に掛かる時間も数週間と長いため、特別な事情が無い限りは電話にて解約の申し込みを行った方が良いでしょう。
ありがちなミスとしては『ドコモショップやドコモオンラインショップで解約しようとする』というものがあります。確かにdカードはドコモの発行するクレジットカードですが、携帯電話部門とは別管轄となっているため解約の手続きをすることは出来ません。
また、家族カードを解約する際も本カードを解約する際と同様に電話での手続きのみとなっています。ETCカードを解約する際も同じなので、「dカードの解約は付随するサービスも含めて電話でのみ受け付けている」と覚えておきましょう。
dカードを解約する際に準備しておくもの
dカードに入会する時のように本人確認書類などを用意する必要はありませんが、解約時にはdカードを手元に置いておいた方が良いでしょう。
というのも、dカードを解約する際はクレジットカード番号を聞かれるのです。番号を覚えている場合は必要無いかもしれませんが、番号を間違えて解約処理がスムーズに行われなくなる可能性を考えると、やはりdカードを準備した状態で手続きを進めた方が無難でしょう。
dカードを解約する際の流れ
dカードの解約は前述の通り電話窓口からしか行えません。dカード会員の方はdカード カードセンター(0120-300-360)、dカード GOLD会員の方はdカード ゴールドデスク(0120-700-360)に電話をして解約手続きを開始して下さい。
dカード カードセンター、dカード ゴールドデスク共に受付時間は午前10時から午後8時までとなっていますが、解約手続きは午後6時までとなります。
- 本人確認
- カード番号の確認
- 解約理由の説明
解約の流れは大きく分けて上記の3ステップとなります。電話窓口は解約専用のものではないため、電話を掛けても繋がらないことがあります。大抵の場合は5分程度待機していると自動でオペレーターと電話が繋がりますが、混雑している場合はその限りはありません。
電話が繋がったら要件を伝える前に本人確認が行われます。本人確認が終わったら解約したい旨を伝え、解約理由を説明して下さい。解約理由を深く説明する必要はないため、『使わなくなったから』、『他のクレジットカードを使う』などの理由でも問題なく手続きを進められます。
毎月の家賃や公共料金の支払いにdカードを使っていた方や、高額な決済を頻繁に行っていた方の場合は引き留められることがあります。
強引な引き留めをされることは稀ですが、手続きを早く終わらせたいのであればきっぱりと『考えを改めるつもりはない』と断言した方が良いでしょう。
解約理由の説明までのステップが完了したら手続きは完了です。解約した後はカードの不正利用を防ぐためにハサミで切るなどして処理をしておきましょう。
電話でのdカード解約に掛かる時間は電話が繋がるまでの待ち時間を含めても10分から20分程度ですが、土日など問い合わせの多いタイミングで電話をするとなかなかオペレーターと繋がらず時間が掛かってしまうことがあります。
そのため、解約の電話をするのは平日の夕方や受付を開始してすぐなど、混雑していない時間帯を狙って電話をした方が良いでしょう。
カードを切り替えるという方法もある
サービスや特典に満足できないのであればカードを切り替えるのもひとつの手でしょう。詳しくは後述しますが、dカードとdカード GOLDはそれぞれ解約せずにアップグレード/ダウングレードすることが可能です。
そのため、年会費が高い、サービスに満足できないなどの不満がある場合はカードを切り替えることで、それらの不満を解消できる可能性があります。
一度解約をしてしまってから再度申し込みを行うのは非常に手間が掛かるので、dカードを解約しようと考えた際はカードをアップグレードもしくはダウングレードすることで不満を解消できないか考えてみると良いでしょう。
dカード GOLDからdカードにダウングレードする方法と注意点を解説dカードを解約する際の注意点
最後にdカードを解約する際の注意点をご紹介します。下記の注意点の中にはきちんと処理をしておかなければ大きなトラブルを生じさせてしまうものもあります。
そのため、dカードの解約を考えている方はこの項目をよく読んで、問題が起きてしまわないようにしてから解約手続きを進めるようにしましょう。
dカード GOLDはアップグレードによって取得できる
サービスの違い等からdカード GOLDはdカードを解約してからでなければ申し込めないのでは、と考えてしまいがちですが、dカード GOLDはdカードをアップグレードすることによって取得出来ます。
しかし、アップグレードを申請すれば必ずdカード GOLDを手に入れられるとは限りません。というのも、dカード GOLDはdカードの上位グレードに位置するクレジットカードであるため、入会には審査が必要になるのです。
審査の基準はdカードと比べて少し高い程度で、他のクレジットカードと比べて取りにくいわけではありませんが、過去に金融事故を起こしたことがある、年収や職業がdカード GOLDの基準に合致しない等の問題があった場合は審査に通らないことがあります。
とは言え、アメックスやダイナースといったハイステータスなクレジットカードに比べれば審査は緩く、申し込むタイミングによって審査の可否が変わることも無いため、問題なくdカードを利用している方であればdカード GOLDへアップグレードすることが出来るでしょう。
また、アップグレードと同じくdカード GOLDからdカードにダウングレードする際も解約する必要はありません。ダウングレードをする場合はアップグレードをする場合と違い審査が無いので、スムーズにカードを切り替えることが出来ます。
タイミングによっては年会費を請求される
dカードを解約する際に一番気を付けなければならないのが年会費の問題です。dカードの年会費は通常のdカードが0円、dカード GOLDが10,000円となっていますが、解約時期が悪いと解約した年の年会費まで払わなくてはならない事態になります。
年会費の支払い月はdカードへ入会した月で決まります。例えば3月16日から4月15日にdカードへ入会していた場合は当年5月10日に年会費を支払うこととなり、以降は初年度の年会費を支払った月に年会費を払い続けることになるのです。
特に気を付けなければならないのは「年会費の支払い義務が生じるタイミング」でしょう。というのも、年会費の支払い義務は上記の例を見ると5月10日に発生しているように思えますが、実は3月16日を迎えた段階で既に支払い義務が生じているのです。
このように、解約するタイミングが悪いと必要のない年会費まで支払わなくてはいけません。そうならないためにも、解約手続きを進める際は自分がdカードに入会した月を解約前に確認し、いつまでに解約すれば年会費を支払わなくても良いのか確かめておきましょう。
dカードを解約するとiDも使えなくなる
dカードには電子マネー『iD』を使える機能が備えられていますが、dカードを解約すると同時にiDも使えなくなってしまいます。また、おサイフケータイにiDを登録している場合はdカードを解約する前にカード情報を削除しておかなければいけません。
更にdカードを解約するとiDに残されている残高も失われてしまうため、解約前にすべて使い切っておく必要があります。数万円単位の残高がある状態でdカードを解約すると大きな損となってしまうので、解約の際はiDの残高が残っていないか注意しておくようにしましょう。
残債がある場合は引き落としが続行される
dカードを解約するからといって残りの支払いが無くなるわけではないため、分割払いやリボ払いの残債がある場合はdカードを解約した後も引き落としが続行されます。
解約自体は問題なく出来ますが、dカード GOLDを利用している方にとっては年会費を節約できるメリットがあるものの、dカードを使っている方の場合は解約によるメリットはありません。
むしろ、引き落とし内容の確認が書面でしか確認出来なくなることや、無料で使えるサービスやポイント還元などのメリットを捨ててまで解約するのは悪手と言えるでしょう。
dカードの恩恵が受けられなくなる
dカードを解約する際は自分が普段愛用しているサービスがdカードに付随しているものなのか、それともドコモやdポイントクラブから得ているものなのかを確認しておくことも重要です。
例えばdカードを使っている方のほとんどが愛用している『ポイント10%還元』、『iD』などのサービスはdカードを解約した時点で打ち切られてしまいます。
ポイントこそ消失してしまうことはないものの、買い物の際にポイント還元率の優遇が受けられなくなってしまったり、電子マネーが使えなくなったりするのは非常に不便です。
dカードを解約する際はそれらのサービスや特典を受けられなくなっても困らないかどうか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
引き落とし先を変更しておく必要がある
dカードを公共料金や携帯料金の支払いに使っている方は、解約の前に引き落とし先を別のクレジットカードか銀行口座に変えておかなければいけません。
当たり前のことのように思えますが、この作業を忘れてしまう方は非常に多いです。特に携帯料金の支払いが滞ってしまった場合は気付くのが遅れるとブラックリストに追加されてしまうケースもあります。
一度信用に傷をつけると他のクレジットカードを作る際にも影響が出るので、dカードを解約する際は必ず引き落とし先を変更しておきましょう。
必要ないならクレジットカードは整理すべき
dカードは非常に便利で特典の多いカードですが、使っていないのであれば解約をするのもひとつの手でしょう。特に何枚もクレジットカードを持っていて管理し切れない状態であれば整理しておいた方が良いです。
ご紹介したようにdカードの解約は電話のみで行えるため手間も掛からず、必要無いと判断したらすぐに解約をすることが出来ます。
ただ、解約前には注意点をよく読み、解約前後にトラブルが起きないように注意しなければいけません。特に引き落とし先の変更や、iDの残高確認を忘れてしまうと場合によっては大きな損失を被ってしまうことがあります。
そうならないためにも、dカードの解約をする際は解約前にやっておくべきことを確認し、問題が生じないよう整理をした上で手続きを進めることが重要です。
ドコモの携帯解約に必要なもの|手数料や委任状など事前確認事項