2019年6月1日よりスタートしたauの新プラン。携帯大手各社が料金プランをシンプルにまとめる中、auだけは一風変わった新プランを導入しました。
auフラットプラン7プラスはそんなauの新プランの中でも特に注目度の高いプランです。
今回はauフラットプラン7プラスのプラン内容をおさらいしていく他、旧プランと比較して変更で得をする人、損をする人の特徴についてもご紹介していきます。
契約変更を考えている方、もっとお得な料金プランがあるのなら乗り換えたいという方は是非目を通して見て下さい。
2019年au新料金プラン3つを比較|適用条件と変更で得する人機種 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
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本体 | iPhone SE3![]() | AQUOS wish![]() | arrows We![]() | AQUOS sense6![]() |
価格 | 34,615円~ | 22,001円~ | 21,068円~ | 32,430円~ |
特徴 | コスパの良さが魅力 Apple最新スマホ | 飽きずに長く使える カジュアルスマホ | 初心者でも使いやすい シンプルなスマホ | 初心者でも使いやすい バランススマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
『auフラットプラン7プラス』をおさらい
画像引用元:7GBを最大4割おトクに利用可能な、3,480円からの「auフラットプラン7プラス」提供開始 | 2019年 | KDDI株式会社
基本はデータ定額プラン
「フラットプラン」の名前が示す通り、auフラットプラン7プラスはデータ定額プランをベースに作られたプランです。
使用したデータ量に応じて料金が変わるのではなく、毎月の料金が固定となっている点は旧フラットプランと同じで、実際の使い勝手もほとんど変わりません。
auフラットプラン7プラスで使えるデータ量は7GB/月。家族で使うのはやや心許ないデータ量ですが、1人で使うには充分です。
旧フラットプランと比較してauフラットプラン7プラスに違いがあるとすればカウントフリーサービスが付属している点でしょう。
4つのサービスがカウントフリー
特定のWebサービスやアプリを使った時のデータ通信量カウントがゼロになるカウントフリーサービスは格安SIMを中心に人気のあるサービス。
これまでカウントフリーサービスは大手キャリアではほとんど取り扱われてきませんでしたが、今回の新プラン導入に際してauにもカウントフリープランが導入されました。
現状、auフラットプラン7プラスでカウントフリーの対象となっているのは、
- +メッセージ
の4つ。auは今後もカウントフリーの対象となるWebサービスやアプリを増やしていくとアナウンスしています。
最もカウントフリー対象への追加が望まれているのはチャット・通話アプリの「LINE」でしょう。
LINEはスマホユーザーの大半が使用しているアプリということもあって、カウントフリー対象に指定してほしいという声が多数上がっています。
契約変更をするにあたって一点だけ注意しておきたいのが、auフラットプラン7プラスのカウントフリーサービスはまだ開始されていないということ。
というのも、auフラットプラン7プラスへの加入自体は2019年6月1日から開始されているものの、カウントフリーサービスの提供は2019年秋以降となっているのです。
少しややこしい仕様となっているので、auフラットプラン7プラスへ契約変更をする際は気をつけておいてください。
速度制限中でも最大300kbpsで通信できる
通常、速度制限を掛けられてしまうとデータ通信速度は最大128kbpsにまで低下してしまいます。
しかし、auフラットプラン7プラスでは速度制限時のデータ通信速度が優遇されており、最大300kbpsでのデータ通信が可能です。
もちろん、速度制限を掛けられていない状態と比較すればデータ通信速度は遅くなってしまいますが、128kbpsでの通信に比べればかなり速い速度で通信が行えます。
「たまに速度制限を掛けられてしまう」、「7GBでは足りない月もある」という方にとって、速度制限中のデータ通信速度優遇措置は大きなメリットと言えるでしょう。
- データ定額プランで使えるデータ量は7GB/月
- Twitter、 Instagram、 Facebook、+メッセージがカウントフリーだが、サービスの提供は2019年秋以降なので注意すること
- 速度制限中でも最大300kbpsで通信できる
旧プランと比較して契約変更で得をする人
SNSをたくさん使う人
auフラットプラン7プラスには、auの旧プランにはなかったSNSを対象としたカウントフリーサービスが存在します。
そのため、TwitterやInstagramなどのSNSをよく使うという方は旧プランからau フラットプラン7プラスに契約変更することで得をすることが出来るでしょう。
特に「SNSをよく利用し、10GB以上のプランに加入していた」という方がauフラットプラン7プラスに契約変更した場合、料金をかなり節約することが可能となります。
逆にSNSをほとんど使わない方の場合はauフラットプラン7プラスに契約変更する旨味があまりありません。
カウントフリーサービスに興味がないのであれば、同じく新プランである「auフラットプラン20」へ契約変更することをおすすめします。
家族でauに加入している人
旧プランにはドコモやソフトバンクにあるような所謂「家族割」が存在しませんでしたが、新プランでは家族でauに加入することで得られる割引が用意されています。
auフラットプラン7プラスももちろん家族割の適用対象で、家族2人でauを利用すると500円/月、家族3人以上で利用すると1,000円/月の割引を受けることが可能です。
かなり大きな割引となるため、au フラットプラン7プラスへ契約変更するのなら、家族みんなで新プランへ乗り換えた方が良いでしょう。
毎月4GB以上データ通信を行う人
auフラットプラン7プラスは前述の通り毎月7GBのデータ通信が行える料金プランです。
そのため、毎月のデータ通信量が1~2GB程度の方が加入してしまうと、データ通信量が余ってしまうため損をしてしまいます。
これは対象のSNSがカウントフリーとなることを加味しても同様のことが言え、少なくとも4GB以上はデータ通信をしなければ損をする計算です。
逆に毎月のデータ通信量が4GBを超えるのであれば、auフラットプラン7プラスは新au ピタットプランなどよりお得な料金プランとなります。
旧プランと比較して契約変更で損をする人
大容量のデータ通信を行いたい人
毎月のデータ通信量が7GBを超える方に対しては、auフラットプラン7プラスはあまりおすすめ出来ません。
特に月に20GB、30GBと大容量のデータ通信を行うのなら、auフラットプラン7プラスではなくauフラットプラン20やau データMAXプラン等に加入した方がお得です。
ただ、データ使用量の大半がSNSで占められているのならauフラットプラン7プラスへの加入も視野に入るでしょう。
例えばSNSでのデータ使用量が5GB、その他でのデータ使用量が5GBの方の場合、データ使用量の合計は7GBを超えますが、auフラットプラン7プラスで充分対応出来ます。
そのため、どのプランを選ぶかで悩んだ時は、自分はどのようにデータ通信をしているのかを確認してから加入するプランを選ぶようにすると良いでしょう。
毎月のデータ使用量にムラがある人
「毎月のデータ使用量は6GB前後で固定されている」という方にとってau フラットプラン7プラスのようなデータ定額プランは非常に有用なプランです。
しかし、月によって使用するデータ量が大きく異なる方の場合は、新auピタットプランのような従量課金型プランの方がお得となります。
特にau フラットプラン7プラスはデータ量繰り越しに対応していないため、データ通信をあまり行わなかった月のデータ量を貯めておくことも出来ません。
そうなると、データ量が余ってしまったり、逆に使いすぎて追加購入することになったりと不経済な運用をしなくてはならなくなります。
このように、au フラットプラン7プラスは毎月のデータ使用量にムラがある方にとっておすすめのプランとは言えません。
基本的には毎月データ量を7GB使うか使わないか程度の方向けのプランであると認識しておいた方が良いでしょう。
- 得をする人:SNSをたくさん使う人
- 得をする人:家族でauに加入している人
- 得をする人:毎月4GB以上データ通信を行う人
- 損する人:大容量のデータ通信を行いたい人
- 損する人:毎月のデータ使用量にムラがある人
新料金プランと旧プランの料金を徹底比較
4割減が売りのauフラットプラン7プラス
auフラットプラン7プラスをはじめとするauの新プランは総務省からの「料金を引き下げてほしい」という通達を受けて導入されたものです。
実際にauフラットプラン7プラスは旧プランに比べて格安な料金となっており、auスマートバリューや家族割を適用した場合の料金は3,480円(税込)と格安SIM並。
割引を最大まで適用した場合の料金は旧プランに比べて4割前後割安になる計算です。
単純に料金の高低だけを重視するのであれば、ほとんどの方が新プランへ変更した方がお得になるでしょう。
ただ、auフラットプラン7プラスに関してはカウントフリーサービスという特殊なサービスが付属しているため、一概に「乗り換えた方がお得」とは言えません。
auフラットプラン7プラスに乗り換える際は、
- 対象のSNSを頻繁に利用するかどうか
- 毎月のデータ使用量は7GBで過不足ないか
- 契約中のプランより料金は安くなるか
などを確認した上で、乗り換えるかどうかを決めるようにしましょう。
旧プランも高過ぎるわけではない
auフラットプラン7プラス(新プラン) | 5,480円(税込) |
auフラットプラン20(新プラン) | 6,000円(税込) |
LTEフラット(旧プラン) | 5,700円(税込) |
auフラットプラン30(旧プラン) | 6,720円(税込) |
やはり、auフラットプラン7プラスのような新プランに割安感があるのは「家族割」の存在が大きいと言えるでしょう。
それだけに家族ではなく自分一人でauと契約している方は割引の恩恵を受けられず、新プランに契約変更しても旧プランとほぼ同じ料金でスマホを運用することになります。
これまで家族の中で自分だけがauを使っていた、という方は今後家族みんなでauを使うようシフトした方が良いでしょう。
割引の適用条件を必ずチェックしておく
「旧プランに比べて4割値下げした」と言われるauフラットプラン7プラス等の新プランですが、これはあくまで割引が適用された場合の話。
というのも、前述したように割引を考慮しない場合の料金は新旧プランであまり変わらないのです。
そのため、auフラットプラン7プラスに契約変更するのなら、必ず割引の適用条件を調べ、自分が条件に合致するのかを調べておかなければいけません。
auスマートバリュー、家族割の適用条件については前述の通りですが、その他の割引が使えそうな場合は適用条件をしっかり調べておきましょう。
auのスマホが故障したら確認するべきこと|修理にかかる費用と期間カウントフリーに魅力を感じるならおすすめ!
カウントフリーサービスが付属する関係上、auフラットプラン7プラスはカウントフリー対象のSNSをよく使う方向けの料金プランと言えるでしょう。
7GBとちょうど良いデータ量のデータ定額プランという側面もありますが、データ定額プランとしてのメリットだけを考えるのならauフラットプラン20の方がお得です。
TwitterやInstagramなどのSNSをよく利用し、尚且つ毎月のデータ使用量が7GBで収まるという方はauフラットプラン7プラスへの契約変更を検討してみて下さい。