ドコモから提供されている格安料金プラン「ahamo(アハモ)」ですが、他社の格安SIMプランとの違いはなんでしょうか。
格安である点は共通しているのですが、実際にはahamoと格安SIMで違う点がいくつかあります。
今回はahamoと格安SIMの違いについて様々な角度から比較してみました。
どちらがおすすめか解説しているので、契約に迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
本体 | Galaxy A22 5G | Xperia 1 II | Galaxy S20 5G |
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価格 | 5,500円~ | 60,170円~ | 52,800円~ |
特徴 | 日常使いにピッタリ 低価格の人気コスパ機種 | 重たいゲームでも快適 ハイスペックスマホ | ハイスペックでも安い カメラの性能が良い |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
ahamoと格安SIMの違い3個を比較
格安SIMと比較して、ahamoには主に上記のようなメリットがあります。
ahamoはドコモから提供されていますが、格安SIMは大手キャリアから独立して提供されているサービスです。
他にもいくつか違う点があります。それぞれの違いについて確認していきましょう。
ahamoは「MNO」で格安SIMは「MVNO」
ahamoは大手キャリアのドコモが提供している料金プランの一つです。
ahamoはドコモの回線を使ってネットや電話をすることができる「MNO」方式のため、格安SIMよりも通信速度が速いのが強みといえるでしょう。
一方で格安SIMは大手キャリアから独立して提供されている「MVNO」方式となります。
MVNOはドコモをはじめとした大手キャリアの回線を借りているのが特徴です。
- MNO(Mobile Network Operator)
=無線通信ネットワークを独自に保有する通信事業者 - MVNO(Mobile Virtual Network Operator)
=自社の回線を持たない仮想移動体通信事業者(格安SIM)
明確に公表されているわけではありませんが、エリアやプランによってはMNOが優先されることによって通信速度の低下などがあると考えられるでしょう。
多くの人がネットを利用するお昼休みや夜の時間帯はネット回線が遅くなりやすいなどデメリットがあるといえます。
ahamoは「大容量」で格安SIMは「低容量」
ahamoのサービス詳細(価格はすべて税込) | |
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提供開始日 | 2021年3月26日 |
契約対象者 | 18歳以上の個人 ※未成年者の利用者登録は可能 |
月額料金 | 2,970円 |
月間データ容量 | 20GB ※超過時最大1Mbps ※データ通信量 1GB追加:+550円 |
基本サービス | ・4G/5G対応 ・月20GB(超過後1Mbps) ・通話は1回5分以内の国内通話無料(超える場合は22円/30秒の従量制) ・海外ローミングも20GBまで無料 ・テザリング無料 |
オプション | かけ放題オプション:1,100円/月 大盛りオプション:80GB 1,980円/月 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 |
申込み/サポート | ・オンライン限定 ※ドコモショップは有料サポート実施中 |
dカードボーナスパケット特典 | dカードでahamoの料金のお支払いをすれば、データ通信量が毎月追加でもらえる。 ・dカードの場合:+1GB/月 ・dカード GOLDの場合:+5GB/月 |
その他 | ・同一名義で最大5回線まで契約可能 ・2021年9月8日よりeSIMに対応 ・ドコモからは解約金や手数料がかからない ・SIMのみの契約可能 ・2021年11月17日からドコモのコンテンツサービスやディズニープラスも継続可能 |
ahamoでは3,000円を切る格安プランでありながら毎月最大で25GB(dカード GOLD支払いの場合)の大容量データが利用できます。
2022年6月9日からは「大盛りオプション」も登場しており、追加料金を支払うことで月100GBまでデータ容量を増加できるのも魅力です。
一方で格安SIMでは、キャリアによりますがほとんどが1〜10GBの低容量プランを中心に提供しています。
近年は20GB以上の大容量プランを提供する格安SIMも増えてきましたが、基本的にahamoよりも料金が高いのがマイナス要素です。
ただ、格安SIMではデータ容量の繰り越し制度やシェア方式などもあるため、データ容量を無駄なく使いたい方にはおすすめです。
普段はWi-Fiが多いという場合は大容量プランのみのahamoより、利用シーンに合わせて低容量プランも選べる格安SIMが使いやすいでしょう。
ahamoならドコモのキャンペーンも利用可能
いつでもカエドキプログラムの概要 | |
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割引額 | 分割24回目(残価)の支払いが不要 ※機種により金額は異なる。30%~40%程度が目安 |
条件 | ①dポイントクラブ加入者が対象機種を24回払いで購入する ②dポイントクラブを継続し、対象機種を返却する ※プログラム料無料 |
注意点 | ・スマホは返却しても使い続けてもOK ・端末が故障していると査定に通らない場合がある |
格安SIMでも最新機種は購入できますし、Apple Storeやソニーなどスマホ販売元で購入してSIMのみ格安SIMを契約することも可能です。
ただ、最新機種を少しでも安く購入したいなら、ドコモオンラインショップで「いつでもカエドキプログラム」を利用して購入するのがお得です。
ドコモオンラインショップ限定の機種購入割引なども定期的に実施されており、機種によってはさらにお得になるはずです。
もちろん分割支払いもできるので、月々の負担を抑えるという意味でもおすすめできます。
ahamoと格安SIMの違いを比較したデメリット
格安SIMと比較すると、ahamoには下記のようなデメリットがあります。
詳しく確認してみましょう。
格安SIMと比べて月額料金は高め
音声通話SIM | 基本データ容量/月額料金(税込) | 通話(税込) |
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ahamo | 20GB:2,970円 | 5分無料 ※超過後 22円/30秒 |
IIJmmio | 2GB:850円 4GB:990円 8GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 | 11円/30秒 |
BIGLOBEモバイル | 1GB:1,078円 3GB1,320円 6GB:1,870円 | 22円/30秒 ※専用アプリで9.9円/30秒 |
OCN モバイル ONE | 500MB:550円(通話10分無料) 1GB:770円 3GB:990円 6GB:1,320円 10GB:1,760円 | 22円/30秒 ※専用アプリで11円/30秒 |
mineo | 1GB:1,298円 5GB:1,518円 10GB:1,958円 20GB:2,178円 | 22円/30秒 |
UQ mobile | 5GB:1,628円 20GB:2,728円 30GB:3,828円 ※増量オプションⅡ、キャンペーン適用 | 22円/30秒 |
Y! mobile | 5GB:2,178円 20GB:3,278円 30GB:4,158円 ※データ増量無料キャンペーン2適用 | 22円/30秒 |
一方のahamoは20GB以下のプランが存在せず、格安SIMより月額料金が高くなりやすいといえます。
例えば月間のデータ使用量が10GBを下回るなら、間違いなく格安SIMを選んだ方がお得になるでしょう。
UQ mobileとY!mobileは大手キャリアのサブブランドとなるため1GBあたりの価格は高めですが、5GBからの低容量プランを提供しているのが魅力です。
端末の割引キャンペーンが少ない
格安SIMでは利用者獲得のために端末の割引キャンペーンを積極的に実施しています。
特に電話番号を変えずに乗り換えるMNP(Mobile Number Portability)の割引額は大きく、最新機種が1,000円~5,000円程度となることも珍しくありません。
格安SIMで販売されている端末はミドルスペックが中心となるため、値引き額では5,000円~2万円程度ですが、お得にスマホを入手できるのは魅力的です。
一方ahamoはドコモオンラインショップを利用できるものの、契約時の割引など直接的なキャンペーンが少ないのはデメリットです。
ただし格安SIMでは取り扱わないハイスペック機種も販売されていますし、いつでもカエドキプログラムのような使いやすいキャンペーンがある点は見逃せません。
ドコモオンラインショップで購入した機種はドコモのケータイ補償にも加入でき、長く安心して使えるのも魅力です。
留守番電話サービスを利用できない
大手キャリアでは利用できる留守番電話サービスですが、ahamoで契約するとこのサービスは対応していません。
最近ではLINE等のメッセージアプリが主流となるため、なかなか留守番電話を使う機会はないですが、仕事などで留守電を使う方は注意が必要です。
専用のメールが使えない
大手キャリアではキャリア独自のメールアドレスが付与され、様々なサービスでのメールアドレス登録に使えます。
ところが、大手キャリアからahamoに乗り換えると、キャリアメールが利用できなくなります。
これはahamoだけでなく、ほとんどの格安SIMに共通するデメリットです。
Gメールなどの無料ドメインサービスを利用すればメールアドレスには困りませんが、キャリアメールでしか登録できないサービスもあります。
ただ、ahamoではドコモからメールアドレスを引き継げる「ドコモメール持ち運び」サービスが提供されています。
どうしてもキャリアメールのメールを残しておきたい・使いたいという方は「持ち運び」サービスを利用してみるのはいかがでしょうか。
ahamoが高いと感じる人はドコモのOCN モバイル ONEがおすすめ
- 月額550円~低料金で使える
- 通信品質が安定・オプション豊富
- MNP(乗り換え)・新規の端末割引が充実
月20GBのデータ容量が多すぎる、またはahamoの月額料金が高いと感じている方には格安SIMのOCN モバイル ONEがおすすめです。
OCN モバイル ONEは「ドコモのエコノミーMVNO」として提供されており、ドコモショップでの取り扱いおよびdポイントの対応が開始されています。
月500MBで550円(税込)という格安SIM業界でも最安水準のプランは、最大10分相当の無料通話もついています。
また、docomo回線を利用する他のMVNOと比較して通信品質の評価が高く(2021年MM総研調査による)、通話や端末補償などオプションが豊富なのも魅力です。
さらに定期的に実施されているMNP(乗り換え)・新規向けのキャンペーンが充実しており、スマホをお得に手に入れることが可能です。
ahamoに満足できないなら、お試しとしてOCN モバイル ONEを利用してみてはいかがでしょうか。
【結論】ahamoと格安SIMどっちがおすすめ?
ahamoと格安SIMでは様々な違いがあります。
続いてはahamoと格安SIMがどのような人に向いているのか確認してみましょう。
データ容量を消費しやすい人はahamoがおすすめ
- 毎月のデータ通信料が15GB〜20GB以上
- 通信品質でストレスを感じたくない人
- ハイスペック機種を使いたい人
- ドコモ系のサービスをよく使う人
- 5分通話無料に魅力を感じる人
まずahamoの最大の特徴は20GBという大容量を利用できる点にあります。
Wi-Fiを契約していない・外でゲームや動画などを利用する機会が多いという方はデータ容量が大きい方が安心です。
ドコモオンラインショップを利用すればスマホも安く購入できるので、ハイスペック機種を使いたい方にも向いているでしょう。
また、ahamoはドコモの家族割のカウント対象となっており、ドコモを利用する家族の月額料金をお得にすることも可能です。
dポイントの対応、dカードでの支払い特典などもあるためドコモ系のサービスをよく使う方にもおすすめできます。
データ消費が少ない人は格安SIMがおすすめ
- 毎月のデータ通信料が10GB以下
- ミドルスペックスマホで十分
- とにかく月額料金を安くしたい
毎月のデータ量が10GB以下の方は格安SIMの利用をおすすめします。
格安SIMでは最低1GBから利用できるプランが多いため、自分の利用したい容量に合わせてお得なプランを契約しやすいはずです。
また、キャンペーンでミドルスペックスマホを安く入手できますし、データの繰り越しに対応する格安SIMが多いのも魅力です。
とにかく月額料金を安くしたいという場合は、迷わず格安SIMを選択するべきでしょう。
ahamoに近い格安SIMの料金プラン3選
- IIJmio
- mineo
- UQ mobile
月20GB程度でお得に利用できる格安SIMは、業界全体で見るとそれほど多くありません。
続いてはahamoに近い格安SIMの料金プラン3選を確認してみましょう。
IIJmio
ドコモ・au回線を扱うIIJmioでは音声通話SIMが月20GBで月額2,000円(税込)というお得なプランを提供しています。
料金プランに関連するキャンペーンも定期的に実施しているため、時期によってはさらに安く契約できるのも魅力です。
取り扱い端末はミドルスペックが中心ですが、型落ちiPhoneや海外製ハイスペックスマホも販売されている点は見逃せません。
インターネットとの同時契約での割引など、格安SIMの中ではキャンペーンが充実しています。
\お得なキャンペーン実施中!/IIJmio公式サイトを見る
mineo
ドコモ・au・ソフトバンク回線を扱うmineoでは、音声通話SIMが月20GBで月額2,178円(税込)です。
端末の割引キャンペーンは他の格安SIMと比較して多くありませんが、iPhoneやAndroidのハイスペック機種まで幅広く取り扱っています。
ユーザー同士でパケットをシェアするフリータンクや、mineoキャリア決済など独自サービスが多いのも魅力です。
\お得なキャンペーン実施中!/mineo公式サイトへ
UQ mobile
UQ mobileでは音声通話SIMが月20GBで月額2,728円(税込)〜です。
auのサブブランドとなるため他の格安SIMより少し金額が高くなりますが、au回線を使用することで安定した通信品質を保っています。
さらに家族割も充実しており、MNOでありながら実際には格安SIMに近い金額で運用することも可能です。
ミドルスペックを中心にiPhone・Androidも販売されているため、ahamoのように安心・満足して使い続けられるでしょう。
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ahamoと格安SIMの比較でよくある質問
ahamoと格安SIMで速度が早いのはどっち?
一方の格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、エリアや時間帯など回線混雑時に速度が低下する可能性があるとされています。
ahamoでも通信速度が低下する可能性はありますが、格安SIMと比較して安定性が高いといえます。
ahamoと格安SIMはデータ繰り越しできる?
一方、格安SIMの多くは翌月までのデータ繰り越しに対応しています。1GB~3GBを契約していても、繰り越しを上手く活用すればお得に利用できるはずです。
契約が分かりやすいのはどっち?
格安SIMもそれほど複雑ではありませんが、慣れていない方は契約時に時間がかかってしまうかもしれません。
ahamoと格安SIM、それぞれの良さを知ろう
今回はドコモ提供のahamoと格安SIMについて様々な角度から違いを紹介しました。どちらと契約するか迷っている方は、データ使用量や利用したいサービスで選んでみるのがおすすめです。
端末を自分で用意してSIMだけ契約することも可能なので、好きなスマホを大手キャリアよりも安く利用してみましょう。