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長く大手キャリアを利用していたユーザーが格安スマホに乗り換えた場合、その料金体系からサービスに至るまで、様々な違いに戸惑う事も少なくありません。

また同じようなサービスなどへの概念の違いだったり、各種料金の設定の方式が異なる為、毎月の支払額にも大きな影響を与える事もあり、一言で安くなるというだけではないといった違いもあります。

今回は、格安スマホのメリット、デメリットにフォーカスをして大手キャリアと格安スマホ両者の違いについて詳しくご紹介していきます。

格安スマホのメリット

ここでは、大手キャリアにはない格安スマホ独自の機能・サービスの詳細を中心として双方の違いについても解説していきます。

カウントフリー

カウントフリーは、指定されるアプリなどによるデータ通信容量を月々の契約容量にカウントしない、すなわち通信料無料で利用できる仕組みとなっています。

主にLINEmobileBIGLOBEモバイルLinksMateなどで提供されているサービスです。

中でもLINEmobileでは、最近流行りの「LINE・Facebook・Twitter・instagram」で使用したデータ通信容量をノーカウントとしています。

また定められた契約容量に関係なくたとえ契約容量を超過した場合においても、速度制限にかからず高速通信のままで利用する事が可能となります。

この「カウントフリー」を利用した場合、ノーカウントになるアプリなどに使用されるデータ量をそのまま契約容量から削減させる事も可能、という捉え方も出来ますのでユーザーにとっては直接支払い料金にも関わる大きなメリットであるといえます。

通信低速モード

大手キャリアで「低速」と考えた場合、契約容量を使い切った後に速度制限されるデータ通信を意味する事がほとんどです。

言葉からするとペナルティといったニュアンスが強いですが、格安スマホでは「通信低速モード」として契約時にユーザー自ら遅い速度に設定する事も可能です。

格安スマホ各社でそのサービスの呼称は異なりますが、ここではまとめて「通信低速モード」として解説していきます。

大手キャリアの場合の低速と言われるデータ通信速度は128kbps以下となり、全くもって使い物になりません。まさにペナルティといった感じです。

一方、格安スマホの「通信低速モード」では上限200kbpsとなりますが、大手キャリアと違いしっかり上限である速度を維持しています。

その為メール送受信・SNSなどのテキストの通信・音楽ストリーミング・地図アプリ・ネットサーフィン程度の使用であればストレスフリーで利用が可能です。

普段は「通信低速モード」に設定しておいて、動画閲覧やデータ通信容量を食うサービスを利用する際に限り、「通信高速モード」に切り替えて使用するという使い方でデータ通信容量を抑えるといった使い道も出来ます。

「通信低速モード」を提供する格安スマホ会社は、UQmobilemineoIIJmioなどとなっております。

プレフィックス電話

このプレフィックス電話は、海外などの料金の安い通信会社の回線を経由して利用する事で通話料を安くするといった仕組みのサービスです。

「プレフィックス」の語源の通り、「プレ(前に)」・「フィックス(付ける)」という意味の通り、相手の電話番号の入力をする前に、決められた識別番号を加えて発信する事で、通常時に20円/30秒かかるところを10円/30秒で通話が可能となります。

プレフィックス電話サービスの提供をしている格安スマホ会社は、mineoIIJmio楽天モバイルイオンモバイルなどです。プレフィックス電話サービスでは格安スマホ会社に属する事なく独立して割安通話を提供する会社もあります。

その場合格安スマホ会社を乗り換えた場合にも、MNPにより番号が変わらない限り引き続き利用できるというメリットが特徴となっています。

通常プレフィックス電話では、通信会社を変える事で認識番号が変更される為、格安スマホ会社のプレフィックス電話を利用している場合には、乗換えと同時に専用のアプリを入れ直すなどの必要が出てきます。

電話帳の登録などをその都度し直す手間がかかりますが、格安スマホ会社に属していない独立系のサービスであればそのような作業なしで引き続き利用が出来ます。

また、独立系の料金半額通話サービスでは、G-Call(ジーコール)SMARTalk(スマトーク)などが代表的なサービスとなっています。

その中でも「G-Call」では半額通話だけでなく、月額800円を支払う事で1回の通話毎に10分間かけ放題となるサービスも提供していて大変お得に利用が可能です。

最低利用期間

大手キャリアでは、俗に言う2年縛りと言われている自動更新の2年定期契約により基本料金の割引を行なっています。

自動更新の2年定期契約では24か月目とその翌月を「更新月」と定めており、「更新月」以外での解約・MNPを行った場合、解約違約金がかかります。その金額も9,500円+税となり、ユーザーにとっても大きな負担となっています。

この方法は、端末を他社の回線で使えないようにしている「SIMロック」と同様、大手キャリア各社がユーザーの囲い込みに利用している方法であるといえます。ユーザーを一つのキャリアに縛る方法として、長らく続けられてきた割引施策となっています。

一方、格安スマホ会社では、2年縛りという契約自体がなく、最低利用期間という契約内容で運用しています。

これは、通話機能のついたプランの場合、「契約から1年間利用する」というのが最低利用期間となり、大手キャリアの2年定期契約同様この期間内に解約・MNPをした場合には同じように解約料として10,000円前後の解約違約金がかかります。

格安スマホ会社の最低利用期間には自動更新はありませんので、最初の1年目の契約で終了します。13か月目以降は、いつ解約・MNPをしても解約違約金の支払いを求められる事もありません。

一方、通話機能のないデータ専用プランにはそもそも最低利用期間の設定がありません。データ専用プランの場合には、いつでも解約違約金なしで解約が可能となります。

格安スマホ会社が採用している最低利用期間は、一般的に1年間となりますがb-mobileS(日本通信)では5か月間という設定のプランもあります。

同じくmineoではMNPの場合には解約違約金が発生するが、解約の場合には解約違約金いらずというプランで運用がされています。

また、NUROmobile(So-net)では、契約当月の解約料を12,000円と定めて、契約が1か月伸びる事に1,000円づつ減額していくという、段階的な解約違約金の設定をしている会社もありその内容も様々となっています。

格安スマホ会社でも唯一UQ mobileの「ぴったりプラン」・「おしゃべりプラン」では、かけ放題をセットして、端末購入サポートを充実させている分、2年の縛りを設けています。

販売端末はSIMフリーのみ

通常大手キャリアではAndroid端末・iPhone共に、販売する全てのスマホにはSIMロックがかかっています。

格安スマホ各社では、高機能で低価格を実現しているアジア系の海外スマホ、お財布ケータイ・ワンセグなどの国内仕様の便利な機能を搭載する国産スマホなど、Androidスマホの数々をランナップに加えていますが、その全てがSIMフリー端末というのも特徴です。

これは他社に乗換えする場合でも、現在使用中のAndroidスマホを乗り換え先でもそのまま利用できるという事でもあり、乗換えの度にその都度端末の購入をせずとも継続して利用し続ける事ができるという事を意味します。

最近では値段も抑えられてきているAndroid端末とはいえ、数万円の出費となりますので、端末が壊れない限り、ずっと使い続けられるというのはユーザーにとって大きなメリットとなります。

格安スマホのデメリット

ここまで格安スマホのメリットにフォーカスし、大手キャリアと格安スマホ会社の双方の違いについて解説してきましたが、以降は格安スマホのデメリットにフォーカスして解説をしていきます。

キャリアメールは使用できない

お馴染みの、携帯電話会社のドメインが付与されたメールを総じて「キャリアメール」と呼びます。

@docomo.ne.jp@ezweb.ne.jp@softbank.ne.jp」が大手キャリアの「キャリアメール」のドメインとなります。

格安スマホではキャリアメールのサービス自体を行なっておりませんのでユーザーの大半は、「gmail」・「Yahoo!メール」などのフリーメールを使用している事がほとんどです。

ほとんどの場合気にも留めない事ですが、このフリーメールは「PCメール」に分類されます。

大手キャリアでは迷惑メール防止のために「PCメール」の受信拒否を設定できるのは、ご存知かと思いますがこの設定した場合には、指定しない限り大手キャリアのキャリアメールしか受信しなくなり、「PCメール」は受信拒否されてしまいます。

格安スマホへの乗換えの際に発生するトラブルの1つに、格安スマホユーザーが使う「Gmail」・「Yahoo!メール」などのフリーメールで連絡ができなくなるといったケースが挙げられます。

これは「PCメール」に分類されているフリーメールでは、「PCメール」の受信拒否をしているスマホにはメールを送る事が出来なくなる為であり、格安スマホに乗り換えた途端に連絡が途絶えてしまったという報告が多くなっているのです。

対策として乗換え前のキャリアメールが使える状態の時に、格安スマホで利用する予定のフリーメールアドレスを連絡先に伝え、受信許可設定をしておいて貰う事で解決可能です。

例外としては、LINEなどで連絡をする場合には全く問題はなく、逆にメールしか連絡方法がない場合には細心の注意が必要となります。

ちなみに、サブブランドという位置付けである、Y!mobileUQmobileではキャリアメールが利用可能なのも特徴的です。

繰越ができるのは1ヶ月


格安スマホ会社でのデータ通信容量の余剰分はデータ容量の繰越しが可能となり、その期間は1ヶ月間のみとなります。

データ通信容量は繰越した容量から消費されていきますので、最適な通信容量で契約をしている場合には無駄になる事もありませんが、大手キャリアのように何ヶ月も繰り越しは出来ませんので注意が必要です。

あまり知られてはいませんが、データ容量が消費される順番には、繰り越し分・当月分容量・追加購入分と決まっていますので無駄になってしまうような事はそうそうありません。

それでも、繰り越し分を使い切れずに無駄にしてしまう場合には、そもそも契約している容量自体が最適ではない可能性が高いといえますので、契約容量の見直しが必要となります。

実店舗が無いまたは、少ない

格安スマホ会社における料金の安さを実現している最大の要因の1つに、実店舗を持たないという方針があります。

その最たる原因の一つとしてあげられるのは経費です。現在の日本で最もコストのかかる経費としては、家賃・光熱費・人件費の3つとなっています。

格安スマホ会社が実店舗を持たない、あるいは最小限にとどめる事の理由は、上記3つの経費を抑える為の経費削減対策である事は間違いありません。

支払い方法の限定


多くの格安スマホ会社では「本人名義のクレジットカード」以外の支払い方法に対応していないところが多くあります。

格安スマホ会社は、契約時にクレジットカードの信用情報を利用している為であり、口座振替えや・家族名義のクレジットカード・デビッドカードなどでは利用者の信用情報が確保できないのです。

これではクレジットカードを持たない子供・家族が契約できなく不便だという要望に応える形で、「利用者登録」を採用する事で、クレジットカードの名義本人でなくても契約が可能となっている格安スマホ会社も増えつつあります。

利用者登録を採用しているのは、楽天モバイルmineoなどです。また、例外としてY!mobileUQmobileのサブブランドでは、口座振替での契約も可能となっています。

緊急速報が受信できない場合も

スマホには、安全対策として地震速報をはじめとする緊急時に警報を鳴らすような仕組みが備わっています。しかしながら、地震速報・気象情報・ミサイルのJアラートなどを、格安スマホ会社の契約では受信できない可能性があります。

特に、海外製のAndroid端末で多く起こると報告されています。

現在のAndroidスマホは基本OSであるAndroidをGoogleが開発し公開しています。

これを使って各メーカーが独自の機能・性能を付加する事で自由にスマホを開発・製造・販売する事が可能となっています。現在ユーザーが多種多様なスマホの中から自分に最適な端末を選ぶ事ができるのはこのおかげともいえます。

しかしこれには、海外製スマホの場合には、緊急速報の仕組みを搭載していないといった事に繋がり、緊急時の情報を受信できないといった問題が出てくる要因ともなっているのは間違いありません。

これに対してGoogleがAndroid8.1以降ではOSベースで緊急速報への対応を発表しましたので、OSをアップデート可能な端末の場合には問題なく緊急速報の受信が可能となります。

この問題は、海外製Androidスマホに生じる不都合となっておりますので、国内製のスマホ・iPhoneでは対象とはならない為、どれも問題なく受信が可能です。

端末購入サポートは無い

大手キャリアでは、2年の定期契約を前提として、端末の24回分割支払い時の大幅値引きを実施しています。これによってユーザーの囲い込みを行なっていますが、格安スマホ会社には端末購入サポートと同様の割引施策などはありません。

端末価格の安いアジア系海外スマホを中心に取り扱っているという事もあり、別に値引きがされなくてもそれほどの負担もなく端末の購入ができるという事が背景にはあります。

またそれに伴い、2年の縛りもなく、購入した端末がSIMフリー機であるなどのメリットの方が多くなっている現状ですが、大手キャリアから乗り換えたユーザーの場合には、若干ではあるものの端末支払い分の金額に目がいってしまうのも事実です。

端末購入サポートでも唯一の例外があるのはUQmobileとなっています。自動更新の2年定期契約の「ぴったりプラン」・「おしゃべりプラン」では端末購入に対して大幅な値引きが実施されています。

端末料金を2年分割で支払うなら2年契約で問題なしと捉えるか、支払い回数に関係なく2年縛りは受け入れられないと思うかは、ユーザーによって様々ではあります。

また、UQmobileには、かけ放題・無料通話等の通話サービス・端末購入サポート等が一切適用されない代わりに自動更新の2年定期契約ではない、シンプルなプランも用意されていています。

この場合、通話プランでは最低利用期間が最初の1年間のみとなっています。

このように大手キャリアと格安スマホ会社の双方の側面を持ったUQmobileという会社は、格安スマホ会社の中での異端児といっても過言ではないのかもしれません。

大手キャリア・格安スマホ会社の双方どちらがどうとはいえない

大手キャリアと格安スマホ会社の違いについてここまで見てきました。

一つ言える事はいずれかが優れていて、どちらかが劣っているという事ではなく、ユーザー自身が求めるものは何かという事をしっかりと把握する事が大切となります。

それが出来ていれば、大手キャリアまたは格安スマホ会社のデメリットを理解した上で、それぞれのメリットを最大限に活かす事が可能になるという事です。

まず行わなければならない最も重要な事は、端末に求める機能・いかに安い料金プランがないかといった事ではなく、自分自身の使い方を把握するという事が重要となります。

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