シャープのスマホAQUOSは、国内のスマホブランドの中でも人気のシリーズの1つです。
テレビの製造で培った技術を活かした美しいディスプレイには定評があります。
またスペックを抑えた高コスパモデルからこだわりのハイスペックモデルまでバリエーションが幅広いことも嬉しいですよね。
しかし、AQUOSの口コミには一部「残念」「使いづらい」といった声もあります。
こうした悪い評判が立つ理由はどこにあるのでしょうか。
本記事では、AQUOSの評判が悪い理由を詳しく解説するとともに、おすすめできる機種、できない機種も紹介します。
AQUOSの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
---|---|---|---|---|
本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
AQUOSの評判が悪い理由
- 欲しい機種が選べない
- カメラが全般的に悪い
- 端末の不具合が多い
AQUOSの評判が悪いと言われる理由はなぜなのでしょうか。
ここからはAQUOSの評判が悪いと言われる上記3つの理由について詳しく説明していきます。
欲しい機種が選べない
AQUOSは性能にこだわったハイスペックモデルからコスパを重視したミドルスペックまで複数のラインナップがあります。
Rシリーズがハイスペック、zeroシリーズ、senseシリーズ、wishシリーズがミドルスペックという位置づけです。
さらにミドルスペックの中でも、zero>sense>wishという順序になっています。
AQUOSのスペック | 金額 | |
---|---|---|
AQUOS R | ハイスペック | 高い |
AQUOS zero | ミドル上位 | やや高い |
AQUOS sense | ミドル平均 | やや安い |
AQUOS wish | ミドル下位 | 安い |
中でもauは2021年発売のAQUOS R6から、Rシリーズの発売がありません。
auユーザーでAQUOSのハイスペックモデルがほしかった人も多く、落胆の声も複数見られました。
それ以外にもAQUOS zero6はドコモからの発売がありませんでした。
このようにキャリアごとに発売する機種が異なり、ラインナップは多いですが必ずしも希望のスペックを選べるわけではないようです。
利用しているキャリアから希望のスペックの発売がなければ、AQUOS以外の端末の購入を検討したほうがよさそうです。
カメラが全般的に悪い
AQUOSは全体的にカメラ性能がいまいちという声が多いようです。
実際に「AQUOS カメラ」で検索すると、「ぼやける」「使えない」といったワードが目立ちます。
まずはAQUOSの各シリーズのアウトカメラスペックを比較してみましょう。
アウトカメラの画素数 | 特徴 | |
---|---|---|
AQUOS R7 | 約4,720万画素 | ライカの1インチセンサーカメラ |
AQUOS zero6 | 標準:約4,800万画素 広角:約800万画素 望遠:約800万画素 | トリプルカメラ |
AQUOS sense6 | 標準:約4,800万画素 広角:約800万画素 望遠:約800万画素 | トリプルカメラ |
AQUOS wish2 | 約1,300万画素 | シングルカメラ |
AQUOS wish2はAQUOSのミドルスペックの中でも下位に位置するため、画素数は抑えられています。
しかしそれ以外のシリーズの画素数はむしろ良いほうですので、画素数が低いからカメラ性能が悪いということではないようです。
ただ実際は、画素数がよくても必ずしも満足度が高いとは限りません。
短期レビューも含めるとこの約1年半にAQUOS端末は『sense 4 plus』『 R3 』『R6』『sense 6』と触って来たけど…残念ながら『カメラ性能』がとにかく弱い印象しかなかった…(¯―¯٥) 特に夜景動画撮影はオートフォーカスがダメダメなのと手ブレ補正の効きもめっちゃ中途半端なんですよねぇ…(-_-;) https://t.co/ChdCqoJC6O
— モドキホームシアター (@FncVEN1GGaFcicl) May 6, 2022
また写真の質感には好みもあるため、できるだけ店舗でカメラを試してみてから購入したほうがよさそうです。
特に「スマホはカメラに一番こだわりを持っている」という人は、AQUOS以外の購入も検討してみてください。
端末の不具合が多い
AQUOSは何度も再起動を繰り返したり、Wi-Fiに繋がらなかったりする端末トラブルを訴える人が多発したようです。
とくに問題になったのはAQUOS sense5Gです。
口コミの中には、購入から数週間で壊れてしまったと訴える人もいました。
Wi-Fiに繋がらない・不安定というのは、ゲームや動画で長時間使う人にはかなり痛いトラブルです。
もちろん個体差もありますので、大丈夫だったという人もいます。
購入する際は、こうしたトラブルがあったということを頭に入れておいたほうがよさそうですね。
AQUOSで評判の悪い機種
ここまでAQUOS全般の評判が悪い理由3つについて詳しく解説しました。
ここからは、AQUOSの中でも特に評判が悪い、購入をおすすめできない機種について紹介していきます。
AQUOS sense5G
- 基本性能は前作のAQUOS sense4から進化なし
- 故障が相次いだ
まずはAQUOS sense5Gのスペックを見ていきましょう。
AQUOS sense5Gのスペック | |
---|---|
本体サイズ(mm) | 幅71×高さ148×厚さ8.9 |
重量 | 約178g |
ディスプレイ | 約5.8インチ |
カラー | ライトカッパー ニュアンスブラック オリーブシルバー ライラック コーラルレッド スカイブルー イエローゴールド |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB |
CPU | Snapdragon® 690 5G Mobile Platform 2.0GHz+1.7GHz オクタコア |
バッテリー | 4,570mAh |
AQUOS sense5Gは2021年2月にドコモ・au・ソフトバンクの3社から発売されました。
基本性能は前作のAQUOS sense4と同等ながら、40,000円前後の低価格で5G対応ということで期待した人も多いのではないでしょうか。
しかし前項の「AQUOSの評判が悪い理由」でも紹介したとおり、AQUOS sense5Gは電源故障や発熱など端末トラブルが多発しました。
このような背景もありドコモでは2021年にオンライン限定で大幅な値下げを行い、1万円台まで値下がりしました(現在は販売を終了しています)。
非常に手の出しやすい金額となっていますが、今は低価格でも快適に使えるスマホも多くあります。
これからあえてこの機種を購入するのはおすすめできません。
AQUOS R6
- カメラを売りにしたわりにはいまいち
- 本体が重め
- カラー展開が2色のみ
まずはAQUOS R6のスペックを見ていきましょう。
AQUOS R6のスペック | |
---|---|
本体サイズ(mm) | 幅74×高さ162×厚さ9.5 |
重量 | 約207g |
ディスプレイ | 約6.6インチ |
カラー | ブラック ホワイト |
メモリ(RAM) | 12GB |
ストレージ(ROM) | 128GB |
CPU | Snapdragon® 888 5G Mobile Platform 2.8GHz+1.8GHz オクタコア |
バッテリー | 5,000mAh |
AQUOS R6は2021年6月にドコモ・ソフトバンクから発売されました。
ドイツの老舗カメラメーカー「ライカ社」監修の1インチセンサーを搭載しています。
全体的にカメラに弱いイメージのあったAQUOSが「カメラに本気を出した」と期待したユーザーも多かったようです。
しかし実際は特に接写に弱く、QRコード読み取りなどが非常に不便に感じたという口コミが多くありました。
またオートフォーカス速度が遅く、なかなかスムーズに撮れないといった不満の声もありました。
気軽に綺麗な写真が撮りたいユーザーには不満を感じる点が多かったようです。
カメラを売りにしたシリーズだけにこれは残念ですね。
さらに重さは200gを超えるため、長時間の利用には少し重いところも難点です。
カラー展開もシンプルなブラックとホワイトのみで、スマホで自分らしさを出したい人には向かなかったようです。
AQUOSで評判の良い機種
ここまでAQUOSの評判が悪い理由や評判が悪い機種を紹介してきました。
ではAQUOSには評判の良い機種はないのでしょうか。
ここからは評判が良く、筆者おすすめのAQUOSの機種について紹介します。
AQUOS sense6
- 大容量バッテリーのまま前作より軽量
- カメラ構成が上位モデルと同じ
まずはAQUOS sense6のスペックを見ていきましょう。
AQUOS sense6のスペック | |
---|---|
本体サイズ(mm) | 幅70×高さ152×厚さ7.9 |
重量 | 約156g |
ディスプレイ | 約6.1インチ |
カラー | ライトカッパー ブラック シルバー ブルーメタリック(ドコモオンライン限定) |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB |
CPU | Snapdragon® 690 5G Mobile Platform 2.0GHz+1.7GHz オクタコア |
バッテリー | 4,570mAh |
AQUOS sense6は2021年11月にauとドコモから発売されたミドルスペックのスマホです。
バッテリーが4,570mAhの大容量ながら、先代のAQUOS sense5Gよりも20g軽量化しており、特に女性には嬉しい改良となりました。
またシャープ独自の省エネディスプレイにより消費電力も抑えられ、外出時も気にせずたっぷり使用できます。
さらに充電によるバッテリーの劣化を減らすインテリジェントチャージが進化し、3年使用しても電池容量90%をキープできるのは大きな魅力です。
この価格帯で長く使える端末はかなりコスパが良いといえます。
またAQUOS sense6のカメラは、上位モデルのAQUOS zero6と同じトリプルカメラです。
上位モデルと同じカメラ構成というのはかなり嬉しいポイントですよね。
このようにAQUOS sense6はライトユーザーからある程度長時間使用する人まで、幅広くおすすめできる機種です。
AQUOS wish2
- サクサクスムーズに動く
- 2万円台の低価格設定
まずはAQUOS wish2のスペックを見ていきましょう。
AQUOS wish2のスペック | |
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本体サイズ(mm) | 幅71×高さ147×厚さ8.9 |
重量 | 約162g |
ディスプレイ | 約5.7インチ HD+ |
カラー | ホワイト チャコール ブルー コーラル |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB |
CPU | Snapdragon® 695 5G Mobile Platform 2.2GHz+1.8GHz オクタコア |
バッテリー | 3,730mAh |
AQUOS wish2は2022年6月にドコモとソフトバンク、9月にauから発売されたミドルスペックのスマホです。
AQUOS wish2は「シンプルで飾らない」をコンセプトにしています。
AQUOS wish2のメリットはなんといっても、ミドル下位に位置するモデルながらCPUにSnapdragon 695を採用している点でしょう。
エントリーモデル~ミドル下位モデルは、CPUにSnapdragon 400番台を搭載しているのが一般的です。
実際に前作のAQUOS wishはSnapdragon 480を搭載していました。
しかしAQUOS wish2はSnapdragon 695の搭載によりCPU性能が約33%アップし、よりスムーズに動かせるようになりました。
価格はキャリアによって異なりますが、ドコモでは22,000円とかなり購入しやすい価格設定です。
また5G対応で同価格帯の他のスマホと比べてもかなり性能が良いといえます。
AQUOSはどんな人におすすめ?
AQUOSシリーズに共通しているのは、テレビ製造で培った技術を活かした美しいディスプレイです。
サイズ感も大きすぎず小さすぎないので、綺麗な画面で映画を見たい、ゲームをしたいという映像重視の人にはおすすめです。
またよく分からない海外メーカー製のスマホは不安という人もおすすめできます。
シャープは2016年に海外企業の傘下に入ったため「国産スマホ」かというと微妙ですが、なじみのメーカーとして安心感がありますよね。
希望のスペックがあればAQUOSは高コスパ機種!
本記事では、AQUOSの評判が悪いと言われる理由と、おすすめできる機種、できない機種について詳しく解説しました。
キャリアによって発売機種が一部異なるものの、希望に合ったスペックを選べば総じてコスパの良い機種が多いのが魅力です。
バッテリーの負担軽減技術も進歩し、スマホの寿命はどんどん長くなってきています。
せっかくスマホを購入するのですから、きちんとスペックを下調べして自分に合うものを選び、快適なスマホライフを送りましょう!