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機種変更をする際に必ず行わなければならないデータの移行ですが、複雑な手順を踏まなければいけない方法が多く面倒です。しかし、クラウドにバックアップを取っておけば、データ移行の手間を大きく省くことが出来ます。

また、クラウドにバックアップを取っておくとスマホを紛失・盗難した際にも便利です。この記事ではそんなクラウドにバックアップを取得する方法、クラウドに保存したバックアップを新しいスマホに移す方法をご紹介します。

バックアップを移すならクラウドが便利!


バックアップの取得、バックアップを用いたデータの復元方法にはいくつかの種類があります。その中でも比較的利用者が多いのはキャリアの窓口でショップスタッフにバックアップの取得・復元を行ってもらう方法SDカードを使った方法でしょう。

これらの方法も確かに便利ではあるのですが、電話帳のデータとメールのデータしか引き継げない、写真や動画のバックアップは有料になるなどのデメリットが存在します。

そこで役に立つのがクラウドを利用したバックアップの取得・復元方法です。この方法であれば、古い端末に保存されているデータのほとんどを移行させることが可能で、大容量でない限り無料で行うことが出来ます。

クラウドってそもそもなに?


そもそもクラウドとは何を指す言葉なのでしょうか。ガジェット機器やITに詳しい方であればご存知かもしれませんが、精密機器は苦手、という方にとってはイメージが湧きにくいものでしょう。

広義におけるクラウドとは「ハードウェアやソフトウェアを必要とせずに使えるネットサービス」を指します。機器やソフトを購入することなく、インターネット経由で使えるサービスはクラウド、と覚えておくと良いでしょう。

今回使うサービスは「クラウドストレージ」と呼ばれるクラウドに分類されるサービスのひとつで、バックアップの取得・復元以外にも幅広い分野で利用されています。

iPhoneとAndroidで操作が違う

クラウドストレージを利用したバックアップの取得・復元方法はAndroidとiPhoneで異なります。その理由はOSによって利用するクラウドストレージが異なるからです。

あくまで一例ですが、iPhoneの場合はiCloudと呼ばれるAppleの提供するクラウドストレージを使ってバックアップの取得・復元を行うのですが、AndroidはGoogleの提供するGoogleドライブを利用します。

このように、iPhoneとAndroidでは利用するサービスが異なる関係上、バックアップの取得や移行の方法に大きな違いが出るのです。

そのため、iPhoneにクラウドのバックアップを移す手順を知っていたとしても、Androidにクラウドのバックアップを移す際はAndroidに適したバックアップの取得・復元方法を調べておく必要があります。

Androidにクラウドのバックアップを移す方法

SDカードにバックアップする際との違い

SDカードスロットが搭載されているAndroid端末の場合、クラウドストレージを用いて行うバックアップの他に、古くからある方法としてSDカードを使ったバックアップの方法があります。

クラウドストレージを利用したデータ移行が可能となった現在もポピュラーなバックアップ方法として認知されているSDカードを使う方法ですが、クラウドストレージを用いたバックアップ方法とはどのような点が異なるのでしょうか。

 クラウドストレージSDカード
所要時間長い短い
容量少ない多い
料金基本無料有料
対応機種全てのAndroid端末SDカードスロット搭載機種のみ

バックアップに掛かる所要時間はネットワークを利用しない分、SDカードの方が短くなっています。ただ、短時間でバックアップを終えなければならないなどの事情が無い限り所要時間はあまり問題にはならないでしょう。

大きく差が出るのはバックアップ可能な容量です。SDカードは大容量のバックアップを取ることが可能ですが、クラウドストレージの場合、5GB~10GB程度しか容量が無く、バックアップしたいデータが多いケースには向きません。

解決策としては料金を支払って使える容量を増やすという方法が挙げられます。というのも、ほとんどのクラウドストレージサービスは大抵5GB程度の無料分に加え、料金を支払うことで使える容量が増えるオプションを提供しているのです。

対応機種に関してはクラウドストレージの方が広範囲となっています。SDカードはカードスロットを持たないAndroid端末では利用できないため、古い端末・新しい端末のどちらかがカードスロットを持たない場合は利用出来ません。

クラウドストレージにバックアップできるもの

どのようなアプリを用いてバックアップを取得するかにもよりますが、クラウドストレージにバックアップ出来るデータは以下の通りです。

  • 電話帳
  • メッセージ
  • インストールしたアプリ
  • スマホの設定
  • 画像・動画
  • メール
  • 音楽・プレイリスト
  • タイマー
  • お気に入り登録

バックアップできるデータを見れば分かる通り、クラウドストレージを用いてバックアップの取得・復元をすると新しい端末を古い端末と同じ感覚で利用することが可能となります。

ただし、ほとんどのバックアップ取得アプリはアプリの設定やアプリ内データのバックアップには対応していません。

Googleドライブを使えばひとつのアプリにつき25MBまでアプリ内の情報をバックアップすることが出来ますが、容量を考えるとすべてのアプリ情報を引き継ぐのは難しいでしょう。

バックアップ取得からデータ移行までの流れ

バックアップアプリの取得

Androidにクラウドのバックアップを移すためにはまず、バックアップアプリの取得をしなければいけません。バックアップのためのアプリにはたくさんの種類がありますが、ここでは利用者の多い「JSバックアップ」を使った方法をご紹介します。

まずはGooglePlayを開きJSバックアップを検索しましょう。アプリが見つかったらインストールを行ってください。JSバックアップは新しい端末、古い端末の両方で必要となります

クラウドストレージにデータをアップロードする

古い端末でJSバックアップを起動し、アプリのホームから「バックアップ&復元」をタップします。すると、「バックアップする」、「復元する」の2択が表示されるので前者を選択して下さい。

次は表示された画面に従いバックアップ先を選びます。GoogleドライブやSDカードなどの選択肢がありますが、基本はGoogleドライブがおすすめです。DropBoxの有料プランに加入している場合などはそちらにデータをアップロードしてもかまいません。

Googleドライブを選択するとGoogleにログインするよう指示されるので、ログインを行ってください。その後、アプリ内の右上にある歯車マークをタップし、バックアップ先をクラウドに設定します。

設定が終わったらOKをタップし、バックアップスタートを選択して下さい。バックアップが開始されたら完了するまでしばらく待機します。大容量のデータをやり取りすることになるので、Wi-Fi環境下でアップロードした方が良いでしょう。

バックアップが完了したら「アカウントをEメールで送る」をタップして、Googleドライブ内にバックアップが保存されているか確認して下さい。無事にデータのアップロードで出来ていればバックアップの取得は完了です。

バックアップを新しいスマホに移す

新しい端末でJSバックアップを開き、バックアップ&復元をタップした後「復元する」を選択して下さい。その後、バックアップを取得したアカウントでログインします。

ログインを行うと自動でバックアップが検出されるので、バックアップデータを確認した後「復元スタート」を選択しましょう。検出されない場合は画面右上の歯車マークをタップ、設定からクラウドを選択して下さい。

復元までの時間はデータ容量やスマホの性能、通信環境によって異なりますが、容量が大きいと復元に数時間掛かることもあります。そのため、バックアップを取得した時と同様Wi-Fi環境で復元を行った方が良いでしょう。

アプリの復元

JSバックアップはアプリの復元に対応しています。内部データまでは保持出来ませんが、古い端末にインストールされていたアプリを再インストールすることが出来るため、Google Playでアプリを検索・インストールする手間が省くことが可能です。

まずはデータ復元が完了した画面から「アプリの復元へ」を選択します。すると、古い端末にインストールされていたアプリの一覧が表示されるので、必要なものにチェックを入れましょう。その後OKボタンを押すと選択したアプリの再インストールが行われます。

iPhoneにクラウドのバックアップを移す方法

iPhoneで行えるデータ移行の方法

iPhoneで行えるデータ移行方法の種類はキャリアの提供するサービスを利用する方法、iTunesがインストールされたPCで行う方法、そしてクラウドストレージを用いる方法の3つです。

ただ、実際の選択肢として考えられるのはPCを使った方法かクラウドストレージを用いる方法のどちらかとなるでしょう。というのも、iPhoneの場合キャリアのサービスを利用する方法では移行できるデータが少ないのです。

電話帳とメールのデータのみなど、最小限の引き継ぎしかしないのであればキャリアのサービスを利用しても良いですが、画像や動画なども新しい端末に移したいのであれば、PCを使う方法もしくはクラウドストレージを用いる方法をおすすめします。

PCを使ったバックアップとの違い

クラウドストレージを用いたバックアップ方法とPCを使った方法にはどのような違いがあるのでしょうか。両者の違いをまとめてみました。

 PCを使う方法クラウドストレージ利用する方法
容量大きい小さい
料金無料一部有料
所要時間短い長い
操作やや難しい簡単

Androidの場合と同様にクラウドストレージを用いたバックアップでは保存できるデータ容量が少なく5GBまでしかバックアップを保存することが出来ません。一方でPCを使った方法ではほぼ無制限にバックアップすることが可能です。

また、PCを使う方法では一切料金が掛からないのに対して、クラウドストレージを用いる方法では5GB以上のバックアップデータを保存する場合、月額料金を支払って容量の拡張をする必要があります。

ただし、PCを使う方法はiTunesがインストールされているPCが必須となるため、そもそもPCを持っていない方がこの方法を取ることは不可能です。加えてPCを使う場合、やや複雑な手順を踏まなければならないため、電子機器が得意ではない方にもおすすめ出来ません。

iCloudでアプリをバックアップすることは可能?

iCloudを用いてバックアップをする場合、気になるのが「アプリをバックアップすることは可能かどうか」ではないでしょうか。結論から言うとアプリのバックアップは可能です。更にAndroidでは難しかったアプリのデータのバックアップにも対応しています。

また、バックアップの際にデータを保持するアプリを選択することが出来るため、新しい端末では使わないアプリは予めバックアップの対象から除外しておきましょう。

バックアップからデータ移行までの流れ

バックアップを取得する

まずはWi-Fiに接続し、設定からiCloudをタップしましょうiCloudとはAppleが提供するクラウドストレージサービスのことで、iPhoneだけでなくiPadやMacBookのバックアップを取ったり、データを保存したりする際にも利用されています。

iCloudをタップするとサインインするよう指示されるので、サインインを行ってください。その後、画面下にある「iCloudバックアップ」を選択し、バックアップの設定がオンになっているか確認します。オンになっていない場合は設定をオンにしておきましょう。

次は「今すぐバックアップを作成」をタップします。そうすると自動でバックアップが作成されるので、完了するまでしばらく待ちましょう。作成が終わったらバックアップの取得は完了です。

新しい端末を初期化する

新しい端末を既に使い始めている場合はバックアップの復元をする前に初期化を行わなければいけません。まずは設定を開いた後「一般」を選択し、リセットをタップしてください。

その後「すべてのコンテンツと設定を消去」を選び、パスコードを打ち込みましょう。パスコードを打ち込んだら「iPhoneを消去」という選択肢が表示されるのでタップし、AppleIDのパスワードを入力して下さい。

これでiPhoneの初期化は完了です。初期化の所要時間はそこまで長くありませんが、容量の大きい動画やアプリを入れていた場合は時間が掛かることもあります。

iCloudから復元を行う

復元の際はiCloudからバックアップデータを取り込むだけでなく初期設定も行う必要があります。iPhoneを初期化もしくは初めて起動すると「こんにちは」と表示された画面が表示されるので、「スライドで設定」に指を合わせスライドしましょう。

言語は日本語、国は日本を選びキーボードは好みのものにチェックを入れます。次はWi-Fiに接続するよう指示されますが、接続しない場合はスキップしても構いません。後はパスコードを入力し、位置情報サービスの利用の有無を選択します。

選び終わったら「iPhoneを設定」という画面が表示されるので、表示されている項目の中から「iCloudバックアップから復元」をタップしてください。その後iCloudにサインインを行いますが、ここではバックアップを取得した際に使ったアカウントでサインインを行わなければいけません。

サインインが完了したら規約に同意し、バックアップデータを選択します。選択するデータはバックアップ復元前に取得したものを選んで下さい。しばらくするとデータの復元が完了し、ホーム画面が表示されます。

クラウドを使えば簡単にバックアップを移せる!


ガラケーやAndroid、iPhoneが登場したばかりの頃、データ移行は非常に手間の掛かるものでした。特にガラケーでは電話帳のデータを新しい端末に移すだけで何時間も掛かることが珍しくありませんでした。

しかし、今はAndroidであれiPhoneであれ、クラウドストレージを使えば簡単にデータのバックアップや復元が行えます。解説した通り難しい知識や設定は必要なく、指示された内容通りに進めることで誰でもデータ移行を行うことが可能です。

これまで新しいスマホにデータを移行する際はショップのスタッフに任せていたという方や、SDカードやパソコンを使っていたという方は是非クラウドストレージを用いたバックアップの取得・復元方法を試してみて下さい。

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