ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアが低価格の新プランを発表したことで、料金プランが安い楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」の優位性はどうなるのでしょうか。
そこで、今回はRakuten UN-LIMIT VIと3キャリアの新料金プランの違いを徹底比較します。
4キャリアの料金プランはもちろん、各料金プランのメリット・デメリットやユーザーの評判なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- Rakuten UN-LIMIT VIはデータ通信量が少ない人におすすめ!
- ahamoは頻繁に海外に行く人におすすめ!
- LINEMOはLINEユーザーにおすすめ!
- povoはプラン料金を見直したいひとにおすすめ!
4キャリアの料金プランを比較

ここでは、Rakuten UN-LIMIT VIと3キャリアの新プランの料金を比較します。
各キャリアの基本料金と追加できるオプションは以下になっています。
キャリア/ 料金プラン | 月額 (税込) | オプション (税込) |
---|---|---|
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT VI | 20GB~:3,278円 3~20GB:2,178円 1~3GB:1,078円 ~1GB:0円 (2回線目~:1,078円) | データ追加:550円/月 (パートナー回線エリア) |
ドコモ/ ahamo | 20GB:2,970円 | データ追加:550円/月 かけ放題:1,100円/月 |
ソフトバンク/ LINEMO | 20GB:2,728円 | データ追加:550円/月 5分かけ放題:550円/月 かけ放題:1,650円/月 |
au/ povo | 20GB:2,728円 | データ追加:550円/月 5分かけ放題:550円/月 かけ放題:1,650円/月 データ使い放題:220円/24時間 |
しかし、20GB以下では楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」が安くなり、2,178円(税込)以下で利用することができます。
それでは各キャリアのプランをもう少し詳しくみてみましょう。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」料金プラン

Rakuten UN-LIMIT VI | |
---|---|
月額 | 【20GB〜無制限】3,278円 【3〜20GB】2,178円 【1〜3GB】1,078円 【0~1GB】0円 (2回線目から1,078円) |
データ通信量 | 楽天回線エリア:無制限 パートナー回線エリア:5GB 海外:2GB |
データ容量超過後の速度 | 最大1Mbps (パートナー回線エリアも同じ) |
データ追加 | 550円/月 |
無料通話 | Rakuten Linkアプリ使用で無料 |
かけ放題 | Rakuten Linkアプリ利用で無料 |
メールアドレス | 2021年夏頃から提供予定 |
eSIM | 対応 |
申し込み | オンライン/店舗 |
その他特徴 | 海外ローミング2GB分が含まれる |
1GBまでなら無料、3GBまでなら1,078円(税込)、20GBまでなら2,178円(税込)と、月のデータ通信量が20GB以下であれば、キャリアの中で最安値になっています。
また、他キャリアで提供していないキャリアメールを、2021年夏頃から提供を予定しています。
プランの申し込みもオンラインだけではなく、店舗でも受け付けているので、Web操作が苦手な方でも安心です。
しかし、国内のデータ通信はパートナー回線エリアの場合、5GBを超えると速度が1Mbpsと遅くなってしまうので注意が必要になります。
ドコモ「ahamo」の料金プラン

ahamo | |
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月額 | 2,970円 |
データ通信量 | 20GB |
データ容量超過後の速度 | 最大1Mbps |
データ追加 | 550円/月 |
無料通話 | 5分以内なら何度でも無料 |
かけ放題 | 1,100円/月 |
メールアドレス | なし |
eSIM | 対応予定 |
申し込み | オンライン |
サービス連携 | dカード GOLDと紐付けると1,000円につき10%dポイント還元(月々上限300pt) |
その他特徴 | 海外82の国と地域でも同一料金 |
料金はキャリアの中で中間になっていますが、データ通信量が海外の87カ国でも20GBまで使え、旅行者やビジネスマンにはうれしい内容になっています。
また、「5分かけ放題」がプランに通常装備されており、5分までの通話は無料になっているのも魅力です。
ただし、プランの手続きはオンラインのみになっており、Web操作が苦手な方は手続きに時間がかかるかもしれません。
ソフトバンク「LINEMO」の料金プラン

LINEMO | |
---|---|
月額 | 2,728円 |
データ通信量 | 20GB(海外は対象外) |
データ容量超過後の速度 | 最大1Mbps |
データ追加 | 550円/月 |
無料通話 | なし |
かけ放題 | 5分かけ放題:550円/月 かけ放題:1,650円/月 |
メールアドレス | なし |
eSIM | 対応 |
申し込み | オンライン |
その他特徴 | 一部LINE機能カウントフリー |
特徴として、LINEの一部機能をギガノーカウントで利用することができ、LINEをメインの通信手段として使っている方であれば、20GBをそのまま動画視聴などに利用することも可能です。
ただし、「ahamo」と同じく手続きはオンラインのみとなっているだけでなく、国内通話は30秒ごとに20円かかってしまうことに注意してください。
au「povo」の料金プラン

povo | |
---|---|
月額 | 2,728円 |
データ通信量 | 20GB ※海外は対象外 |
データ容量超過後の速度 | 最大1Mbps |
データ追加 | 550円/月 |
無料通話 | なし |
かけ放題 | 5分かけ放題:550円/月 かけ放題:1,650円/月 |
メールアドレス | なし |
eSIM | 対応予定 |
申し込み | オンライン |
その他特徴 | データ使い放題24時間220円のオプション |
独自サービスとして、「データ使い放題24時間」という追加オプションを提供しており、1回220円(税込)で基本の20GBを使わずに、24時間データを無制限に使うことができます。
「povo」も手続きはオンラインのみになっており、かけ放題を利用しない場合は30秒ごとに20円の通話料が発生します。
4キャリアの料金プランに関する口コミ・評判

前項では4キャリアの料金プランを確認しました。
つぎに、4キャリアの料金プランをスマホユーザーがどう思っているのか、Web上での口コミ・評判を確認してみましょう。
Rakuten UN-LIMIT VIの口コミ・評判
- データ利用量が従量制なのがうれしい
- データ通信量が無制限なのがいい
- Wi-Fi環境なら常に無料で使える
- 住んでいる地域が楽天回線エリアじゃない
- 通話アプリを開くのが面倒
- キャリアの新プランでは一番高い
「Rakuten UN-LIMIT VI」はキャリアで唯一、データ通信量が従量制になっています。
実際に「データを使わない月でもむだがない」などの声が多く、ユーザーも満足しているようです。
しかし、楽天モバイルは本格参入してからの日が浅く、回線エリアが狭いため、「住んでいる地域がエリア外」などの声も多いです。
また、パートナー回線エリア下では、5GB以降だと「通信速度が遅くなって使いにくい」という声もみられます。
ahamoの口コミ・評判
- 従来のプランより安くて使いやすい
- 海外出張が多く、海外でも使えるのがいい
- 5分無料で通話できるのがありがたい
- Wi-Fiがあれば、従量制プランの方が安い
- 無料通話アプリを使うから、5分かけ放題分を安くして欲しい
- キャリアメールを使えないのが不便
ahamoはプランに5分かけ放題が通常装備されており、料金プランも他キャリアより高くなっています。
そのため、使い方しだいでは4キャリアで最も高くなってしまいます。
しかし、海外でもデータ通信を追加料金なしで利用できるので、海外出張の多いビジネスマンは低コストで利用できるahamoに期待しているようです。
LINEMOの口コミ・評判
- 20GBで2,728円(税込)なら安い
- よくLINEを利用するからギガがかかないのはうれしい
- 連絡をLINEですれば、20GBを他のことに使える
- データを使わない月はむだになるから従量制のほうがいいも
- メールアドレス変更の連絡をするのが面倒
- 手続きがオンラインしかできないのは不便
LINEMOはLINEトークや音声・ビデオ通話を、ギガノーカウントで利用することができるので、LINE利用者からの支持が多いようです。
しかし、Rakuten UN-LIMIT VI以外の新プランは店舗での手続きに対応しておらず、Web操作が苦手な方からは「不安」や「面倒」といった声があがっています。
povoの口コミ・評判
- データ通信を使いたいときに使い放題にできるのはいい
- オプションが多く、自分でカスタマイズできるのがうれしい
- 料金が安くていい
- Wi-Fiがあればデータ使い放題24時間はいらない
- メールアドレスを変えるのが手間
- オンラインのみの対応は不便
povoはキャリアプランの中でもオプションが多く、「利用状況に合わせてトッピングできるのがいい」という声が多いです。
しかし、ahamoやLINEMOと同じく、申し込み手続きなどの相談はオンラインからしかできないので、あまり知識のないユーザーから「使いずらいのでは?」という声もあがっています。
4キャリアの料金プランのメリットを比較

4キャリアの料金プランにはキャリア独自の特徴があります。
4キャリアの料金プラン独自のメリットを確認しみましょう。
Rakuten UN-LIMIT VIのメリット
- データ通信量が少ない月でも無駄がない
- 楽天回線エリアならデータ制限なし
- アプリ利用で国内通話が無料
- キャリアメールが使える(2021年夏以降予定)
- 手続きが店舗でもできる
- 事務手数料が無料
Rakuten UN-LIMIT VIの最大のメリットは、データ通信量を使わない月でもむだに料金を払わなくていいことです。
20GBまでなら4キャリアで最も安く、1GBまでなら料金がかかりません。
また、楽天回線エリアならデータ通信を無制限で利用できます。
さらに、ドコモ・au・ソフトバンクの新プランではキャリアメールを利用できませんが、2021年夏以降はキャリアメールの提供も予定しています。
店舗数は多くありませんが、手続きが店舗でもできるのもRakuten UN-LIMIT VIのみになっています。
ahamoのメリット
- 海外でも利用できる
- 5分まで通話無料
- 通信エリアが広い
- 事務手数料が無料
ahamoは通信事業最大手のNTTが母体なので、国内どこにいても安定した通信を利用できます。
さらに、海外87カ国でも国内と同様にデータ通信を利用することができます。
海外出張の多いビジネスマンや旅行者でも、国内にいる感覚でスマホを利用することができます。
また、5分かけ放題が通常装備されているので、ある程度の通話なら料金を気にせず利用できるのも魅力です。
LINEMOのメリット
- 料金は4キャリア中最安
- LINEサービス利用時のギガがノーカウント
- 通信エリアが広い
- 事務手数料が無料
LINEMOはLINEと連携したサービスを売りにしており、LINEのトークや音声・ビデオ通話利用時のギガがノーカウントになります。
他キャリアでLINEを利用するときと違い、長時間通話でもデータ通信料を気にする必要がありません。
また、ソフトバンク回線を利用しているので通信品質も良く、契約時の事務手数料がかからないのも魅力です。
povoのメリット
- 料金は4キャリア中最安
- 利用状況に合わせてオプションを変えられる
- 通信エリアが広い
- 事務手数料が無料
povoは利用状況に応じて、オプションのトッピングができるプランになっています。
とくに、データ使い放題24時間は1回220円(税込)で、24時間データ通信量を気にせず利用できます。
万が一、旅行先や外出先でWi-Fi環境がなくても、基本データ量の20GBを消費せずにネットやアプリを使うことが可能です。
また、ahamoやLINEMOと同じく通信エリアが広く、圏外になる心配もありません。
4キャリアの料金プランのデメリットを比較

前項では4キャリアの料金プランのメリットを紹介しました。
しかし、4キャリアの料金プランにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
契約後に失敗しないように、4キャリアの料金プランのデメリットも確認しておきましょう。
Rakuten UN-LIMIT VIのデメリット
- 回線エリアが狭い
- パートナー回線エリア下では5GBまでしか使えない
- かけ放題オプションがない
楽天モバイルは参入期間も浅く、自社回線エリアが狭いので圏外になることが度々あります。
また、Rakuten UN-LIMIT VIは楽天回線エリアでは無制限にデータ通信が可能ですが、パートナー回線エリア下では5GBで制限がかかってしまいます。
このため、地方など楽天回線エリア外に住んでいる方は、常に5GBで制限を受けてしまう可能性があります。
また、専用アプリ利用時は通話料がかかりませんが、かけ放題オプションがないので、通常通話利用時は常に20円/30秒かかることに注意しなくてはいけません。
ahamoのデメリット
- 20歳未満は自分で契約できない
- 手続きはオンラインのみ
- キャリアメールが使えない
- データ通信量を使わない月でも定額
ahamoは定額制プランなので、データ通信が少ない月でも2,970円(税込)が毎月かかります。
キャリアメールについても、現状では提供予定がないので、フリーメールを利用するなどの対策が必要になります。
また、プラン契約はオンライン限定かつ20歳以上である必要があり、20際未満の場合は親権者に代わりに手続きをしてもらわなくてはいけません。
LINEMOのデメリット
- 手続きがオンラインのみ
- LINE利用者以外はメリットがあまりない
- キャリアメールが使えない
- データ通信量を使わない月でも定額
LINEMOはLINE利用者にとってはメリットの多いプランですが、使わない人には大きなメリットがないプランになります。
その他にも、契約手続きがオンラインのみ、キャリアメールが使えなくなる、データ通信を使わなくても定額であるなどahomo同様のデメリットがあります。
povoのデメリット
- 手続きがオンラインのみ
- Wi-Fi環境が維持できるなら独自サービスはいらない
- キャリアメールが使えない
- データ通信量を使わない月でも定額
povoの独自サービスである「データ使い放題24時間」は、利用から24時間データ通信が無制限で使えるというサービスです。
そのため、ポケットWi-Fiを持っている方など、常にWi-Fi環境を維持できる場合はサービスを利用する機会がありません。
また、povoにはahamoやLINEMOと同様のデメリットがあることをおぼえておきましょう。
どんな人がどの料金プランを選ぶべき?

ここまで、4キャリアの料金プランを紹介してきました。
最後に、どのような特徴の方に、どの料金プランがおすすめなのかを紹介します。
- 月のデータ通信量が少ないなら:Rakuten UN-LIMIT VI
- 海外に頻繁に行くなら:ahamo
- LINEがメイン通信手段なら:LINEMO
- 利用状況でプランを変えたいなら:povo
月のデータ通信量が少ないなら:Rakuten UN-LIMIT VI
Rakuten UN-LIMIT VIは今回紹介した料金プランの中で、唯一の従量課金プランになっています。
データ通信量が20GB未満であれば、4キャリアのプランの中で最も安くなり、月のデータ通信量が1GB未満なら無料で回線を利用できます。
海外に頻繁に行くなら:ahamo
4キャリアの中で海外でも、追加料金や制限を受けずにデータ通信ができるのはahamoのみになっています。
月額料金も2,970円(税込)と低コストなので、海外に行くことが多いのであれば、契約をしておいてもいいかもしれません。
LINEがメイン通信手段なら:LINEMO
LINEMOはLINEサービス利用に特化した料金プランになっており、LINE利用時はギガがノーカウントになります。
普段の通信手段がLINEなら、ほぼギガを使わずに生活することも可能です。
とくに、ビデオ通話のような、データ通信量が多く必要な通信手段を頻繁に利用するのであれば、とてもお得になるでしょう。
利用状況でプランを変えたいなら:povo
povoはユーザーの利用状況に合わせた、オプションのトッピングを売りにした料金プランになっています。
各オプションはいつでも付け外しが可能なので、利用状況に応じたプランの見直しをしたいという方にはおすすめのプランになっています。
今後もキャリアの動向に注意しよう!
- Rakuten UN-LIMIT VIはデータ通信量が少ない人におすすめ!
- ahamoは頻繁に海外に行く人におすすめ!
- LINEMOはLINEユーザーにおすすめ!
- povoはプラン料金を見直したいひとにおすすめ!
今回は4キャリアの料金プランを比較してきました。
4キャリアの料金プランにはそれぞれ特徴があり、良い点・悪い点があることがわかったと思います。
しかし、今回紹介した内容は現状で提供されている・される予定のサービスです。
4キャリアは今後も回線エリアの拡大やオプションの追加などサービスの充実を図っているようなので、キャリアの動向を見逃さないようにしましょう。