iPhone 12シリーズの発売もあり、AndroidからiPhoneへ機種変更を考えている方も多いと思いますが、Android・iPhone間の機種変更にはいくつかの注意点があります。
とくにバックアップやデータ移行については、電話帳や写真などの大切なデータを守るためにも注意したいところです。
本記事ではAndroidからiPhoneへのデータ移行の3種類の乗り換え手順と、気を付けたい注意点やバックアップについて詳しくまとめてみました。
機種変更時には知っておきたい内容ですので、チェックしておきましょう。
機種 | iPhone15 | iPhone15 Plus | iPhone15 Pro | iPhone15 Pro Max |
---|---|---|---|---|
本体 | ||||
価格 | 70,392円~ | 78,384円~ | 89,880円~ | 112,392円~ |
特徴 | iPhone15シリーズを コスパで選ぶならこれ | 低価格で大画面の iPhoneならこれ | ハイスペックかつ コンパクトならこれ | 大画面でサクサク 使いたいならこれ |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
AndroidからiPhoneへデータ移行する方法3種類
これまでAndroidを利用していて、Android同士での機種変更時にGoogleアカウントを利用してデータ移行したことがある方は多いでしょう。
AndroidはGoogle社が開発したOSですが、iPhoneはAppleが開発するiOSのため、OSの違うAndroidからiPhoneで機種変更する場合はデータ移行方法も異なってきます。
また、OSが異なるAndroid・iPhone間のデータ移行については、移行することができないデータや別途アプリ内で設定が必要なものも多いです。
異なるOS間でのデータ移行は難しい印象もありますが、移行したいデータ内容を把握してデータ移行方法をしっかりと選べば案外簡単なのでぜひトライしましょう。
AndroidからiPhoneへのデータ移行法は大きくわけると「Move to iOS」「キャリア提供アプリ」「その他のアプリ」の3種類があります。
- Appleの純正アプリ「Move to iOS」
- ドコモ・au・ソフトバンクがそれぞれ提供する「キャリア提供アプリ」
- 有料・無料・機能もいろいろ「その他のアプリ」
イチオシ!「Move to iOS」
AndroidからiPhoneへ簡単にデータ移行するには、Apple社が提供している純正アプリ「Move to iOS」がシンプルで使いやすいでしょう。
これからiPhoneを利用していくと考えれば、Appleの純正アプリである「Move to iOS」は一番相性の良いアプリと言えます。
簡単でスムーズなデータ移行が可能なので、新しいiPhoneを使うのがもっと楽しくなってくるでしょう。
アプリ名 | 移行できるデータ | 特徴 |
---|---|---|
Move to iOS | ・連絡先 ・メッセージ履歴 ・カメラの写真やビデオ ・Webブックマーク ・メールアカウント ・カレンダー ・無料アプリケーション | AndroidとiPhoneを 直接Wi-Fiで接続する |
AndroidとiPhoneを直接Wi-Fiで接続するため、データ通信量を気にせずに大量のデータを移行することが可能です。
ただし、「Move to iOS」は初期化後しかデータ移行することができないため、初期設定終了後は初期化してから利用することになるので注意しましょう。
また、「Move to iOS」では全てのデータを移行できる訳ではありません。
- Android端末でダウンロードしたアプリやアプリ内データ
- 音楽や文書のデータ
もし音楽や文章のデータをAndroidからiPhoneへ移行させるには、Googleのクラウドアプリ「Google Drive」を利用すると便利です。
「キャリア提供アプリ」でも移行できる
もし現在利用しているキャリア内でAndroidからiPhoneへ乗り換える場合は、キャリア提供アプリでデータ移行を行うことも可能です。
各キャリアの提供しているデータ移行アプリの詳細はこちらです。
アプリ名 | 移行できるデータ | 特徴 |
---|---|---|
【ドコモ】 ドコモデータコピー | 連絡先 画像・動画 カレンダー | microSDカードへバックアップ インターネットを利用せず端末同士を直接ワイヤレスで接続するデータ移行アプリ |
【au】 データお預かりアプリ | アドレス帳 写真・動画 カレンダー パスワード情報 | スマホ内のデータを auサーバーでお預かりするアプリ |
【ソフトバンク】 かんたんデータコピー | 電話帳 写真・動画 カレンダー SDカード内データ (写真・動画のみ) | 専用のアプリケーションを使ってかんたんにデータをコピーすることができるサービス |
ドコモの「ドコモデータコピー」の場合は「Move to iOS」と同じく端末同士を直接Wi-Fiで接続するため、データ通信量を気にせずに移行が行えます。
ソフトバンクの「かんたんデータコピー」も、Android同士に比べると移行できるデータの種類は少ないもののiPhoneへの移行も可能です。
auの「データお預かりアプリ」はデータ移行にも利用できますが、本来はデータバックアップのためのアプリとなります。
また、データ移行には大量のデータ通信量が発生する可能性があるので、できるだけ自宅のWi-Fiなどに接続してデータ移行を行いましょう。
キャリア提供アプリを利用する最大のメリットは、もしうまくいかない場合もキャリアショップやコールセンターで使い方を教えてもらえるという点です。
もし使い方がわからなくなっても教えてもらえる場所があるという安心感は、初めての方には心強いでしょう。
失敗しない!ドコモデータコピーでバックアップ・データ移行する方法有料アプリもある
AndroidからiPhoneへの乗り換えに利用できるアプリはそれ以外にもたくさん公開されています。
必ずAndroidからiPhoneへの乗り換えにも対応しているアプリかどうかや、移行できるデータの種類などを確認して利用しましょう。
例えば「JSバックアップ」は無料で連絡帳やアプリのデータ移行ができ、有料機能を利用することで写真や動画のデータも移行できます。
ただ、その他のアプリの場合は様々なデータを一度に移行できるような多機能なアプリは値段が高いことも多いのがデメリットでしょう。
選ぶアプリによっても移行できるデータ内容にかなり違いがあるので、利用する前に必要なデータが移行できるかをチェックしてから利用しましょう。
- Move to iOS … Apple社が提供している純正アプリ
- キャリア提供アプリ … 移行できるデータの種類が少ないが、キャリアショップで使い方を教えてもらえる
- その他のアプリ … アプリによっても移行できるデータ内容にかなり違いがある。多機能なアプリは値段が高い
データ移行の注意点3つ
データ移行をスムーズに行うためには、注意点を確認して移行前にしっかり準備をすることが重要です。
データ移行に失敗すると、これまで保管してきた思い出の写真やデータが消えてしまうことになりかねません。
大切なデータごと新しいiPhoneに移行するために、しっかり確認しておきましょう。
アプリを個別で引き継ぐ
Android→iPhone間のデータ移行では、引き継ぐために手続きが必要なデータやそもそもOSが変わる場合は引き継げないデータがあります。
特に利用しているアプリによっては、データ移行前にそれぞれのアプリ内で引継ぎ作業を行う必要が出てくるので事前に確認しておきましょう。
- LINEなどのメッセージアプリ
- おサイフケータイ
- ポイントサービスアプリ
- ゲームアプリ
- キーボードアプリ
例えばアカウントで管理されているアプリの場合は新しいiPhoneでログインすればそのまま利用可能です。
ただし、ゲームアプリなどはスマホ内にデータを保存しているため手続きが必要となってきますし、ゲーム内コインなどについては引継ぎできないケースもあります。
LINEの場合も、乗り換え前の引継ぎ作業を行ってもOSが変わる場合は引き継げないデータがあるので注意しましょう。
LINEのトーク履歴で消したくないログはLINEのKeep機能を使うか、個別にテキストデータやスクリーンショットでバックアップをとっておきましょう。
LINEコインやコールクレジットなどは事前に使い切ることをおすすめします。
- トーク履歴
- 通知音の設定
- 購入したLINEコインの残高
- LINE Outのチャージ済みコールクレジット
- トークルームごとの通知設定(通知ON/OFF)
- LINEと連動したアプリやサービス情報(GAME・マンガ・占いのアイテムなど)
LINEのデータバックアップとデータ移行まとめはこちらから確認してください。
おサイフケータイは引き継げない
Androidでおサイフケータイを利用していた方は、Androidだけの機能のためiPhoneでは利用することができないので注意しましょう。
残念ながらおサイフケータイで利用していた楽天Edyやnanacoなどの電子マネーの残高は引き継ぐことができないので使い切ってしまいましょう。
ただし、Apple Payへの移行が可能なモバイルSuicaだけは、予め引き継いでおくとiPhoneでも利用可能となります。
機種変更前に必ず引き継いでおくことをおすすめします。
バックアップを忘れずに
データ移行のためのアプリの引継ぎなどが終了したら、万が一の事を考えて、データのバックアップは必ずとっておくようにしましょう。
移行するデータ量を減らして短時間で終了させるためには、もう利用していないアプリやデータ、必要ない写真や動画は整理しておくことをおすすめします。
これまで自動ログインの設定をしていた方は、アプリやサイトへログインするためのIDやパスワードも必ず確認しておきましょう。
また、基本的なことですが充電が途中で切れないように電源に接続するか充電を行っておくのも忘れないようにしましょう。
- もしもの時のためにバックアップをとっておく
- アプリやサイトなどのIDやパスワードといったログイン情報を確認しておく
- 利用するアプリをインストールしておく
- Android端末のWi-Fiが有効になっていることを確認する(Wi-Fiを利用する場合)
- Android・iPhoneを電源に接続しておく・充電しておく
- 移行するデータ容量がiPhoneの容量で足りるかを確認する
- Chrome のブックマークを転送する場合は、Android端末のChromeを最新バージョンにアップデートしておく
AndroidからiPhoneへデータ移行する手順
AndroidからiPhoneへの乗り換え方法はさきほどもご紹介しましたが3種類あります。
そのうち、その他のアプリは種類によって利用方法が違うため今回は代表的なMove to iOSとドコモデータコピーの移行手順をご紹介します。
ドコモのアプリでデータコピーを確認したい方はこちらからスキップしてください。
Move to iOS(無料)を使う手順
「Move to iOS(無料)」でAndroidからiPhoneへデータ移行するには、Android端末へMove to iOSをダウンロードしておく必要があります。
また、iPhoneの初期設定時にしかデータ移行できないため、もし初期設定をしてしまった場合は初期化してから利用しましょう。
- 【Android】Move to iOSアプリを開き「続ける」をタップ
- 【Android】表示された利用規約を確認後、「同意する」をタップ
- 【Android】いくつかの情報へのアクセス許可を行う
- 【Android】「コードを検索」と表示されたらそのまま待機させる
- 【iPhone】初期設定を「Appとデータ」の画面まで進め、「Androidから移行」、「続ける」とタップ
- 【iPhone】画面に6桁か10桁のコードが表示される
- 【Android】iPhoneに表示されたコードを、Androidに入力する
- 【Android】移行するデータを選択し、「次へ」をタップする
- データ移行が完了する
キャリア公式アプリの手順(ドコモデータコピーの場合)
今回は各キャリアの公式アプリの中からドコモの「ドコモデータコピー」を使用した例をご紹介します。
「ドコモデータコピー」は、2019年6月4日(火)よりiPhone・iPadの対応OSが10.0以上になりました。
新型のiPhone 12にデータ移行する場合は問題ありませんが、旧型のiPhone にデータ移行する場合は対応しているかどうかを確認してから行いましょう。
- 【Android】アプリを開き、規約を確認後に「規約に同意して利用を開始」をタップ(初めて利用する場合)
- 【Android】「データ移行」をタップ
- 【Android】「スタート」をタップ
- 【Android】アクセス許可を行う
- 【iPhone】コントロールセンターを表示させる
- 【iPhone】コントロールセンターからWi-Fiをオンに、Bluetoothをオフにする
- 【iPhone】「次へ」をタップ
- 【iPhone】「はじめる」をタップする
- 【Android・iPhone】それぞれ「今までのスマートフォン(コピー元)」、「新しいスマートフォン(コピー先)」をタップ
- 【Android・iPhone】Androidは「B. iPhone/iPad」、iPhoneは「B. それ以外」をタップ
- 【Android・iPhone】Androidの画面に表示されたQRコードをiPhoneで読み取る
- 【iPhone】「接続」をタップし、接続先でプロファイルをインストールする
- 【iPhone】「ドコモデータコピーへ」をタップ
- 【Android】コピーしたいデータを選択し、「次へ」をタップ
- データ移行が完了
iPhoneへ機種変更後のバックアップ方法
AndroidからiPhoneへの乗り換えでは、データ移行方法だけでなくバックアップ方法も違ってくるため、注意しましょう。
iPhoneにはSDカードスロットがないので、これまでAndroidで行っていたようにSDカードへバックアップを残すことはできません。
iPhoneで利用できる代表的なバックアップ方法は「iCloud」と「iTunes」の2種類となっています。
iCloudはiPhoneからクラウドサービスのiCloudを利用してバックアップする方法で、iTunesは接続したPCにバックアップを行います。
iCloud最大の特徴は自動で定期的にバックアップがとれる点で、設定さえしておけば定期的にデータを保存してくれるので安心です。
これまでは定期的にバックアップしていなかったAndroidユーザーでもカンタンにバックアップできるでしょう。
ただし、iCloudは5GBまでが無料となっているのでデータ容量にだけは注意する必要があるかもしれません。
iTunesはPC上で主に音楽を管理するアプリですが、iPhoneを接続することでバックアップにも利用することができます。
バックアップ作業は手動となりますが、PCに直接接続するため容量に余裕がある(PCの容量にもよる)のが特徴です。
写真や動画、音楽データなど容量を気にせずまとめてバックアップを取りたい方におすすめです。
iCloudとiTunesのバックアップは、状況やデータ内容に応じて使い分けるようにしましょう。
iCloudを使ったバックアップ方法
自動的にiCloudへバックアップを行うには、バックアップ機能をオンにしておく必要があります。
「今すぐバックアップを作成」をタップしたら、バックアップが終わるまでWi-Fi ネットワークに接続したままにしておきましょう。
- 「設定」をタップ
- 「ユーザー名」をタップ
- 「iCloud バックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
iTunesを使ったバックアップ方法
iTunesを使ったバックアップを行うには、PCとiPhoneを接続して作業を行います。
ただし、iTunesを利用するのはmacOS Mojave 10.14 以前を搭載した Mac または Windows パソコンとなっています。
macOS Catalina 以降では、iTunes でバックアップをとっていたのと同じように、Finder でバックアップを行うことが可能です。
- iPhoneをPCに接続し、iTunes(PCによってはFinder)を開く
- PCに表示されたiPhoneを選択する
- 「今すぐバックアップ」を選択する
データ移行できない時の対処方法3つ
なぜか手順通りにできない、データ移行できない時の対処方法はこちらです。
- データの移行先のiPhoneが初期化されてるか確認する
- Wi-Fiの有効有無を確認する
- 電源をきり再起動する
それでもデータ移行ができない場合は、キャリアショップへ行って相談してみるのがいいでしょう。
ショップによっては対応費が発生する可能性もあるので、確認をしておきましょう。
大切なデータはデータ移行やバックアップでしっかり残そう
今回は初心者でもカンタンにできるAndroidからiPhoneへのデータ移行方法やバックアップ方法をご紹介しました。
基本的には、アップルや各キャリアが提供する専用アプリを利用してデータ移行すれば、問題なく比較的簡単にデータ移行ができます。
そして何度もいいますが、アプリごとのデータ移行も必ず確認を忘れないようにしましょう。
新しいiPhone 12を手に入れたら大切なデータをしっかり移行させて、快適なiPhone 12ライフを楽しんでください。