今月中旬よりドコモ、au、ソフトバンクの2018年夏モデルの機種が各社からそれぞれ発表されて、出揃いました。このページでは、各社の最新モデルをまとめて整理し、紹介します。
ドコモ、au、ソフトバンクから発表された機種を合わせると全部で15機種でした。キャリア別ですとドコモが9機種、auが6機種、ソフトバンクが6機種発売します。
3社を足して15で収まらないのは、Xperia XZ2など複数社から販売される機種があるからです。
ドコモオンラインショップの機種変更を自分でする手順|全6ステップ機種 | Xperia 5 V | AQUOS sense8 | TORQUE G06 | Xiaomi 13T |
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本体 | ||||
価格 | 82,800円~ | 39,100円~ | 59,800円~ | 39,790円~ |
特徴 | 高性能チップ搭載 ハイエンドスマホ | コスパに優れた ミドルレンジスマホ | 小型&軽量な 高耐久スマホ | 高性能カメラ搭載 ハイエンドスマホ |
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ドコモ、au、ソフトバンクから発売される機種!
ドコモ、au、ソフトバンクの3社ともから発売されるものは2機種です。
AQUOS R2(6月上旬以降)
画像引用元:http://www.sharp.co.jp/k-tai/aquos-r2/
AQUOSの最新ハイエンド機は3社からの発売となります。AQUOSはシャープの液晶テレビのブランドとしてスタートしており、その後スマホやタブレットのブランドとしても発展しました。
液晶テレビのブランドだけあり、スマホでもディスプレイの高い技術や、国産ならではの使い心地に定評ありました。
一方で、スマホのAQUOSというとハイエンド機ではなくミドルレンジ機としてのイメージが強く、GalaxyやXperiaのライバルという感じではありませんでした。しかし今回のAQUOS R2は渾身のハイエンド機となっています。
CPUは最高級のSnapdragon 845が搭載され、デザインやカメラも大幅に進化し、GalaxyやXperiaに迫るどころか一気にトップクラスの仲間入りです。シャープは2016年に台湾の鴻海精密工業に買収されたのですが、それが影響しているのでしょうか。
RAM4GBやデュアルカメラ、限りなくベゼルレスに近づいた6インチディスプレイ、ゲームも快適にできる高速通信に対応など、これほどの端末がシャープから出るとは率直にいって驚きました。
元々のAQUOSのブランド力と3社から発売されることもあり、iPhoneでもGalaxyでもなく、次はAQUOS R2を選ぶというユーザーは少なくなさそうです。
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Xperia XZ2(5月下旬発売)
画像引用元:https://www.sonymobile.co.jp/xperia/au/sov37/
SONYのフラッグシップ機、Xperia XZ2も3社からの発売です。XZ2は性能面に加えて、デザイン面でも大幅な進化が見られる機種となっています。
Xperiaは長らく、デザインがほとんど変化しないままシリーズを重ねてきました。それがXperiaの良さだったともいえますが、近年では野暮ったさや進歩のなさを指摘されるようにもなり、Galaxyなどライバル機との差が目立つようにもなっていました。
しかしXZ2ではベゼルの縮小化や大画面化(5.2インチ→5.7インチ)を実現しており、デザイン面でも本腰を入れてきた印象です。
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ドコモ、auの2社から発売される機種
ドコモ、auの2社から発売されるのは3機種です。
Galaxy S9/S9+(5月18日発売)
画像引用元:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/?cid=jp_ppc_google_s9_20180518
Galaxyの最新作はドコモとauからのみです。かつてはソフトバンクでもGalaxyを扱っていたのですが、S7の頃から外れるのが恒例となってしまっています。
Galaxy S9とS9+はすでに販売されていますが、事前情報に違わぬハイエンド機です。今回は特にカメラ性能に力を入れており、自分の写真からオリジナルアバターを作り出せるなど「SNS映え」を想定した遊びのある機種となっています。
特にGalaxy S9+は広角カメラと望遠カメラを備えたデュアルカメラを搭載しています。CPUは最新のSnapdragon 845で、スピーカーはS8/S8+ではモノラルだったものがステレオになるなど、非の打ち所のない機種といえます。
Xperia XZ2 Premium(今夏発売)
画像引用元:https://www.sonymobile.co.jp/xperia/au/sov38/
これまでドコモの専売だったXperia Premiumですが、今回はauからも発売されることになりました。Xperia XZ2 Premiumは、Xperia XZ2の性能をさらに上回っています。
なんといってもカメラに、Xperia史上初のデュアルレンズが採用されました。これにより、デジタル一眼レフレベルの超高感度撮影が可能になりました。
もちろんXZ2で対応した世界初の4K HDRにも対応しています。Xperia XZ2 Premiumがあれば、他にカメラ類はいらないかもしれませんね。
一方、重量が約236gもあるなど重たく、サイズも約158mm(高さ)×約80mm(幅)×約11.9mm(厚み)と5.8インチディスプレイにしては大きいです。
XZ2は約153mm(高さ)×約72mm(幅)×11.1mm(奥行き)で5.7インチディスプレイの重量198gです。カメラ性能を追求した弊害なのか、XZ2にあるデザイン面での洗練さはないですね。
カメラに徹底的にこだわりたいならXZ2 Premium、そうでないならXZ2でよいという印象を受けました。
ドコモのみで発売される機種
ドコモのみで発売される機種は、4機種です。
Xperia XZ2 Compact(6月下旬発売)
画像引用元:https://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-05k/
Xperia XZ2より小さいサイズのXperia XZ2 Compactはドコモからの販売となります。Xperia XZ2は3社から、XZ2 Premiumはドコモ、auの2社から、XZ2 Compactはドコモからのみと少々こんがらがりそうですね。
Compactというと、サイズを小さくする代わりに性能も落とすという面が少なからずあったシリーズです。しかしXZ2 Compactは、まるでXZ2をそのまま小型化したような高スペック機種となっております。
例えばXZ1 Compactのディスプレイの解像度は1280×720ピクセルに過ぎなかったのですが、XZ2 CompactではXZ2と変わらない2160×1080ピクセルとなっています。
XZ2とXZ2 Compactの相違点は、サイズの他はワイヤレス充電とダイナミックバイブレーションの有無だけであり、基本スペックに違いはありません。それなのでXZ2とXZ2 Compactで迷うのであれば、純粋にサイズの好みで選んでも問題ないでしょう。
ただし、XZ2 Compactでも約135mm(高さ)×約65mm(幅)×約12.1mm(厚さ)の5インチディスプレイであり、さほど小型というわけではありません。
arrows Be F-04K(5月25日発売)
画像引用元:https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone/f04k/
arrows Be F-04Kはミドルレンジ機で、docomo with対象機種となっております。ハイエンド機ではないとはいえ、富士通の技術を活かしたカメラ性能は優れていて、暗いところでも正確にピントが合い明るく撮ることができます。
防水に対してもこだわりが強く、なんと泡タイプのハンドソープや家庭用液体タイプの食器用洗剤で機種を洗うことまでできてしまいます。普通、スマホは防水といっても常温の真水に限るなどいざというときには頼りないもので、洗剤で洗えるなんていう機種はなかなかありません。
また、画面割れにも強く、1.5メートルの高さからコンクリートに落下させても画面が割れないことが実験で証明済みです。たまに画面の割れたiPhoneを仕方なく使い続けている方を見かけることがあるのですが、arrows Be F-04Kならそうなる心配は相当低いといえそうですね。
洗剤への耐性といい、日本製らしい強さを持ったスマホです。
LG Style L-03K(6月下旬)
画像引用元:https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone/l03k/
LG Style L-03Kもdocomo with対象機種です。こちらはミドルレンジの半歩上を行く端末という感じですね。
5.5インチのフルHDディスプレイに、4GB積まれたRAM、約1,620万画素のメインカメラなど、本当にちょっとずつarrows Be F-04Kを上回っています。
LG Style L-03Kとarrows Be F-04Kの比較を表にすると以下のようになります。
LG Style L-03K | arrows Be F-04K | |
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OS | Android 8.1 | Android 8.1 |
CPU | SDM450 | SDM450 |
RAM | 4GB | 3GB |
内部ストレージ | 64GB | 32GB |
外部ストレージ | microSDXC(400GB) | microSDXC(400GB) |
ディスプレイ | 5.5インチ(1,920×1,080) | 5.0インチ(1,280×720) |
大きさ | 約144mm(高さ)×約69mm(幅)×約8.7mm(厚さ) | 約144mm(高さ)×約72mm(幅)×約8.3mm(暑さ) |
重さ | 146g | 146g |
背面カメラ | 約1,620万画素 | 約1,220万画素 |
正面カメラ | 約800万画素 | 約500万画素 |
バッテリー | 2,890mAh | 2,580mAh |
防水・防塵 | IPX5/IPX8、IP6X | IPX5/IPX8、IP6X |
価格 | 税込40,176円 | 税込33,696円 |
数字だけで見ると、差額以上に性能差が大きな気もします。どちらかといえばLG Style L-03Kの方がオススメかもしれません。
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docomo with対象機種について
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HUAWEI P20 Pro(6月下旬発売)
画像引用元:https://consumer.huawei.com/jp/phones/p20-pro/
HUAWEI P20 ProはHUAWEIの最新のハイエンド機です。この機種はドコモから独占販売されることが決まっており、他のHUAWEI機種のようにSIMフリー端末として日本市場に出回ることもないと思われます。
それだけドコモが戦力として見込んでいる機種といえますが、この機種は何といっても世界初(HUAWEI調べ)のトリプルカメラ搭載端末となっています。
トリプルカメラとは、カメラユニットを3基並べて、1回の撮影のために3基のカメラユニットを同時に使うことができるものをいいます。カメラユニットを3基も搭載するわけですから、デュアルカメラよりさらに機能を足すことができます。
HUAWEI P20 Proは「4,000万画素カラーレンズ」「2000万画素モノクロレンズ」「800万画素ズームレンズ」というカメラユニットの組み合わせとなっており、とにかくこだわりにこだわり抜いたカメラ性能となっています。
すでに海外では発売されていて非常に注目度の高かった機種だけに、ドコモの独占販売という事実に肩を落としたユーザーも少なくないのではないでしょうか。HUAWEI P20 Pro欲しさにドコモに乗り換える方もいそうですね。
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auのみで発売される機種
auのみで発売される機種は2機種となります。
HUAWEI P20 lite(6月上旬発売)
画像引用元:https://consumer.huawei.com/jp/phones/p20-lite/
HUAWEI P20 Proのスペックを落とした、もうひとつのPシリーズ最新作となります。ビジネスマンを対象としたMateシリーズに対し、Pシリーズは若者向けにカメラ性能を重視しているという特徴があります。
スペックとしてはハイエンドではなく、ミドルレンジ寄りなのですが、その分値段が税込32,400円と非常にお求めやすく、コストパフォーマンスがとても高い機種となっています。
HUAWEI P20 liteもデュアルカメラ搭載です。ただ、2基目のカメラユニットはあくまで深度測定用のサブカメラであり、モノクロカメラや望遠カメラを付けているハイエンド機のデュアルカメラとは違ったものです。
デュアルカメラというだけでハイエンド機のものと同じだとは考えないようにしましょう。
au HUAWEI P20 lite HWV32の評価レビュー|買う理由と買わない理由
かんたんケータイ KYF38(7月下旬発売)
画像引用元:https://www.au.com/mobile/product/featurephone/kyf38/
こちらはスマートフォンではなく、フィーチャーフォンとなります。主にシニア世代を対象とした機種です。
見やすさや聞きやすさを重視していて、文字やアイコンが大きく表示されたり、通話相手の声のトーンを調整できたりといった工夫が施されています。
ソフトバンクのみで発売される機種
ソフトバンクのみで発売される機種は4機種となります。
HUAWEI Mate 10 Pro(5月18日発売)
画像引用元:https://consumer.huawei.com/jp/phones/mate10-pro/
HUAWEI Mate 10 ProはSIMフリー端末として日本でもすでにお馴染みの機種です。Android端末の中でもトップクラスの性能を誇るハイエンド機として人気を博しています。
独自のAIプロセッサ「Kirin 970」によるパフォーマンスの高さや、美しくも格好いいデザインは、まさに逸品といえる出来栄えです。
Mateシリーズはビジネスマン向けのモデル、Pシリーズは学生向けでカメラに力を入れているモデルと上で紹介しましたが、Mate 10 Proはカメラも一級品です。
1,200万画素のカラーレンズと2,000万画素のモノクロレンズによるデュアルカメラを搭載し、それによって明暗差がよりはっきりした写真が撮れます。
またAIによる被写体や撮影シーンの認識が行われ、色や明るさなどを自動的に調整してくれる機能を持っています。背景ぼかしも可能です。
HUAWEI Mate 10 Proの詳しいスペックやレビューは、こちらの記事に記載しております。→最近話題のHUAWEI Mate 10 Proを辛口レビュー|おすすめ格安SIMは?
HUAWEI nova lite 2(7月上旬以降発売)
画像引用元:https://mobile.rakuten.co.jp/product/novalite2/?argument=ZMhPE4GP&dmai=a58c246f32290e&sclid=a_other
HUAWEI nova lite 2は、HUAWEIから出ているミドルレンジ機です。HUAWEI Mate 10 Proのようなハイエンド機ではなく、2万円台で買えるお手軽なSIMフリー端末としてすでに人気の高い機種です。
しかも安いからといって安っぽさはなく、HUAWEIらしい洗練されたデザインや高性能なカメラを備えています。スペックは2万円台で買える機種としては申し分にないどころか、最高のコストパフォーマンスを誇ります。
コストを抑えつつ性能も求めたい、そんな方にオススメの機種です。
DIGNO J(7月上旬以降発売)
画像引用元:https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/digno-j/
DIGNO Jは京セラ製のミドルレンジ機で、スマホ初心者でも使いやすいことを売りにした機種です。
ホーム画面を大きなアイコンで整理する「かんたんビギナーホーム」や、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)のように文字入力できる「ケータイ入力」といった独自の機能が搭載されています。最も興味深いのは、従来の携帯電話では当たり前だった赤外線通信に対応している点です。
今のスマホには赤外線通信が搭載されていないのが普通ですが、DIGNO Jはフィーチャーフォンからアドレス帳などのデータを移せるようにと赤外線を付けましたようです。相当ニッチな層を狙った製品だけに、需要がはっきりしていていいですね。
スペックもミドルレンジとして十分です。
シンプルスマホ4(7月下旬以降発売)
画像引用元:https://www.softbank.jp/mobile/products/smartphone/simple-sumaho4/
シンプルスマホ4もスマホ初心者に向けたミドルレンジ機です。大きめのアイコンを使ったわかりやすいホーム画面に、目に優しい「はっきりビュー」、ワンタッチで起動する音声検索など、シニアユーザーにも使いやすい工夫が多数施されています。
こちらのスペックもミドルレンジ機として特に文句ありません。初心者向けやシニア向けのスマホの中には極端にスペックの低い、かえって初心者たちを困らせかねないような機種もあるのですが、DIGNO Jもシンプルスマホ4も他のミドルレンジと比べて遜色ないですね。
ハイエンド機はカメラを重視したラインナップ
画像引用元:http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/05/14/3114.html
2018年夏モデルのスマホは、特にハイエンド機において全体的にカメラ性能にこだわったラインナップとなっています。2017年、デジタルカメラの出荷数が7年ぶりに増加に転じたのですが、その背景にはインスタグラムなどのSNSの流行があると分析されています。
恐らく、スマホも「SNS映え」を求めるユーザーの声に反応した形でカメラに力を入れてきたのでしょう。スマホのカメラ性能が上がれば、外に別のカメラを持ち出すことなく、より気軽に撮影とSNSへのアップロードができますね。
SNSは元々スマホの得意分野ですから、高性能カメラを搭載したスマホの需要は相当高いはずです。この夏、早速新機種で撮影した写真をリアルタイムでSNSに投稿する、そんなユーザーを各地で見かけそうですね。