「Apple Pay」や「おサイフケータイ」といった電子マネー決済サービスを使えば、日ごろの買い物の支払いにも大活躍するスマートフォン。
クレジットカードが必須と思われがちですが、Apple Payは前払いのプリペイドカードにも対応しています。
ほかにも、電子マネーとして使えるプリペイドカードもあり、クレジットカードを持たなくても、電子マネー決済やApple Payを存分に活用できます。
本記事では、プリペイドカードを使う上で押さえておきたい基本と、スマートフォンや格安SIMと相性の良い通信会社系のプリペイドカード4選を解説します。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
プリペイドカードとは?
プリペイドカードは、その名の通り前払い(prepaid)のカード。あらかじめ現金をチャージして、支払いに利用します。
多くの方が使っているもので言えば、交通機関で利用できる「Suica」や、コンビニなどで販売されているiTunesカードなどもプリペイドカードの1種です。
そんな中でも、本記事ではVISAやMastercardといったクレジットカードブランドのプリペイドカードを中心に紹介します。
前払いでありながら、クレジットカードのような使い方ができるのが特徴で、使い勝手に優れたカードです。
ドコモのプリペイドカード|dカード プリペイド
dカード プリペイドはNTTドコモと提携するプリペイドカード。基本情報は以下の通りです。
申込条件 | 12歳以上でdアカウントを持っている方 |
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申込方法 | ウェブサイトから |
利用できる店舗 | Mastercard / iD加盟店 |
カード残高上限 | 30万円 |
Apple Pay | 〇 |
年会費 | 無料 |
実質還元率 | 0.5% |
申込条件となっているdアカウントは、ドコモユーザーでなくても発行できるので、12歳以上であれば誰でも申し込み可能。カード自体に電子マネー機能が付いているので、そのままiDの支払いに使用できます。
カードの発行手数料は、ドコモ回線を持っていなくても無料で発行ができるようになっています。
dカード プリペイドの特徴
dカード プリペイドは、dカードやdカード GOLD(ゴールド)と同じく、使用ごとにdポイントが貯まるのが特徴です。
200円ごとに1ポイント付与され、dポイント加盟店ならカード提示で追加のポイントが貯まります。
貯まったdポイントは、ドコモの利用料金のほか、加盟店での支払いにも使用可能です。
チャージ(入金)方法
チャージ方法は、3通りあります。
- ローソンでチャージ
- マイページからチャージ
- 銀行ATMでチャージ
ローソンでのチャージは、現金でのみチャージ可能で1回につき1,000円〜最大49,000まで1円単位でチャージが可能です。
レジでチャージしたい金額を伝えるだけでチャージが可能です。
また、チャージの手数料などは特にかかりません。
マイページからチャージする場合は、以下の方法で支払いできます。
- 電話料金合算払い
- dポイントからチャージ
- dカードと合算払い
- クレジットカード払い(手数料204円)
- インターネットバンキング(手数料204円)
電話料金と合算で支払うことができるのは、通信会社系プリペイドカードならではです。
クレジットカードの手数料204円は、VJAグループ発行のVISAカード・Mastercardおよびdカード(DCMX)はdカードの支払いの場合、無料になります。
1回につき500円から最大5万円まで1円単位でチャージが可能です。
使い方
dカードプリペイドはiDとMastercardどちらの支払いにも利用できます。iDを利用する際は、「iDで支払う」と伝えたあとリーダーにカードをかざして支払いをします。
Apple Payの場合はTouch ID/Face IDの認証を行ってから端末をかざして、決済します。
Mastercardとして利用する際は、「カードでの1回払い」を指定してから、カードを渡せばOKです。また、Mastercardを利用できるオンラインショップの支払いにも使用できます。
auのプリペイドカード|au PAY プリペイドカード
au Pay プリペイドカードの基本情報は以下の通りです。
申込条件 | 12歳以上のauユーザー |
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申込方法 | ウェブサイト、アプリかauショップから |
利用できる店舗 | Mastercard加盟店・WebMoney加盟店 |
カード残高上限 | 100万円 |
Apple Pay | 〇 |
年会費 | 無料 |
実質還元率 | 0.5% |
対象となるのは12歳以上の方でau回線の契約は必要ありません。
受付場所については以下の通りです。
- au PAY サイト
- au PAY アプリ(旧au WALLET アプリ)
- auショップ、PiPit、au取扱店
注意事項として、au取扱店では、au携帯電話新規契約、または機種変更の申し込み時のみの受け付けになります。
Mastercard加盟店で使用可能になっています。
また、Apple Payに対応しているので、登録すればQUICPay+(クイックペイプラス)加盟店でも利用可能です。
au Pay プリペイドカードの特徴
プリペイドカードを使うと、200円ごとに1ポイントのPontaポイントが付与されます。
セブンイレブンなどポイントアップ店や、auの利用料金の支払いに使えばより効率的にポイントが貯まります。
貯まったポイントはau料金の支払いや、auかんたん決済の支払いに利用できます。
また、Pontaポイント加盟店で利用ができるので幅広くポイントの利用ができます。
チャージ(入金)方法
au Pay プリペイドカードに現金でチャージする場合は、auショップやローソン、ローソン銀行ATM、セブン銀行ATMからチャージします。
ローソンの場合は1,000円~45,000円まで1円単位でチャージができます。
ローソン銀行などのATMでは、1,000円単位で50万円までチャージができます。
そのほか、au Payサイト・アプリでチャージする場合は、以下の方法が利用できます。
- auかんたん決済
- じぶん銀行
- クレジットカード
- Pontaポイント・auポイント
- au Payギフトカード
auかんたん決済を選択すれば、月々の利用料金と合算して支払いできます。
au Pay プリペイドカードには最大100万円までチャージできますが、チャージ方法によっては月間チャージ可能額が決まっているので、利用する際は注意しましょう。
使い方
au Payプリペイドカードの使い方は、カードのままMastercardとして利用するか、Apple Payに登録してQUICPayを利用するかのどちらかです。
カードとして利用する場合は、「クレジットカードの1回払い」を指定して店員に渡します。
もちろん、Masterard対応のネットでの支払いも可能です。
Apple Payを利用する場合は、「クイックペイで支払う」旨を伝えてから、iPhoneをリーダーにかざします。
なお、Apple Pay使用時はTouch IDかFace IDの認証が必要です。
ソフトバンクのプリペイドカード|ソフトバンクカード
ソフトバンクカードの基本情報は以下の通りです。
申込条件 | 全年齢対象でソフトバンクまたはワイモバイルを利用中の方 |
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申込方法 | 専用アプリかソフトバンク取扱店から |
利用できる店舗 | VISA加盟店 |
カード残高上限 | 100万円 |
Apple Pay | 〇 |
年会費 | 無料 |
実質還元率 | 0.5% |
ソフトバンクカードは全年齢対象で発行することができのソフトバンク・ワイモバイルユーザーに限り、専用アプリかソフトバンクショップから申し込みできます。
VISA加盟店でのカード決済と、Apple Payに登録してのiD決済に対応可能です。
ソフトバンクカードの特徴
ソフトバンクカードは、200円ごとに1ポイントがソフトバンクポイントとして貯まります。
ソフトバンクポイントは、1ポイント1円としてソフトバンクカードへのチャージや携帯代の支払い、PayPayとして利用が可能です。
そのほか機種購入やアクセサリー購入、携帯機種の修理代としてもポイントの活用が可能です。
またソフトバンクカードは、リアルカードとバーチャルカードが選べるようになっています。
チャージ(入金)方法
ソフトバンクカードは、本記事で紹介する通信会社系のプリペイドカードの中で現金でのチャージが一番使いやすいです。
あらかじめ「ソフトバンクカード」アプリで暗証番号を設定しておけば、郵便局やファミリーマートに設置してあるゆうちょATMか、セブン銀行ATMにカードを挿入して、1,000円単位で直接チャージすることができます。
そのほか「ソフトバンクカード」アプリから以下の方法でもチャージできます。
- ケータイ料金と合算
- ソフトバンクポイントをチャージ
- 銀行口座からチャージ
- オートチャージ
- 口座振替チャージ
銀行口座からのチャージは、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行いずれかの支払い用口座からのチャージ、ジャパンネット銀行からの振替、チャージ専用口座への振り込みの3種類が利用できます。
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いチャージは、アプリから簡単にチャージができます。
ソフトバンクカードは、チャージ方法が豊富でおすすめです。
使い方
ソフトバンクカードの使い方は、VISAカード加盟店でクレジットカードの1回払いで使うか、Apple Payに登録して、iD決済で使うかの2通りです。
クレジットカードとして使う場合は、加盟店で「カード1回払い」と伝えてからカードを手渡して使用します。
Apple Payなら「iDで支払う」旨を伝えて、Touch ID/Face IDの認証後リーダーにiPhoneをかざして支払い完了です。
楽天のプリペイドカード|楽天銀行プリペイドカード
楽天銀行プリペイドカードの基本情報は以下の通りです。
申込条件 | 16歳以上であれば誰でも |
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申込方法 | ウェブサイトから |
利用できる店舗 | JCB加盟店 |
カード残高上限 | いくらでも(1,000円単位で自分で設定) |
Apple Pay | × |
年会費 | 無料 |
実質還元率 | 0~1% |
楽天銀行プリペイドカードは、楽天銀行が既に開設済みでないと発行することができません。
楽天銀行の口座開設と同時に発行もできないので、先に楽天銀行の開設が必要です。
JCB加盟店やネットショッピングなどで利用ができるようになっています。
楽天銀行プリペイドカードの特徴
楽天銀行プリペイドカードは、チャージ金額に応じてプレミアムバリューがもらえます。
1回あたりのチャージ金額 | もらえるプレミアムバリュー金額 |
5,000円以上 | 25円 |
10,000円以上 | 70円 |
30,000円以上 | 240円 |
50,000円以上 | 500円 |
チャージ金額が多ければ貰えるプレミアムバリューも多いです。
チャージ(入金)方法
楽天銀行プリペイドカードは以下の方法でチャージができます。
- 楽天銀行からチャージ
- 楽天ポイントをチャージ
楽天銀行プリペイドカードは、楽天銀行と連携していることが前提のため楽天銀行に入金し、そこからチャージをします。
ゆうちょ銀行など楽天銀行が利用できるATMから入金し、利用したい分をチャージしましょう。
普通預金残高から1,000円単位でチャージができます。
そのほか貯まった楽天ポイントなどを1ポイント=1円としてチャージが可能です。
使い方
楽天銀行プリペイドカードの使い方は、JCBカード加盟店でクレジットカードの1回払いで決済します。
クレジットカードとして使う場合は、加盟店で「カード1回払い」と伝えてからカードを手渡して使用します。
携帯キャリアのプリペイドカードでおすすめなのは?
携帯キャリアの中でおすすめなプリペイドカードは、自分がどの携帯キャリアを利用しているかで変わります。
還元率はドコモ・au・ソフトバンクとも0.5%なので正直どこを選んでも変わりはないでしょう。
自分自身がどこのキャリアを利用していて、どこのポイントを1番使うかで選ぶのがおすすめです。
ドコモユーザー
ドコモユーザーであればdカードプリペイドがおすすめです。
ドコモのメインポイントはdポイントなので1番効率よくポイントが貯められて、活用ができるのおすすめです。
街中でもdポイントが利用できるお店が増えてきたのでドコモユーザーではなくてもdポイントを貯めるために持っておくのもいいかもしれません。
auユーザー
auユーザーであれば、au Payプリペイドカードがおすすめです。
auのメインポイントがPontaポイントなので効率よく貯めて活用するのであれば、au Payプリペイドカードです。
Pontaポイントはローソンなどで利用ができるポイントなので、Pontaポイントの系列店に行くのが多い人にはおすすめです。
au Payプリペイドカードは、auユーザーではなくても発行できるのでPontaポイントの使う頻度が多い人にもいいカードになっています。
ソフトバンクユーザー
ソフトバンク、ワイモバイルユーザーはソフトバンクプリペイドカードが1番おすすめです。
理由はドコモやau同様、メインポイントがソフトバンクポイントだからです。
前は、Tポイントがメインで貯まっていましたが2022年4月よりTポイントが貯まらなくなってしまいソフトバンクポイントがメインになりました。
ソフトバンクプリペイドカード自体、ソフトバンクに契約がない人は発行ができないものになっているのでソフトバンクユーザーにしかおすすめできません。
ただ、チャージ方法が豊富という良い面がたくさんあるのでソフトバンクユーザーにはかなりおすすめです。
楽天モバイルユーザー
楽天モバイルユーザーで1番おすすめなのは、楽天銀行プリペイドカードです。
しかし、ドコモ・au・ソフトバンクのように携帯代をポイントで補うようなことはできません。
楽天銀行プリペイドカードでは、楽天ポイントが貯まるわけではなくプレミアムバリューがもらえるので携帯代に充てることができません。
ただ、楽天モバイルと楽天銀行があれば楽天市場で買い物するときのSPUが上がりポイントが多くもらえます。
(SPUとは、スーパーポイントアップの略)
楽天モバイルユーザー以外でも楽天自体が浸透してきているので、楽天銀行プリペイドカードを保有するのはいいかもしれません。
クレカがなくてもプリペイドカードを活用しよう
携帯会社各社とも提携しているプリペイドカード。Apple Payに対応していたり、支払いに使うと各社のポイントが貯まったりと、お得な活用法も豊富です。
大手キャリアのユーザーは、プリペイドカードも1枚持っておいてはいかがでしょうか。
また、ソフトバンクカードは全年齢対象のカードなのでソフトバンク、ワイモバイルユーザーの未成年の方は簡単に利用ができるのでにはおすすめです。