格安SIM、フリーSIMと言われている機種の中で、注目を集めているのが、ASUSのZenFone5です。今回は、このZenFone5が果たして「買い」なのかどうか詳細をご紹介しながら解説していきます。
お得な購入方法についてもまとめていますので、購入を検討されている方は参考にしてみてください。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
ASUS ZenFone5の特徴とは?
画像引用元: ASUS公式サイト
メーカー希望小売価格が50,000円台でこのスペックはかなりコストパフォーマンスが高いと評判ですが、同価格帯の「シャープ AQUOS R compact 」とスペックを比べてみます。
モデル名 | ASUS ZenFone5 | シャープ AQUOS R compact |
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SoC | Snapdragon636(1.8GHz) | Qualcomm® Snapdragon™ 660 オクタコア, (2.2GHz + 1.8GHz) |
メモリ | 6GB | 3GB |
ストレージ容量 | 64GB | 32GB |
ディスプレイ | 6.2型ワイド Super IPS+ | 約4.9インチ ハイスピードIGZO 2032×1080ドット (FHD+) |
画面解像度 | 1080×2246 | 1080×2246 |
メインカメラ | 1,200万画素 | 1,640万画素 |
広角カメラ | 120度/800万画素 | ー |
フロントカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
AIオート | 〇 | ー |
バッテリー容量 | 3300mAh | 2500mAh |
カラー | シャイニーブラック・スペースシルバー | ホワイト・シルバーブラック |
入手出力端子 | USB Type-C |
AIカメラがスゴイ!
ASUS ZenFone5の最大の特徴は、「AI」を使ったカメラ機能です。
メインカメラは1200万画素、120°の広角カメラは800万画素のデュアルカメラで、標準カメラのイメージセンサーのグレードが高いこともあり、写真の仕上がりが明るく、発色もコントラストが効いたものになっています。
標準装備で「AIオート」撮影モードがあり、カメラを向けるとAIが撮影対象を自動で認識して、被写体に適した撮影モードを選択してくれます。
例えば、スポーツのような動きのある被写体を撮影するときには、シャッタースピードを速くし、食べ物を撮影するときには、暖色系のコントラストの調整を自動で行います。
全部で合計16の撮影モードを自動で選び、なおかつ標準カメラと広角カメラの両方で動作することから、目的のシーンにピッタリの写真を撮影することが可能になりました。
写真の出来栄えは使う人の主観によりますが、手軽に撮影したい人にはおすすめの機能です。AIオートの写真のイメージがいまいち自分の希望するものと違う場合には、手動で設定ができる「Proモード」も利用できます。
他には、ポートレートモードが前作の「ZenFone4」から改良されています。メインカメラと広角カメラを使って自然に背景をぼかす演出が可能になりました。
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画面を広く使えるノッチ付きスマホ
iPhoneXで採用されたのをきっかけに広まったのが、「ノッチ付きスマホ」です。現在のスマホ開発のトレンドでもあります。ノッチ付きスマホのメリットは、画面サイズを大きく取ることができるようになったことです。
前作のZenFone4と本体サイズがほぼ一緒なのに対して、画面のサイズは、5.5型から6.2型にアップしました。画面の占有率も90%を超えており、より多くの情報を画面に表示させることができます。
ノッチ部分にはフロントカメラとスピーカーの他に、「近接・照度センサー」が搭載され、顔認証にも対応しています。スマホを持ち上げて、ノッチ部分を見つめるだけでスリープ状態を解除できます。
ノッチ搭載のおかげで、通知領域が小さくなりました。アプリを起動したときに、アプリ画面にかぶらないようになっています。動画や写真などを拡大して全画面表示をさせることができ、iPhoneXなどのノッチ付きスマホと同じように使うことができます。
8コアCPUがスゴイ
ZenFone5のCPU(SoC)はQualcommのSnapdragon 636で、最大1.8GHzの8コアプロセッサーです。アプリケーションのスムーズな切り替えや、アプリケーションのカクカクするような動作を感じさせない高性能なCPUです。
また、通常のスマホではRAM4GBが主流ですが、ZenFone5では6GBのRAMを採用しています。3D対応のゲームなど、容量の大きなアプリケーションを使う際に、システムを補助し、快適な操作を実現しています。
3300mAhの大容量バッテリー
高性能CPUのスマホで心配になってくるのが、「バッテリー」です。ZenFone5は急速充電に対応した3300mAhの大容量バッテリーを搭載しています。5分間の充電で2時間の通話が可能で、38分の充電で60%まで充電できる高速充電が可能です。
100%状態での連続通話時間が25時間、動画再生は13時間の視聴が可能です。就寝前のバッテリー充電で、過充電になることなく高速で100%充電ができるのも特徴となっています。
カメラだけじゃないAI搭載スマホ
AIが活躍するのはカメラ機能だけではありません。周囲の色彩環境や光に応じたディスプレイの調整を自動で行ってくれる「AIディスプレイ」や、周囲の騒音レベルに合わせて着信音を自動で調整してくれる「AI着信音」などを搭載しています。
就寝時の過充電を防止するために、充電80%で充電を自動で止めてくれる「AI充電」や、写真補正の好みを学習してくれる「AI写真学習」、ユーザーの使い方に応じて、システムの補正を行う「AIブースト」なども便利な機能です。
ASUS ZenFone5の取り扱いキャリア
画像引用元: ASUS公式サイト
ASUS ZenFone5のキャリアの取り扱い状況と格安SIM業者6社をご紹介します。
3大キャリアでは取り扱いなし
ドコモ、au、Softbankの大手3大キャリアではASUS ZenFone5の取り扱いはありません。SIMカードを差し込んで使用することは可能です。
格安SIM各社の一括払い、分割払い価格
次の表は格安SIM主要6社の一括払いでの価格と、分割払いでの最低価格をまとめました。
一括払い価格 (税抜) | 分割払い最低価格 (税抜) |
|
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楽天モバイル | 52,800円 | 2,200円×24回+分割手数料 |
OCNモバイル | 39,800円 | 1,810円×24回 |
BIGLOBEモバイル | 取り扱いなし | 2,200円×24回 |
NifMo | 48,889円 | 分割対象外 |
mineo | 52,800円 | 2,200円×24回 |
IIJmio | 48,800円 | 2,050円×24回 |
機種代金・月額料金が一番安いのは?
一括の値段で一番安いのは、OCNモバイルの39,800円となっており、最も高い楽天モバイルとmineoとは1万円以上の差があります。
分割払いでもOCNモバイルの1,810円×24回が最も安く、その他はほぼ横一列といった設定です。中でも割高なのが楽天モバイルで、2,200円×24に加えて、機種代金の分割手数料も発生します。
カード会社によって値段は違いますが、24回払いになると手数料込みで考えた場合、少々割高になってしまうのもマイナスポイントといえます。
ASUS ZenFone5の辛口レビュー
ここではZenFone5の辛口レビューを紹介します。メリットを知るよりも、生のデメリットを知っておくことで、その機種の本当の価値を把握することができるというのも事実です。
楽天市場
【評価4】
大手キャリアからの買い替え、キャリア変更で購入しました。ASUS社のパソコンを愛用していたこともあり、この端末にしました。安価な割に、細かい部分のデザインにも気を配っているところはやはりASUSだなと感じましたのでプラス評価です。
しかし、以前使用していたスマホが小さくて軽量だったこともあり、大きさと重さでマイナス評価にしています。サクサク動くので便利です。ただ、日本語変換ATOKは気に入っていますが、手書き対応はしていないため、その部分ではストレスを感じます。
SMSが送れない事があり、メーカーに質問をしたのですが、バージョンアップとリセットで治らないようなら、不良品なので返品してくださいと言われました。リセットして復旧しましたが、元の状態に復帰させるのに相当の時間を要しました。
バックアップの方法などを案内して欲しかったですね。休日の電話相談窓口があれば良かったなと思いました。
価格に関しては星5、ハード面では星4、ソフトとサービス面では星3にしました。
引用元: Rakutenみんなのレビュー
【評価4】
大手キャリアのau回線でも使えます。キャリアのメールもプッシュ機能で使えるので、使い勝手に関してはユーザーの工夫次第だと思いました。
DSDVとMVNOのSIM2枚差しで利用しています。テザリング機能も良好ですし、6.2インチの画面も見やすいです。サクサク動く操作性、動作性も良好です。ゲームをしなければ、バッテリーの持ちもまずまずだと感じました。重量もあまり気になりません。
3Dゲームや、VRゲームなどのハイエンド機を求めない方におすすめの端末です。ただASUSは、端末によって当たりハズレがあります。
以前購入したZenFone2でハズレを引いたことがあり、通信機能障害が原因で、購入1ヵ月で基盤交換し、TransBook3では気系トラブルで購入2日目にして交換しました。
ZenFone5は今のところ問題ないため、当たりを引いたと思います。
引用元: Rakutenみんなのレビュー
Amazon
【評価1】
このシリーズは二度と買わないと誓いました。毎回ハズレを引いてきました。普段はガラケーを使用しています。休みの日や、休み時間に使う程度の使用頻度なのに、1年で画面の起動すらしなくなりました。
ネットに載っている復旧対策を試しましたが、全く効果はありませんでした。前々作のZenFone3は購入後3ヶ月でカメラのピントが合わなくなり、カメラは全く使用できなくなりました。
ASUSのサポートセンターの対応も悪く、修理依頼するくらいなら、新しい物を購入しようと今回こちらのZenFone5を購入しました。購入したまではよかったのですが、LINEはカクカクと固まり、文字入力のキーボードも重く、最初の文字入力で固まることも多いです。
モンストのような有名ゲームでも、アプリの画面サイズと合っていないのに、調整もできない為、全くプレイすることができませんでした。充電をすると、なぜがずっとバイブが鳴り、画面には「電池が減っています」の警告画面になりました。
充電器の問題かと思いましたが、最新のモノを使っており、家族のスマホも使うことができているため、充電器ではなく、スマホ側に問題ありでした。
二度と台湾製、ASUS製の製品は買わないようにしようと決めました。
引用元: amazonカスタマーレビュー
【評価2】
基本的な性能に関してはとてもよく、気に入っています。
しかし、初期不良なのか突然電源が落ちるときがあり、返品しようとしたら、AmazonからはASUSに初期不調なのか確認してくれと言われ、商品を送りましたが、電源が落ちる現象を再現できず、初期不良として認められませんでした。
やむなくそのまま使うことになりましたが、高い買い物だったので、機種変更などはせず、時々電源が落ちるのを我慢しながら使っています。
引用元: amazonカスタマーレビュー
【評価2】
購入後1週間たちますが、ミドルエンド機としては悪くない仕様だと思います。ただし、以前使用していたgalaxyと比べるとカメラの性能が数段落ちます。
AIを使用しているという触れ込みですが、あまりにも性能が悪いため、カメラにうるさいユーザー向きではありません。学校の授業中にスライドやレジュメを撮影するのには不向きです。
引用元: amazonカスタマーレビュー
【評価2】
タッチの反応が悪く、気のせいかと思ってそのまま1週間使用しましたが、明らかに反応が悪かったです。タブをクリックしても反応しなかったりすることもありました。ミドルエンド機の中でもスペック的にコスパが高いと思って購入したのに、もったいないと思いました。
初期不良かと思ってサポートに連絡したら、初期不良ではないという返答でクローズされてしまいました。
引用元: amazonカスタマーレビュー
辛口レビューまとめ
楽天とAmazonの辛口レビューを紹介してきました。レビューをまとめていて感じたのは、初期不良の多さとサポートの対応の悪さです。
ASUSは日本法人もありますが、修理等は台湾の本社工場で行われるため、日本法人はあくまで窓口的な役割となっています。窓口対応が悪いというのは、海外メーカーにとっては死活問題です。今後リコールなどが発生した時の対応が心配されます。
ASUS ZenFone5の購入方法は?どこが一番お得?
ASUS ZenFone5はどこで購入するのが一番お得なのでしょうか?代表的な3つの購入方法で検証してみました。
インターネットショッピング
一括で最も安いのはAmazonです。40,000円代で買えるのはAmazonだけですので、一括で購入して、キャリアのSIMや、格安SIM業者と契約して使う人が多くを占めるのも特徴です。
まれに、新古品や中古品での出品などもありますが、スマホの中古品は当たり外れが多く、あまり信用できません。楽天でも取り扱ってはいますが、新品の値段は希望小売価格から10%程度の値下げと微々たるものとなっています。
また、返品交換などの対応は、一度Amazon経由でメーカーに確認をする為、サポート側のサービスの悪さによっては、不良品が不良と認められないこともあるのが実情です。
格安SIM業者
業者毎のキャンペーン等で大きく変わってくるため、「ここが安い」と一概にはいえないのが現状です。格安SIM業者の場合、値段をチェックするのももちろんですが、繋がりやすさや、ネットスピードの面でも判断することをおすすめします。
選択するプランなどによって月額料金も変わってきますので、普段のスマホの使い方を考えて格安SIM業者を選ぶようにしましょう。
格安SIM業者はアフターサービスもメーカーサポートなどよりもしっかりとした体制となっているため、不良品が発生した場合でも、安心して相談できるのもメリットとなります。
大手家電量販店
大手家電量販店で販売しているZenFone5は、基本的に格安SIM業者からの委託販売です。家電量販店で本体だけを購入する場合には注意したい点が一つあります。
注意したい点とは、端末のみの購入を希望している旨を伝えるときには、家電量販店に出向している業者ではなく、量販店の店員(社員)に質問をすることです。実際にあったのが、Ymobileの出向スタッフに端末のみの購入を伝えた所、急にそっけない対応になってしまい、気分を害したという声もあります。
安くは無い買い物ですので、ヤマダ電機であれば、ヤマダ電機の店員さんに、ビックカメラであれば、ビックカメラの店員さんに直接端末だけの購入をお願いするのも一つの手です。
家電量販店のメリットは、海外の製品であっても、補償があるという点です。多くは購入金額の何%かを支払うことで、家電量販店独自の保証を1年~2年程度付けることが可能となります。
ASUS ZenFone5は「買い」か?
ASUS ZenFone5の特徴、レビュー、購入方法についてまとめてきました。
以下に、ポイントを記載します。
【機能面】
・AIカメラをはじめとしたミドルエンド機
・8コア6GBでサクサク動く
・ノッチスマホで小さいながらも大きな画面表示
【キャリア別最安値】
・OCNは圧倒的な安さ40,000円以下で購入可能
・楽天モバイルは、分割購入すると分割手数料が発生する為、他の業者に比べ割高
【辛口レビュー】
・サポートの対応の悪さが目立つ
・初期不良端末が多く、当たりハズレがある
【購入先】
・一括購入であればAmazonが最安
・サポート面、補償面を考えるのであれば、家電量販店がお得。
端末のスペック、価格を見てもコスパも良く十分「買い」だといえる機種です。サポート面を考慮すると、Amazonで購入を考えている場合にはしっかりと下調べなどをしてから検討をするのも一つの手です。
また、格安SIM業者の中でもしっかりとした対応をしてくれると評判のIIJmioや、OCNモバイルでの購入もおすすめです。
スマホ市場だけではなく、PC市場でも代表的なメーカーであるASUS。機種の性能だけではなくサービス面の改善、市場シェアの拡大が期待されるメーカーであることには間違いありませんので、今後の展開にも注目です。
トップ画像引用元: ASUS公式サイト