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iPhone X“で従来のiPhoneと比べ、大きく変更された機能のうちの1つが Face ID と呼ばれるセキュリティ対策です。これまでのiPhoneでは Touch ID 機能つまり指紋認証を本人確認のために搭載してきました。

しかし、最新型の”iPhone X“では Touch ID 機能の代わりに顔認証である Face ID を用いる形となりました。Face IDとTouch IDではどちらがより使いやすいのか、また操作性の違いについても本記事でまとめてお伝えします。

顔認証 と 指紋認証 の違いとは何か?

操作性の違いドイツ人画像

Face ID“とは最新型の”iPhone X“から搭載された新しい生態認証システムで、30,000以上の小さな赤外線ドットを顔に投射し、それをカメラで撮影したのち、顔の凹凸(おうとつ)等、あなたの顔に関する情報を端末に取り込み、3Dモデルを構築した後に照合するシステムとなります。

Touch ID”とは iPhone 5s 以降から搭載された指紋認証センサーです。 iPhone のホームボタンに軽くタッチするだけでセンサーが指紋を読み取り、その情報がパスコード代わりになるという当時は画期的で先進的なシステムでした。。

両者の大きな違いとは、その操作性の違いです。前者の”Face ID“は顔を認証に使い、後者の”Touch ID”は指を認証に使います。そのため認証に関する操作性が大きく変化しています。

またお互いに共通する部分は端末の使用時や購入などの重要な場面で、面倒な長いパスコードを入力する必要なく、速やかに次へと進められるようにと開発されたものだという事です。

“Face ID”と”Touch ID”の操作性とは

実際に Apple Pay を使っていたり、非接触決済を行う際に“Face ID”と”Touch ID”この二つのうち、どちらかの操作を求められる事があります。ここで二つの操作性の違いが大きく感じられる事でしょう。その違いについてまとめてみましたので以下をご覧下さい。

  • iPhone 8以前(指紋認証 Touch ID )
    1、ホームボタンに指を当てながら、レジの読取り機にiPhoneをかざすだけ。(Touch IDで認証)支払いが完了。
  • iPhone X (顔認証 Face ID)
    1、電源ボタンをダブルクリックする。
    2、内側カメラに正面から視線を送る。
    3、レジの読取り機にiPhoneをかざしてようやく支払いが完了。

見ての通り、新機種であるはずの”iPhone X“では工程が逆に増えてしまいました。また、ロックを解除する場合にも操作性の違いを感じる事ができます。

  •  iPhone 8 以前(指紋認証 Touch ID)
    1、ホームボタンを押すだけでロック解除。
  •  iPhone X (顔認証 Face ID)
    1、端末を持ち上げる。または画面のどこかに触れて内側カメラを有効にする。
    2、内側カメラに正面から視線を向ける。
    3、画面下部から上にスワイプするとようやくロック解除。

見ての通り、新機種であるはずの”iPhone X“では……(以下略)。と、お気づきになった方もいるかと思います。セキュリティ関連では”iPhone X“のユーザビリティが若干低下してしまったと言わざるを得ません。

“Face ID”と”Touch ID”はどちらが上?

こちらについてはまだはっきりと決着がついていない状況(2018/06/26)です。ただし様々な観点から見た場合に限るという事です。ある程度の優劣の差ははっきりしておりますので、今からそれをお伝えしましょう。

まず認証にかかる速度の差を比べてみましょう。Face IDは平均で2秒程度に対し、Touch IDについては平均で1秒程度とTouch IDが大きく勝っています。たった1秒かと思われるかもしれませんが、この1秒が非常に大きな差になっているのです。

この差についてはユーザビリティの観点から見て、人がレスポンスをどれほど気にするのかという統計が出ておりますのでご覧ください。我々人類はこれほどまでに待てない生物なのです。

遅延時間 ユーザーの反応
0~100ミリ秒(0.1秒)以内  すぐに反応が得られた事を感じる。これ以上時間がかかると、操作と反応にずれが生じる。
100~300ミリ秒(0.3秒)以内  少しの遅れを感じる。しかし、さほど気にならない。
1000ミリ秒(1秒)以上  関心を失う。思考を止めてしまう。不快感を得る。

更にユーザーがWEBページの表示に待つことが出来るのは、どんなに長くとも2秒までと言われている事に注目しました。3秒以上かかると40%以上のユーザーが、たとえそのWEBページが表示されていたとしても離脱することが確認されています。

つまりレスポンスは、ユーザーがストレスを感じるかどうかの重要なファクターの一つだという事です。

Touch IDのレスポンスは平均で1秒程度、不快感を得るか得ないか、ギリギリのところです。ですがFace IDの方は平均で2秒程度かかってしまい、どうしてもTouch IDのレスポンスに慣れてしまっている人には不快に感じる秒数になってしまっています。

iPhone XのFace IDは本当にセキュリティに強いのか?

Face IDを実際に使って感じた大きなメリット

 Face ID 画像

手が濡れていたり、お料理の最中で脂ぎっていたり、後は手袋をしているような状態でもロック解除が可能なのは、Face IDの大きなメリットの一つです。

またFace IDで認証するには目を開けている必要があります。瞳まで情報化しているのは凄い事ですね。これなら寝ている間に勝手にロックを解除される心配をしなくてもよさそうです。

※ただしFace IDの注視機能をオフにしてしまうと、瞳の情報が不必要になり、寝顔でも解除されてしまうので注意が必要です。

それとFace IDは勝手に認証してしてしまうというのが一番大きなメリットかもしれません。いちいち認証画面で立ち止まる必要が無いのは嬉しいですね。もちろん課金等の重要な認証はサイドボタンをダブルクリックが必要です。勝手に課金されるという事はありませんので、そのあたりはご安心ください。

この勝手に認証システムが非常に楽です。Face IDを気に入る人は恐らくですが、このシステムが気に入るのだろうと思います。

またTouch IDは指が正常な状態でも誤認識する事が多くありました。しかし、Face IDではしっかりと正面に立って目を見開きさえすれば、特別な状況を除き誤認識は少ないです。普段使いの認証精度の高さはTouch IDより上だと思います。

Face IDを実際に使ってデメリットと感じた事

顔認証のために大きなデメリットも発生してしまっています。それは我が国の「 マスク 」という文化があるために発生してしまったデメリットです。

そうです、マスクをしていると顔の形状が認識できず、認証が不可能になってしまうのです。冬には多くの人がマスクを着用していますし、春や秋口には花粉症の方がせめてもの抵抗と言わんばかりにマスクをしています。

このマスクをしてしまうと顔認証が出来ないのは当然とはいえ……いちいちマスクを外して顔認証し、また元に戻すのは少々面倒だと感じる方が多いようです。

またロックを解除するには、iPhone Xを正面から見る必要もあるというのも大きなデメリットになっています。画面の前に視線が無いとロック解除できないというのは大きなデメリットと感じました。

寝起きの際に顔がひどくむくんでいたりすると認証に通らない場合もあるようで、そういった人は注意が必要です。iPhone Xに登録できる顔は、一人だけというのも複数名で使用する目的の人には大きなデメリットと思われます。

Touch IDを実際に使って感じられるメリット

ホームボタンに指を触れるだけで完了という機能は面倒な手間もかからないし、快適性の高さはこれまで幾度となく様々な場面で感じてきました。Face IDに比べても、Touch IDの方が今現在は完成されたシステムであるのかもしれません。

目の前になくても触れるだけで起動させられるというメリットは、寝起きによく起きた。ベッドの上で寝ころんだままiPhoneに手を伸ばし認証、これが非常に助かります。iPhone Xでは正面を向かないとダメなので、この点でも昔に戻りたいと思う事があります。

これらはただし、Touch IDが改良を加えられてきた結果だという事も含めると少々話は変わります。Face IDがこれから大きく進歩し、利便性が向上するようになればこの立場がもしかすると逆転するのかもしれません。ただそれはApple社が驚くほどの頑張りを見せなければ、少々先の話になるはずです。

Touch IDを実際に使いデメリットと感じた事

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