2018年12月21日に発売されたばかりのASUS ZenFone Live(L1)。過去に発売されたシリーズも人気があり注目の新機種となっています。
今回はカラー展開も4色ありビジュアルも気になるところではありますが、まずは本当に買って損のない機種なのかどうか、スペック比較や性能評価など実際使用している方の口コミなども絡めながらレビューしていきます。
購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
画像引用元:ZenFone Live (ZB501KL) | スマートフォン | ASUS 日本
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
ASUS ZenFone Live(L1)のスペック
画像引用元:https://jp.store.asus.com/store/asusjp/ja_JP/pd/ThemeID.4850018000/productID.5235555500
まずは肝心のスペックからチェックしていきましょう。また同日発売のZenFone Max (M1)と過去に発売されたシリーズ中から代表的なものをピックアップし比較してみました。
ASUS ZenFoneシリーズで比較
ZenFone Live(L1) | ZenFone Max (M1) | ZenFone5 | |
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OS | Android 8.0 | Android 8.0 | Android 8.0 |
本体サイズ | 約147.2mm×71.7mm×8.1mm | 約147.3mm×70.9mm×8.7mm | 約153mm×75.6mm×7.7mm |
重量 | 約140g | 約150g | 約165g |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 ※内1つはmicroSDと排他利用 |
充電端子 | microUSB | microUSB | USB TypeC |
バッテリー持続時間 | 連続待受時間:約611時間 (3G)、約888時間 (VoLTE) | 連続待受時間:約880時間 (3G)、約920時間 (VoLTE) | 連続待受時間:約380時間 (3G)、約495時間 (VoLTE) |
バッテリー容量 | 3000mAh | 4000mAh | 3300mAh |
CPU | Snapdragon 430(1.4GHz、オクタコア) | Snapdragon 430(1.4GHz、オクタコア) | Snapdragon 636(1.8GHz、オクタコア) |
メモリ | 2GB | 3GB | 6GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 64GB |
画面サイズ・解像度 | 5.5インチIPS液晶 1440×720(HD+) | 5.5インチIPS液晶 1440×720(HD+) | 6.2インチIPS+液晶 2246×1080(FHD+) |
外部メモリ | microSD×1 | microSD×1 | ※SIM2と排他利用 |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.0 |
カメラ機能 | アウトカメラ:1300万画素 インカメラ:500万画素 | アウトカメラ:1300万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 | アウトカメラ:1200万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 |
対応バンド | FDD-LTE:1/3/5/7/8/18/19/26/28 TD-LTE:38/41 W-CDMA:1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz | FDD-LTE:1/3/5/7/8/18/19/26/28 TD-LTE:38/41 W-CDMA:1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz | FDD-LTE:1/2/3/5/7/8/18/19/28 TD-LTE:38/39/41 W-CDMA:1/2/3/5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz |
センサー | GPS/GLONASS、加速度センサー、 電子コンパス、光センサー、近接センサー、 ジャイロスコープ | GPS/GLONASS、加速度センサー、 電子コンパス、光センサー、近接センサー、 ジャイロスコープ、指紋センサー | GPS/GLONASS、加速度センサー、電子コンパス、 光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、 指紋センサー、RGBセンサー、NFC |
過去に発売されたシリーズの中からはZenFone5を代表として比較しました。ZenFone5は非常にスペックが高く人気の機種です。比較すると新しく発売されたZenFone Live(L1)はだいぶスペックがシンプルで最低限のものは搭載していますといった印象です。
また、同日発売されたZenFone Max (M1)よりもスペックは低く、高スペック機種を望んでいた方から見ると正直拍子抜けといったところではないでしょうか。
とは言え、ZenFone Live(L1)の処理能力に関しては1.4GHz×4(クアッドコア)を搭載しているので性能は高い方です。また、他にも魅力的な要素はもちろんあります。スペック表から特徴的な項目ごとにより掘り下げて見ていきましょう。
DSDS対応
DSDSとは”デュアルシムデュアルスタンバイ(Dual SIM Dual Standby)”の略称で、2枚のSIMカードを装着し同時に待ち受けができる機能です。一般的にシムフリースマートフォンに装備されることが多い機能です。
ただし2枚同時に待ち受けができるものの同時に通信ができるわけではありません。どちらか一方を使用している時にもう一方は使うことができません。
例えば1枚のSIMでデータ通信中に、もう1枚のSIMに着信があった場合その電話を取ることはできますが、通話しながら何かをインターネットで検索するということはできません。
しかし、2枚のSIMを利用することができれば番号を2つ持つことができたり、多数ある格安SIM会社の契約を上手く組み合わせて毎月の月額使用料を安く抑えることも可能です。
今回ZenFone Live(L1)にもDSDSは対応しています。ぜひ活用したい機能です。
メモリは2GB、ストレージは32GB
ZenFone Live(L1)のメモリは2GB、ストレージは32GBとなっています。近年高スペック化が激しい最近のスマートフォンは少なくともメモリ3GB以上、ストレージも倍の64GB以上のものが増えています。
そういった近年の傾向に比べるとここ最近のスマートフォンの中では心もとない容量と言えます。高画質な動画を本体保存する場合すぐにいっぱいになってしまう可能性もあります。
ただ、動作に関してはインターネットの検索・閲覧や、メールチェック、メッセージアプリでのやり取りなどであれば、特に問題ありません。立ち上がりや動作の機敏性を気にする方は多少不満が出るかもしれません。
また、データの重たいゲームや、複数のアプリを立ち上げて作業をされる場合は処理に時間がかかる可能性があります。
5.5インチディスプレイ
最近は6インチ近いディスプレイの機種が多いですが、ZenFone Live(L1)は5.5インチです。決してとってもコンパクトというわけではありませんが、程よい大きさではないでしょうか。
iphoneで例えるとiPhone 8 PlusやiPhone 7 Plusなどが同じようなディスプレイサイズです。画面横のベゼル幅は狭いですが、画面上下はには黒いフチがあり全面フルディスプレイではありません。
イヤホンジャックやUSB端子
ZenFone5ではUSB Type-Cが採用されていましたが、ZenFone Live(L1)のUSB端子はmicro USBとなっています。
USB Type-Cが今回も採用されていれば、充電器などのケーブルが両面どちらを向いていても挿せるので便利でしたが残念です。ですが特に不便というわけでもないのでそこまで気にする点ではないでしょう。
また、イヤホンジャックはしっかり装備されているので有線タイプのイヤホンも使用できます。最近はイヤホンジャックがないタイプも増えてきていますが、やっぱり直接させる方が安心です。
バッテリー持ち
ZenFone Live(L1)のバッテリー容量は3000mAhとなっており、比較的容量が多く長持ちです。他のスマートフォンと比べてもバッテリー消費が少なく特に負荷をかける作業でなければ2日ほどは持つと言われています。
2日ほど持つと長時間のインターネット検索やSNS閲覧ぐらいであれば、バッテリーの残量を気にすることなく使用できます。
大手3キャリアにも対応
ZenFone Live(L1)は多くの周波数に対応しているため格安SIMだけではなく、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアのSIMも対応しています。すでに3キャリアで契約のお持ちの方で端末だけ購入したい方も問題なく使用可能です。
購入しやすい低価格帯
ZenFone Live(L1)の魅力の一つに購入し易い価格設定があります。ASUSの公式サイトで購入する場合価格は16,800円(税抜)です。送料が別途700円かかりますが合わせても非常に購入し易い価格ではないでしょうか。
ASUS公式サイトでの購入は端末のみの販売なので、SIMは別で契約する必要があります。すでに契約回線をお持ちの方は公式サイトでの購入をおすすめします。
気になる+αの便利機能
最近のスマートフォンには当たり前のように装備されている各種便利機能ですが、ZenFone Live(L1)は価格がお手頃なこともあり各種便利機能がどこまで使えるのか気になるところです。
防水・防塵
ここ最近の機種はiPhoneを始め海外メーカーのスマートフォンも防水・防塵対応がほとんどです。今やあらゆる場所に持ち出して使うのに防水・防塵機能は必須という方も多いでしょう。
しかしZenFone Live(L1)は残念ながら防水・防塵機能は非対応です。防塵はあまり気にする方は少ないかもしれませんが、防水がないのはいささか不安です。
水回りでの利用が多い方には向いていないでしょう。
おサイフケータイ
こちらも残念ですがZenFone Live(L1)にはおサイフケータイが搭載されていません。ですが、最近はアプリ決済なるサービスが続々と増えています。
おサイフケータイ機能がなくてもスマートフォンだけで決済できるので、この点はあまり気にしなくても大丈夫かもしれません。ただしSuicaや大手決済サービスはおサイフケータイ機能がないと利用できません。
どうしてもあらゆる場所での決済をスマートフォンで済ませたい方は、ZenFone Live(L1)の購入を見送るか、アプリ決済サービス発展を見守り検討しましょう。
指紋認証など
ZenFone Live(L1)に指紋認証機能は搭載されていません。しかし顔認証機能は搭載されています。全体的にスペックがシンプルなZenFone Live(L1)ですが、顔認証機能が付いているのは魅力的です。
また、顔認証に使われるインカメラの画素数は500万画素、アウトカメラは1,300万画素もあるので画質は十分ではないでしょうか。
使用者から聞こえるレビューと評価
ZenFone Live(L1)が発売されてから1ヶ月近く経ちますが、実際使用している方の声も気になるところです。ここでは実際使用している方の評価をいくつかピックアップしてご紹介します。
メリット
- ヘビーに使わなければ2日ほど持つのでバッテリーの持ちはそこそこ良い
- 軽くて大きさも程よく携帯性良し
- 全体的にスペックは低めだが特にレスポンスも問題なくスムーズ
- デザインもスッキリしていて4色展開のカラーもどれも選びやすいカラーだと思う
- 価格が手頃なのが嬉しい
他のZenFoneシリーズ端末で比較するとどうしてもスペックを低く感じてしましますが、実際の使用者の声からすると特に使用感に不満はなく、余程負荷のかかる作業でなければ割りと快適で使いやすいようです。
デザインも偏りがないシンプルでスマートな印象で、展開されているカラーバリエーションが4色あるのも選びやすい要因のようです。またサイズ感も手にフィットしやすく、女性でも持ちやすいのではないかとという声も寄せられていました。
デメリット
- 真っ暗な部屋だと顔認証が難しいので指紋認証は搭載してほしかった
- ストレージが少ないのでたくさん動画を本体保存しておけない
- 不便とまでは言わないが防水がないのが残念
まだ発売されたばかりなので不満が出るほど経過していないということもありますが、実際あまりデメリットを感じているような口コミやレビューは見受けられませんでした。
夜に暗い部屋で使用する時、確かに顔認証でロックを解除するのは不便です。しかし薄暗い程度であればちゃんと認識できるそうなので、特別真っ暗闇でなければ問題ないようです。
ストレージは32GBなので確かに本体保存して置きたい方には不満なポイントです。最近の動画は容量も大きいので32GBだとそう長くは持たないでしょう。SDカードは常備して置いた方が良さそうです。
どんな人におすすめなのか
高画質なゲームや複数のアプリを立ち上げたり、あらゆる便利サービスをスマートフォン1本に集約したいという方には正直向きません。スペックも少々物足りなさを感じるでしょう。
カメラも画素数自体は十分ですが、より高精細でこだわって撮影したい方にはカメラ機能に重点を置いたスマートフォンを選ぶのがおすすめです。
ZenFone Live(L1)はシンプルではありますが、安定した処理能力と人を選ばないデザインに低価格でお手頃なのが魅力です。またバッテリー持ちの良さも特徴です。
上記の理由から、端末代金を抑え低コストで必要最低限十分に使えるスマートフォンをお探しの方、2台目利用のサブ機として持ちたい方にぴったりな機種ではないでしょうか。
SIMフリー端末ですので渡航先でSIMを契約される予定の方や、契約会社を変更する度に機種を買い替えるのを面倒に感じる方もZenFone Live(L1)は検討する価値のある機種と言えます。
取り扱い事業者比較
ASUS ZenFone Live(L1)はSIMフリースマートフォンですので、ASUS公式サイトで購入してから別途契約したSIMを挿入して使用する他、格事業者でSIMの契約と一緒に購入することも可能です。では、取り扱いを行っている事業者はどれほどあるのでしょうか。
取り扱い業者
2019年1月現在取り扱いの確認が出来ているのが、OCNモバイルONE(goo simseller)、IIJmio、mineo(マイネオ)、LINEモバイル、DMMモバイルです。こちらはあくまでもSIMの契約を伴う事業者になります。
他にもビックカメラ、コジマ、ソフマップなどの家電量販店や、Amazon、楽天市場、yahooショッピングでも購入することができます。
各社販売価格
店頭で販売されているものは価格が変わりやすいため、販売価格は直接お問い合わせして頂く方が確実です。下記表ではSIMの契約が伴うOCNモバイルONE(goo simseller)、IIJmio、mineo(マイネオ)、LINEモバイル、DMMモバイルでの販売価格をまとめました。
事業者名 | 販売価格 |
---|---|
OCNモバイルONE | 一括:8,800円 |
IIJmio | 一括:16,800円 分割:750円×24回 |
mineo(マイネオ) | 一括:16,800円 分割:700円×24回 |
LINEモバイル | 一括:17,800円 分割:810円×24回 |
DMMモバイル | 一括:16,800円 分割:893円×24回 |
支払い方法は一括のみですがOCNモバイルONE(goo simseller)が圧倒的な安さです。また、契約の最低利用期間も6ヶ月と短く、格安SIM使うのが初めての方でも気軽に契約し易いのではないでしょうか。
IIJmioはOCNモバイルONE(goo simseller)よりも高いですが、ASUS公式サイトでの販売価格と同一です。一括だけではなく分割払いも選択できます。また、SIMの契約をせず端末だけの購入も可能です。
2019年1月31日までの期間限定で音声通話SIMの契約+ZenFone Live(L1)のセットで購入すると、楽天Edy、Amazonギフト券、nanacoなどお好きな電子マネーに交換可能な3,000円分のe-Gift券が貰えるキャンペーンも行われています。
mineo(マイネオ)も一括・分割払いのどちらも選択可能です。価格に関してもASUS公式サイトと同一価格です。mineo(マイネオ)はドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアの回線を扱っており、選択の幅があるのも人気の理由の1つです。
DMMモバイルも一括販売価格はASUS公式サイトと同じです。基本的には各社公式の販売価格に準じる設定になっているようです。
LINEモバイルに関してはASUS公式サイトでの販売価格より高くなっていますが、高いとは言えどASUS公式サイトとの差額は1,000円ほどです。LINEモバイルはLINEモバイルならではの様々なサービスが展開されています。
価格の安さを重視するのであればOCNモバイルONE(goo simseller)が圧倒的です。しかし端末価格だけではなく各社独自サービスや毎月の月額使用料など、トータルを比較するのも重要です。じっくり検討しましょう。
ASUS ZenFone Live(L1)買いか?
スマートフォンが浸透し始めてから数年経ち、それぞれご自身がどういう使い方をするのか把握出来ている方も多いはずです。特にプラスの機能は必要とせず、安い機種をお求めの方はASUS ZenFone Live(L1)は買って損のない機種と言えます。
スマートフォン全体通して比べると平均的なスペックではありますが、価格とのバランスを見るとコストパフォーマンスが高い機種です。この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。